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慶應合格に必要な勉強時間は?科目別の対策や勉強法について

慶應義塾大学(以下、慶應)は、国内の私立大学のなかでも難易度が高い大学です。慶應に受かるには、長時間の勉強時間を確保しながら、質の高い学習を進めなくてはなりません。偏差値を効率良く上げるために、適切な勉強法を見つけましょう。

本記事では、慶應に合格するために必要な勉強時間を紹介します。慶應合格に近づく科目別の勉強法や、受験期の勉強時間を有効活用するポイントについても解説するので、慶應志望の受験生は参考にしてください。

慶應に合格するために必要な勉強時間は?

勉強中

まずは、慶應に合格するために必要とされる勉強時間について解説します。

合計で3,000~4,000時間程度

慶應合格を目指す場合、合計で3,000~4,000時間程度の勉強時間を確保することが望ましいです。

ただし、勉強時間を増やせば、慶應に必ず合格できるわけではありません。慶應のような難関大学に受かるには、勉強時間だけでなく「勉強の質」も意識する必要があります。以降で紹介する、科目別の効率の良い勉強法を理解したうえで、スケジュール通りに受験対策を進めましょう。

受験勉強は早めに開始するのがおすすめ

慶應志望で高校3年生の4月から受験勉強を開始する場合、3,000~4,000時間の勉強時間を確保することが困難です。なるべく早い時期から受験勉強をはじめると、効率的に対策を進められます。

慶應に確実に合格したいのであれば、高校2年生に進級する前から受験勉強を開始するのが望ましいです。高校1年生のうちに学習スタイルを確立させると、高校2~3年生で問題演習に集中できます。

なお、受験勉強の開始時期が遅れた方も、高校3年生の夏頃までには基礎を完璧にしておきましょう。

【科目別】慶應合格に近づく勉強法

暗記している

ここからは、慶應入試のなかでも重要度の高い5科目の勉強法をピックアップして解説します。

英語

慶應の英語は、私立大学のなかでも難易度が高いといわれています。慶應の入試は英語の配点が非常に高く、英語の得点が合否に直結するため、最優先で取り組むべき科目です。

会話や長文読解の問題が大半を占め、文章の量が多い傾向にあります。単語や文法の知識が不十分のまま試験を受けると、時間が足りなくなってしまう可能性があります。標準レベルの単語と文法を理解したうえで、英文を素早く読み解く力を身に付けましょう。

また、長文読解では、時事問題についてのさまざまなテーマから出題されます。普段から新聞やテレビで、ニュースを確認しておくことが大切です。

日本史

慶應の日本史は標準レベルの問題が中心ですが、細かな知識が求められるケースもあります。高校3年生の4月頃までには、基礎を完璧にすることが理想です。また、学部によっては記述式の問題が多く出題されます。学校の授業に合わせて学習しようとすると、試験当日までに間に合わなくなるでしょう。自習もしくは塾・予備校で、通史(古代から現代までの歴史)の学習を早めに終わらせることをおすすめします。

まずは、各時代の流れや背景をしっかりと理解してください。一問一答方式の参考書を活用し、身に付けた知識を時代ごとの流れに関連づけながら覚えましょう。

世界史

慶應の世界史で高得点を目指すのであれば、記述式問題に対応できるように、重要語句の漢字を書けるようにしましょう。日本史と同様に、まずは各時代の流れを大まかに理解してください。地図やグラフを取り扱う問題が出題されることもあるため、資料集を活用した学習も欠かせません。

また、時代ごとの流れに加えて、各時代における日本と他国との関係性を覚えることも大切です。世界各国で起きた出来事が、日本にどのような影響を与えたのかを理解しましょう。ただ暗記するだけでなく、時代ごとの出来事に関連する情報の整理も必要です。一問一答方式の参考書を活用し、アウトプットに力を入れてください。

小論文

慶應の入試には国語がありませんが、代わりに小論文を導入しています。自身の考えをわかりやすくまとめる能力のほかに、構成力や語彙力を身に付けなくてはなりません。文章作成だけでなく、経済や時事問題に関する専門用語の学習にも力を入れましょう。

小論文は、適切な勉強法で対策すると、ほかの科目よりも成績を伸ばしやすいといわれています。ただし、学部によって試験時間や問題形式が異なるため、対策する前に過去問を確認してください。作成した文章を添削してもらうと、自身の弱点や改善策が見つかりやすくなります。学校で十分に対策できない場合は、塾や予備校の小論文対策講座を活用しましょう。

数学

慶應の文系学部の数学は基本的な問題が中心ですが、問題文が長いといわれています。そのため、素早く正確に問題を解く力が必要です。理系学部の数学は、出題される分野が年度ごとに大きく変わります。さまざまな問題に対応できるように、幅広い分野の理解を深めなくてはなりません。計算過程を記入する問題もあり、教科書レベルの基礎問題を完璧にするだけでは不十分です。

難易度が高い問題集や参考書を購入し、演習を繰り返しましょう。わからない問題は解説を熟読し、再度問題を解いてください。

【時期別】試験当日までに到達すべきレベルは?

