【文系・理系別】東大の入試科目と配点、受験の流れとは

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大学入試センター試験に、二次試験と言われる個別学力調査…東大は憧れるけれど、受験システムを理解するだけでも、一苦労しそうと気持ちが萎えそうになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に「東大入試」のシステムについて、分かりやすくご紹介します。

基本的な国公立大学の受験の流れ

東大受験の話をする前に、まずは一般的な国公立大学の合格までの基本的なプロセスや、入試科目についてご紹介しましょう。

国公立大学では、まず大学入試センター試験を受験する必要があります。
大学入試センター試験は、毎年1月中旬の土・日に全国で一斉に実施されており、国公立大志願者は必ず受験することが必須とされる試験です。
試験翌日に新聞等で解答・配点が公表され、自己採点をした上で志望する大学に願書を提出します。

大学入試センター試験とは、大学に入学志願する学生が高等学校段階で基礎的な学習達成をしているかどうかの判定をすることを目的として実施されているもの。
受験しなくてはいけない入試科目が多いことが特徴の一つで、センター試験では7科目~9科目受験することが求められます。

センター試験をクリアすると、さらに個別学力検査と言われる二次試験では論述問題が出題され、これもまた難易度が高いものとなります。
この個別学力検査は大学入試センター試験の後、2月下旬から分離・分割方式というシステムで実施されるもので、この分離・分割方式は一つの大学や学部の定員を「前期」「後期」二つの日程に振り分け、それぞれの日程で合格を決めるシステムとなっています。
一つの大学を二回受験することができるチャンスがあるシステムでもあり、また日程ごとに異なる大学を受験することもできる、受験生にとって選択肢が広がる受験方法と言えるでしょう。

一部の国公立大学では、前期・後期日程の他に「中期日程」というスケジュールを設定し、個別学力検査を行うところもあります。
前期、中期、後期を合わせて最大3校の国公立大学を受験することができるというのは、受験生にとって魅力的なシステムと言えるでしょう。
ただ、一点注意をしなくてはいけないことがあります。
前期日程で受験し、合格した大学に入学手続きをすると、中期や後期日程で出願している大学の合格対象者から外れてしまいます。

こういった理由から、第一志望は、前期日程で受験しておくのが一般的とされているのです。
合格者数も、前期日程のほうが後期日程より多く設定されているため、後期日程は「二次募集」的な意味合いが強いと言えるでしょう。

また、最近人気となっている推薦入試ですが、国公立大学は募集人数も少なく、出願条件も厳しいため非常に狭き門と言えます。
出願条件をクリアし、推薦入試に挑戦する場合には、推薦大学入試センター試験を課すタイプと課さないタイプの方式がありますので、よく条件を調べるようにしましょう。
大学入試センター試験が必要となる場合は、一般入試と同様に5教科7科目を課すケースが一般的で、入試科目の多さでは一般入試と大差ありません。
「推薦入試だから」とのんびりしてはいられません。しっかりとした準備が必要となります。

東大入試の流れ

では次に、東大入試の流れについて見ていきましょう。

まず、一般的な国公立大学と同様に大学入試センター試験を受験することからスタートします。
大学入試センター試験において、文系では5教科8科目、もしくは6教科8科目を受験し、理系は5教科7科目を受験することが必須となっています。

ただ、東大入試においては900点満点である大学入試センター試験の結果を110点に換算して行うため、大学入試センター試験を軽視する受験生もいるようです。

また、東大の場合は出願者数が一定数をオーバーすると、大学入試センター試験の得点で第一段階の選抜が実施されることも。
この第一次選抜で不合格となってしまうと、二次対策をいかにしっかりとしていても一次敗退となってしまいます。
センター試験の準備も、しっかりと行うことが大切と言えるでしょう。

続いて、大学入試センター試験の後に行われる個別学力検査についてですが、東大入試においては2016年より後期日程が廃止されました。
よって、チャンスは前期日程および推薦入試のみとなります。
前期日程では文系・理系ともに4教科が必須となり、受験に必要な教科がどうしても多くなるのが東大入試の一つのポイントと言えるでしょう。
最終合格者は、大学入試センター試験の110点に、二次試験の成績440点を合算して決定します。

2017年度文科一類の結果では、
募集人員が401名、
志願者数1310名、
第1段階選抜者数が1203名、
二次試験受験者数が1181名、
二次試験合格者数が402名となり、
倍率はおおよそ3.3倍となっています。

文科二類は募集人員が353名のところ志願者数が1125名、
第1段階選抜者数が1059名、
二次試験受験者数が1050名、
最終合格者数が362名でした。
倍率は、おおよそ3.1倍です。

文科三類では募集人員が469名、志願者数1564名、
第1段階選抜者数が1410名、
二次試験受験者数が1399名、
二次試験合格者数が475名となり、
倍率はおおよそ3.3倍となっています。

続いて、理科一類を見ていきましょう。
募集人員は1108名、志願者数2901名、
第1段階選抜者数が2770名、
二次試験受験者数が2741名、
二次試験合格者数が1126名となり、
倍率はおおよそ2.6倍でした。

理科二類は、
募集人員が532名、志願者数2107名、
第1段階選抜者数が1864名、
二次試験受験者数が1846名、
二次試験合格者数が549名となり、
倍率はおおよそ3.8倍となっています。

最後に、理科三類の結果です。
募集人員は97名、志願者数527名、
第1段階選抜者数が388名、
二次試験受験者数が377名、
二次試験合格者数が98名となり、倍率はおおよそ5.4倍でした。

文系・理系別の東大の試験科目とその配点

大学入試センター試験で文系では5教科8科目、もしくは6教科8科目を受験し、理系は5教科7科目を受験することが必須です。
この第一選抜で不合格になると、第二選抜に進むことができません。

