東大のキャンパスってどんなところ?歴史あるキャンパスを一足先に満喫

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国内最高の知見と研究と教育が集結する東大は、キャンパスも魅力的です。メインの本郷キャンパスの近くには、上野動物園や不忍池、東京ドームなどがあります。意外な場所では、ドラマ「北の国から」でおなじみの北海道富良野市にも、東大の林があります。

東大が所有する土地面積は326,030,644㎡で、東京ドームの敷地の6,973倍という広大な広さ。東大受験生は一度、キャンパスを訪れてみてはいかがでしょうか。あらためて「この場所で勉強したい」という気持ちが高まるはずです。また、「やっぱり東大は難しそうだ」と思って東大受験を断念した人も、これを見れば「やっぱり東大しかない」と奮起できるかもしれません。

東大のキャンパスは大きく7ヵ所にある

東大が「キャンパス」と名づけている場所は大きく7ヵ所あり、住所と面積などは以下のとおりです。その面積から都心においても広大な敷地を有していることがわかるのではないでしょうか。

・本郷キャンパス
住所:東京都文京区本郷
土地面積:402,682㎡
建物延べ床面積:875,789㎡

・浅野キャンパス
住所:東京都文京区弥生
土地面積:43,660㎡
建物延べ床面積:58,913㎡

・弥生キャンパス
住所:東京都文京区弥生
土地面積:112,834㎡
建物延べ床面積:116,711㎡

・駒場地区キャンパス
住所:東京都目黒区駒場
土地面積:254,470㎡
建物延べ床面積:151,165㎡

・中野キャンパス
住所:東京都中野区南台
土地面積:37,114㎡
建物延べ床面積:14,614㎡

・白金台キャンパス
住所:東京都港区白金台
土地面積:68,906㎡
建物延べ床面積:83,187㎡

・柏キャンパス
住所:千葉県柏市柏の葉
土地面積:348,093㎡
建物延べ床面積:173,324㎡

東大の本体は本郷キャンパスで、ここにあの有名な赤門があります。赤門は国指定重要文化財であり、1800年代に加賀藩の藩主前田斉泰が徳川家斉の娘を正室に迎えた際に建立された歴史ある門でもあります。また、東大の1、2年生全員が通うことになる教養学部は駒場地区キャンパスにあります。駒場東大門駅からすぐの場所にあります。

ここではキャンパスと名前がついているものを挙げていますが、中野キャンパスは東大の附属中学です。その他、東大ではキャンパス以外にも、「地区」や「演習林」「海洋研究センター」などを、全国各地に多くの施設を持っています。東大の施設はとにかく規模も数も大きいので、とてもこの記事ですべてを紹介しきれるものではないのですが、可能な限りその魅力を紹介していきます。

本郷キャンパスの周りは世界的な観光地がたくさん

本郷キャンパスには、本部事務や附属図書館といった重要施設の他、法学部、医学部、医学部附属病院、工学部、文学部、理学部、経済学部、教育学部、薬学部、教育学部、各種研究センターなどがあります。

本郷キャンパスのある場所は、江戸時代に大名屋敷が密集していました。そして、明治以降は、近くに夏目漱石、森鴎外、石川啄木、宮沢賢治といった文豪たちが住んだ場所でもあります。本郷は、知の街であり、歴史の街であり、文化の街であるということができます。

そして本郷キャンパスの徒歩圏内に、上野公園があります。上野公園は俗称で、正式名称は「上野恩賜公園」といい、都の施設です。上野公園には次のような施設があります。

東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、東京藝術大学美術館、恩賜上野動物園、東京都美術館、東京文化会館、下町風俗資料館、旧東京音楽学校奏楽堂、日本芸術院、上野の森美術館、不忍池など

つまり本郷は芸術の街、動物の街にも接しているわけです。

本郷キャンパスの1キロ圏内には野球の東京ドームやボクシングの後楽園ホールがあるので、スポーツの街にも簡単にアクセスできます。また、小石川後楽園や小石川植物園(正式名称:東大大学院理学系研究科附属植物園)があるので、緑と自然の街という側面もあります。

下北沢にも渋谷にもアクセスできる駒場地区キャンパス

東大の1、2年生は学部に所属せず、全員が教養学部に入ります。駒場地区キャンパスには教養学部の他に、数理科学研究科、国際化教育支援室、生産技術研究所、先端科学技術研究センターなどもあります。