テスト用紙

次に、慶應合格に向けて、試験当日までに到達すべきレベルを時期別に解説します。

高校2年生の冬:共通テスト同日模試で7割以上

高校2年生のうちに共通テスト同日模試を受け、試験当日と同じような雰囲気や流れを経験しておきましょう。全国の受験生と競うことで自身の学力を正確に理解できるため、モチベーションの向上につながります。高校3年生で習う範囲が出題されることも考慮しつつ、7割以上解けるのが理想的です。

模試を受けたあとは自己採点を行ない、理解が足りていない部分や不正解だった問題の復習に取り組みましょう。次の模試に向けて、目標や学習スケジュールを策定してください。

高校3年生の夏:過去問で5割以上

高校3年生の4~7月は基礎固めを徹底し、夏休みが明ける前には過去問で5割以上解けるようにしましょう。

5割以下の点数しか取れない場合、基礎学力が定着していない可能性があります。また、慶應の入試の問題形式に慣れていない可能性も考えられるため、形式が似ている大学の過去問を繰り返し解くようにしてください。解答する順番を変えたり、時間配分を調整したり、などの工夫も必要です。過去問の結果をもとに理解が不十分な箇所を確認し、苦手克服に注力しましょう。

高校3年生の秋:過去問で合格最低点以上

高校3年生の11月頃は、過去問にもう一度チャレンジしましょう。得点がなかなか上がらないと感じたら、どのような箇所でミスをしているのか分析してください。

ミスしやすい分野を把握したら、次に過去問を解く際は同じミスを繰り返さないようにしましょう。時間が足りないと感じたら、設問ごとに時間を計り、どの問題に時間を費やしすぎているのかを確認します。応用問題が解けない場合、点数を取れる問題がほかにないかを探し、確実に解ける問題から優先的に取り組みましょう。

慶應合格に向けて勉強時間を有効活用する6つのポイント

スケジュール

最後に、慶應合格に向けて勉強時間を有効活用するポイントを6つ紹介します。勉強の仕方に悩んでいる方は、以下の方法を実践してみてください。

ポイント1:完璧を目指さない

受験勉強において、完璧を目指そうとすると、かえって非効率となる場合があります。一度で完璧に理解しようとすると、勉強時間を大幅に費やしてしまい、負担が大きくなります。

解けない問題があった際には、一定時間が過ぎたら「解答を確認する」ことを心がけてください。わからない問題に多くの時間を費やしても、正答率はほとんど変わりません。自力で解けるようになるまで、復習を繰り返すようにしましょう。

ポイント2:中間目標を立てる

「慶應に合格する」という大きな目標を設定するだけでは、モチベーションを維持しにくいことが予想されます。受験に対するやる気を持続させたい方は、「中間目標」を立てましょう。中間目標が受験勉強における大事な節目となります。試験当日に向けて、勉強をどのくらい進めているかを把握する手段にもなるでしょう。

中間目標は「高校3年生の12月までに過去問で合格最低点以上を取る」「8月の模試でB判定以上にする」というように、具体的な時期や数値を設定してください。中間目標を達成していくなかで、受験勉強のモチベーションを向上させましょう。

ポイント3:復習に力を入れる

復習を徹底すると、身に付けた知識の定着につながります。勉強時間の半分程度は、復習に充てるようにしてください。復習を疎かにすると、せっかく身に付けた知識が抜けてしまいます。不正解の問題があった際は、少なくとも「合計3回」は復習しましょう。翌日・1週間後・1ヵ月後というように間隔を空けて復習してください。

英語の場合、単語帳を1周しただけで確実に習得することは困難です。何周も繰り返しながら覚えると、知識が着実に身に付くようになります。

ポイント4:出題傾向を把握する

慶應の入試は、学部によって出題傾向や難易度が異なります。志望する学部の出題傾向を把握すると、要領良く対策に取り組めるでしょう。過去問を解くことで、英語であれば設問数や問題形式のほかに、長文で取り上げられるテーマを確認できます。

過去問の分析により、慶應の入試レベルを理解できるとともに、現状の学力を把握することが可能です。自身に足りていない部分を確認し、優先すべき分野の対策から着手しましょう。

ポイント5:処理能力を高める

慶應の入試は、時間に対して問題の量が多いといわれています。限られた時間のなかで、大量の問題に素早く回答する処理能力が必要です。処理能力が高まると、問題集を解く時間を短縮でき、勉強時間の節約にもつながります。

慶應の入試で点数を上げるには、与えられた情報を正確に抜き出し、身に付けた知識を体系的に整理する必要があります。処理能力を高めたい場合、日頃からさまざまな問題を解き、教科書や参考書の内容をしっかりと理解することが大切です。覚えた内容を整理する際には、ノートを活用しましょう。

ポイント6:予備校や塾に通う

慶應に合格するには、早い時期から学習習慣を定着させる必要があります。塾・予備校に通うと、勉強時間を確保しやすいうえに、効率的な対策を行なえます。慶應の合格実績が多い塾・予備校であれば、合格に向けたノウハウや有益な情報を豊富に持っている可能性が高いです。

また、慶應対策に特化したコースを設けている、塾・予備校もあります。慶應の受験を知り尽くした講師から、問題を素早く正確に解くコツを教えてもらえるのは、大きなメリットです。

まとめ

黒板で解説

慶應に合格するには、合計で3,000~4,000時間程度の勉強時間が必要です。高校1~2年生のうちに勉強する習慣をつけると、慶應に合格する可能性が高まります。

学習スタイルを確立できないと悩んでいる人は、塾・予備校に通うことを検討しましょう。塾・予備校であれば、学校ではあまり扱われない小論文の対策講座を用意しているところもあります。塾・予備校を探している高校生・浪人生は「イチオシ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。

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