大学入試センター試験は、東大入試への第一歩。
しっかりとした対策が必須と言えるでしょう。
また、二次対策にも活かすことができる基礎固めともなります。
おろそかにしては、いけません。

それでは、東大の試験科目とその配点について、チェックしていきましょう。

文系の試験科目について

国語からは『国語』が必須となります。
試験時間は80分、200点満点となります。

地理・歴史からは『世界史B』『日本史B』『地理B』、もしくは公民から『倫理、政治・経済』からの4科目のうちから2 科目を選択して受験します。
こちらは1科目60分100点、2科目の場合は130分200点です。

続いて数学ですが『数学I・数学A』が必須となり、試験時間は60分、100点満点となります。
さらに、『数学II・数学B』『簿記・会計』『情報関係基礎』いずれかから1科目を選択し、受験します。
試験時間は60分、100点満点となります。
ただし『簿記・会計』『情報関係基礎』を選択可能なケースには条件があるので、注意しましょう。
選択が可能なのは高等学校又は中等教育学校においてこれらの科目を履修した者および専修学校の高等課程の修了(見込み)者のみとなります。
条件が複雑ですので、しっかりと確認するようにしましょう。

理系は『物理基礎』『化学基礎』『生物基礎』『地学基礎』が選べる理系1、もしくは『物理』『化学』『生物』『地学』が選べる理系2から、それぞれ2 科目を選択します。
理系1は試験時間60分100点、理系2は1科目60分100点、2科目の場合は130分200点となります。

続いて外国語ですが『英語』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』の 5 科目から 1 科目を選択し、受験します試験時間は80分、200点満点となります。
この場合、『英語』のリスニングの成績は利用しませんので、注意しましょう。

理系の試験科目について

国語は必須となり試験時間は80分、200点満点です。

地理歴史からは『世界史B』『日本史B』『地理B』、公民『倫理、政治・経済』の4科目から 1 科目を選択し、受験します。
こちらは1科目60分100点、2科目の場合は130分200点です。地理歴史、公民の試験時間に2科目を受験した場合、前半60分で回答した科目を第1回答科目、後半の60分で回答した科目を第2解答科目と言っています。
地理歴史および公民の試験時間に2科目を受験した場合、第1解答科目の成績を合否判定に用いるということを理解しておきましょう。

続いて数学では『数学I・数学A』が必須となります。
試験時間は60分、100点満点です。続いて『数学II・数学B』『簿記・会計』『情報関係基礎』いずれかから1科目を選択します。
こちらも文系の場合と同様に『簿記・会計』『情報関係基礎』を選択可能なのは高等学校又は中等教育学校においてこれらの科目を履修した者および専修学校の高等課程の修了(見込み)者のみとなります。
試験時間は60分、100点満点となります。
条件が複雑ですので、しっかりと確認するようにしましょう。

理系は『物理基礎』『化学基礎』『生物基礎』『地学基礎』が選べる理系1、もしくは『物理』『化学』『生物』『地学』が選べる理系2から、それぞれ2 科目を選択します。
理系1は試験時間60分100点、理系2は1科目60分100点、2科目の場合は130分200点となります。

続いて外国語ですが『英語』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』の 5 科目から 1 科目を選択し、受験します試験時間は80分、200点満点となります。
この場合、『英語』のリスニングの成績は利用しませんので、注意しましょう。

東大入試の個別学力調査について

文系の試験科目について

個別学力調査、いわゆる二次試験ですが、文系の場合は国語が『国語総合』『国語表現』『現代文B』『古典B』となり、試験時間は150分、満点は120点となります。

数学は『数学Ⅰ』『数学Ⅱ』『数学A』『数学B(数列、ベクトル)』となり、試験時間は100分、満点は80点です。

地理、歴史は『日本史B』『世界史B』『地理B』から、出願時に届け出た2科目を受験します。試験時間は150分、満点は120点です。

最後に外国語は『英語(コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ)』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』から、出願時に届け出た1科目を受験します。
大学入試センター試験とは異なり、英語に関しては30分程度の聞き取り試験が実施され、試験時間は120分、配点は120点です。

理系の試験科目について

理系の場合、国語は『国語総合』『国語表現』となり試験時間は100分、配点80点となります。
続いて数学は『数学Ⅰ』『数学Ⅱ』『数学Ⅲ』『数学A』『数学B(数列、ベクトル)』となり、試験時間は150分、配点は120点です。

理科は『物理基礎・物理』『化学基礎・化学』『生物基礎・生物』『地学基礎・地学』から、出願時に届け出た2科目を受験します。 試験時間は150分、配点は120点です。

最後に外国語ですが、こちらは『英語(コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ)』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』から、出願時に届け出た1科目を受験します。
こちらも、大学入試センター試験とは異なり、英語は30分程度の聞き取り試験が実施されます。試験時間は120分、配点は120点となります。

理科三類以外は、二次試験の得点率はおおよそ60~65%となっています。 あの難しい個別学力調査試験問題も「半分クリアすればいい」と思えば、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。

いかがでしたか?東大入試は、一般的な国公立大学とは違い、総合点が必要とされるということを理解しておくことが、勉強のコツと言えるでしょう。
東大入試では、個別学力調査の結果が、合否を大きく左右します。
センター試験と二次試験の合計点で合否が決まるのではありませんから、センター試験も二次試験もギリギリのラインで通過できた!ということはほぼないと言えるでしょう。

個別学力調査のウエイトが大きいため、個別学力調査では高得点を狙うことは必須となり、万が一、センター試験がギリギリのラインで通過できていたとしたら、個別学力調査ではかなりの高得点をとらないと合格することは難しい大学なのです。

なお、入試科目等は2017年度のものとなります。
受験を決める際には、最新の情報を確認してくださいね。



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