駒場といえば東大という言葉が浮かぶ人がたくさんいるように、東大といえば、本郷に次いで駒場です。鉄道の最寄り駅が「駒場東大前」(京王井の頭線)と名づけられるほど、東大一色の街です。そのためか、実は、駒場には見るべきスポットはあまりありません。

ところが駒場には、大きな特徴があります。駒場は、日本を代表する若者の街、下北沢と渋谷の間にあります。どちらにも駒場地区キャンパスから2キロほどしか離れていません。

下北沢は小さな街ですが、ライブハウスや雑貨店、古着屋、中古レコード・CDショップが軒を連ねていて、本郷のような伝統的な文化ではなく、秋葉原のようなサブカルでもなく、「シモキタ」ならではの独自の文化を発信しています。お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹さんの出世作「火花」の舞台も下北沢です。

渋谷は今、国内最大級の再開発「東急:渋谷駅周辺再開発プロジェクト」の最中にあります。2012年に渋谷ヒカリエ、2017年の渋谷キャスト、2018年の渋谷ストリームと渋谷ブリッジ、2019年の渋谷ソラスタと渋谷フクラスと渋谷スクランブルスクエアが続々開業し、これからも2023年に渋谷駅桜丘口地区、2024年に渋谷2丁目17地区が竣工・開業します。

渋谷のこのにぎわいは、ITとネットの巨人、グーグルも動かしました。日本法人のグーグル合同会社が2019年に、六本木ヒルズから渋谷ストリームに引っ越してきました。東大に合格すると、漏れなくこの2つの魅力的な街に簡単にアクセスできるようになります。

知のプロムナードって何?

東大に「知のプロムナード」というプロジェクトがあります。プロムナードとは「遊歩道、散歩道」という意味です。本郷、駒場、柏、白金台の各キャンパスに、モニュメントやベンチを設置して、学生や教職員が「うろつける」空間をつくりました。東大創立130周年記念事業の一環になります。キャンパス名とプロムナードの名称は次のとおりです。

<本郷地区キャンパスのプロムナード>
博物の道、情報の道、歴史と緑の道、時計台の道、近代知の道、医薬の道、農の道、遺跡と先端知の道

<駒場キャンパス>
教養の道、自然の道、歴史の道、空への道、未来への道

<柏キャンパス>
学融合の道(けやき並木)

<白金台キャンパス>
近代医科学の道

例えば「博物の道」は、懐徳門からスタートして、総合研究博物館や東洋文化研究所の脇の道を進むと理学部や医学部の建物が見えてきます。東大はこの道を歩きながら「我が国の生命をめぐる知の歴史を感じてほしい」と期待しています。

もう少し歩くと、東大の奥座敷と呼ばれている懐徳館庭園が見えてきます。これは、もともとは可が藩主前田氏の庭園であり、1910年に造園されました。東京大学に1926年に寄付されたものです。普段は一般の人は入ることはできませんが、ホームカミングデーには訪れることができます。

キャンパスは見学もできる

東大のキャンパスは、一般の人でも見学できます。もちろん、受験生も参加できます。

本郷キャンパスの見学方法

本郷キャンパスは14人以下で行動するのであれば、事前登録は要りません。ただ、大人数になる場合は、門の警備員に見学する旨を伝えてください。個人や2、3人で本郷キャンパス内をぶらつくだけなら、警備員に名乗る必要もありません。

唯一の注意事項は「教育や研究の環境を乱さないように静かに歩くこと」だけです。15人以上の団体で本郷キャンパス見学をする場合は、下記のURLから事前に登録する必要があります。
キャンパス見学及び入構をご希望の方

いずれの場合も無料です。ただし、入試の日は本郷キャンパス内に入ることはできません。

見学時に、東大の各食堂を利用することもできます。ただ、学生や教職員が多く利用する「11:30~13:30」は、食堂の利用を避けてください。

駒場地区キャンパスの見学方法

駒場地区キャンパスの見学は、事前の申し込みが必要です。申し込みは下記のURLから行ってください。
キャンパス見学及び入構をご希望の方

東大生が東大を案内するツアーも

東大では、東大生による東大キャンパスツアーを本郷キャンパスで実施しています。ツアーでは、東大内の最古の建築物である「赤門」、東大のシンボル「安田講堂」、夏目漱石の小説にゆかりがある「三四郎池」、スポーツ施設「御殿下記念館」を見学します。そしてゴールの広報センターで、案内してくれた東大生と団らんできます。

