浪人生はどんな予備校を選べばいい?
浪人生にとっての受験勉強とは
月 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 |
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学習 内容 |
基礎 | 基礎~応用 総合演習 |
過去問対策 センター試験演習 |
上は浪人生のおおまかな年間学習スケジュールだ。これを見ると、現役生の時にひととおりの学習を終えているとはいえ、かなりの時間を基礎学力養成のための振り返り学習に費やすことがわかる。浪人生の受験勉強の前半戦は基礎をおさらいして弱点や“抜け”を見つけ、そこをいかに潰していくかということに重点をおくべきだ。もしも弱点や抜けがなかったら、現役で合格できたはず。浪人生活が成功するか失敗するかは、自分のダメなところをしっかりキャッチして、潰す対策を用意している予備校を選べるかどうかにかかっている。
正しい合格実績の見かた
各予備校の合格実績を見る時に、目に付いてしまいがちなのが最難関校の合格者数。しかしあなたはその大学を受験するのか? ちょっと立ち止まって考えてみてほしい。
本当に知るべきなのは、自分の志望校に今の自分に似たような学力の生徒が合格しているのかどうか。どの予備校を選んでも100人中100人が合格することはない。たとえ90人が受かっていても、自分が落ちる10人に入ってしまっては意味がないのだ。
「自分のような学力の人が合格しているか」は、積極的に説明会や校舎見学などで質問してみよう。その人たちがなぜ合格できたのか、質問に対する予備校側の対応も判断材料のひとつになる。
自分にフィットするレベルの授業を探す
集団授業での講義レベル
集団授業形式の予備校で教える講師は、受け持つクラスに在籍する生徒の学力レベルをふまえ、その平均から少し上のレベルに合わせた講義を行うという。よって、クラスの上のレベルにいる人には物足りなく、下のレベルにいる人には分かりやすいとは言いにくい講義になってしまう。
有名予備校では受講者が100人を超える大教室で行う集団授業を行っているところもあるが、上の図のように少人数制の集団授業と比べると、授業レベルに自分の学力が合わないと感じる人が多くなる。そこで、集団授業形式を取り入れている予備校を選択するのであれば、できるだけコース設定が細かく、少人数制を取り入れている予備校を選ぶのが理想的だ。もっと言ってしまえば、自分に完全にフィットした授業を一年を通して受講できるのは、個別指導方式を取り入れている予備校になる。
モチベーション維持の手助けをしてくれる予備校
精神状態は学習に大きく影響する。一人で悩むと気持ちも学力も負のスパイラルに落ち込んでしまう。現役生にとっての相談相手が高校の先生だったように、浪人生は相談相手を予備校の中で見つけなければならない。そう考えると、講義や教材、合格実績といったものだけで選んでいた予備校について、違う面もチェックしなければならないことがわかるだろう。
実のあるしっかりとした担任制があるのか、担任となる教務スタッフは話しやすい雰囲気の人たちなのか。進学する中学や高校を選んだ時のように、きちんと説明会や校舎見学に足を運び、雰囲気を掴むことも予備校選びには欠かせない要素だ。
自分に合った学習スタイルは見えてきただろうか?
具体的に予備校を比較してみよう