ツアーは2時間ほどで、その後、ツアーで巡れなかった場所に行くのは自由です。東大内の売店で東大グッズを買うこともできます。ツアーは事前申し込みが必要で、下記のURLに必要事項を入力してください。
ツアー日程・ツアー申し込み

東大受験生には、このツアーへの参加を強くおすすめします。東大生に勉強法や東大の魅力を聞くことができるかもしれません。案内してくれた東大生の後輩になりましょう。

東京23区の3分の1の広さを誇る演習林

冒頭でもご紹介した通り、東大が所有する土地面積は日本全国にあり、それぞれが広大な敷地を有しています。その70%に及ぶのが北海道富良野市にある、東大農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林(以下、北海道演習林)です。

演習林とは、林学や生物学や農学などを研究、教育、実習するための林です。北海道演習林は東京23区の面積の3分の1の広さになります。つまり東大は、自治体をひとつつくれるくらいの土地を持っているわけです。

北海道演習林には806種類の被子植物と8種類の裸子植物、80種類のシダ植物が生えています。エゾシカやキタキツネはもちろん、ヒグマも生息しています。ここを主に使うのは農学部の学生と教職員で「森林科学総合実習」という授業を行ないます。

研究テーマは「森林生態」「森林経営」「森林生態系保全」です。また、東大生なら誰でも参加できる、教養学部の「全学体験ゼミナール」も開講されます。さらに、伝統的な林学や生物学の研究だけでなく、ITを使った遠隔教育も実践しています。

北海道演習林のなかは、一般の人も入ることができます。個人や少人数のグループであれば、入口で記帳するだけで自由に見学できます。団体で見学する場合は、事前申し込みが必要で、その手続きは下記URLで紹介しています。
樹木園見学のご案内

一般向けのイベントでは、自然観察路を歩くツアーや、森林について学ぶ公開セミナー、登山会なども行っています。もちろんすべて無料で、受験生も参加できます。

2度のノーベル物理学賞の舞台となったカミオカンデも見学可能

岐阜県飛騨市神岡町の東大宇宙線研究所附属神岡宇宙素粒子研究施設は、2002年に小柴昌俊・東大特別栄誉教授が受賞したノーベル物理学賞の舞台となった場所です。2015年には梶田隆章・東大特別栄誉教授も、ここでの研究でノーベル物理学賞を受賞しています。

この施設の通称、カミオカンデは有名ですが、現在ではその進化形のスーパーカミオカンデとなっています。スーパーカミオカンデは、地下1,000メートルにつくった、5万トンの水が入る強大な円筒形の空間で、宇宙から降り注ぐ宇宙線などを検知しています。宇宙線は大気の原子核と衝突すると、新しい粒子「ニュートリノ」を生み出します。

ニュートリノは地球上の物質を「すり抜けて」いきます。人は絶えずニュートリノに当たっていますが、それを感じることはできません。スーパーカミオカンデは1日8個ほどのニュートリノを観測しています。

ニュートリノを調べると、「太陽の中心で起きている核融合反応の様子」「太陽の進化の様子」「宇宙の誕生」「物質の起源」などを知ることができます。とても夢のある研究を、スーパーカミオカンデでは行っているのです。

まとめ

東大は「謎のベールに包まれた研究・教育機関」ではありません。受験生はもちろんのこと、一般の人にもかなり広く公開されています。東大受験は、とてもハードな道のりだと思います。その道を進むには、強い気持ちが必要です。世界有数の知が詰まっている東大キャンパスを歩けば、自分をもう一度奮い立たせることができるはずです。

受験生は、東大キャンパスの食堂に入って、思い切って東大生に声をかけてみてはいかがでしょうか。東大を目指していることを伝えれば、「東大って、やっぱりいい大学ですか?」といった他愛もない質問にも、きっと親身になって答えてくれるはずです。ただし食堂は昼時を外してくださいね。

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