独学でもMARCHに合格できる？予備校・塾に通うメリットとは

独学でMARCH合格を目指す場合、自身の現在の学力を正確に把握したうえで、計画的に受験勉強を進める必要があります。試験当日までの限られた受験期間のなかで、最も効率的な学習方法を独力で見つけ出すのは容易ではありません。合格の可能性を高めたいのであれば、予備校や塾に通いましょう。

本記事では、予備校や塾に通うメリットやデメリットを紹介します。また、選ぶ際に確認すべきポイントも解説するので、これから予備校や塾の利用を考えているMARCH志望の受験生の方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

MARCHに独学で合格するのが難しいといわれる3つの理由

以下では、独学ではMARCHに合格するのが難しいといわれる3つの理由について解説します。

理由1：効率的な勉強法がわからないから

試験当日までの時間は限られており、効率のよい勉強法を理解したうえで受験対策に取り組む必要があります。

独学の場合は、適切な学習方法を、自分自身で見つけなくてはなりません。その結果、試行錯誤の末、最適な学習法を見つけるまでに、多くの時間を要してしまう可能性があります。質の高い学習が実現できていないと、勉強時間を費やした学習時間の割に、学力の伸びを実感できないという状況に陥ることもあるでしょう。

独学の場合は、自分のペースで勉強を進める必要があるため、予備校や塾に通っているライバルと学習スピードに差が出てしまうことも考えられます。

理由2：自己分析が難しいから

独学の場合は、学校の定期テストや模試を通じて自己分析を行う必要があります。自己分析が不十分なまま対策を進めてしまうと、自身の弱点や不得意分野を把握できません。

苦手分野を見つけたとしても、独学の場合、苦手分野に対する適切な克服法を見つけられず、結果的に時間を浪費してしまうことも考えられます。また、理解が曖昧な点をそのままにして学習を進めてしまうと、科目間の理解度に大きな偏りが生じる原因となるでしょう。

理由3：スケジュール管理が難しいから

独学の場合は、学習スケジュールの計画立案から進捗管理まで、すべて自分で行わなくてはなりません。試験当日までに必要な対策を把握したうえで、日々のスケジュールを考える必要があります。スムーズに学習をスタートさせるためには、早期に具体的なスケジュールを立てることが重要です。

MARCHの入試は出題範囲が広いため、科目ごとの配分や優先すべき単元なども考えながら計画を立てる必要があります。独学では、良くも悪くも自分のペースで学習を進めることになるため、せっかくスケジュールを策定できたとしても、計画通りに学習を進めるのが難しくなる場合もあるでしょう。ひとつの科目に時間を費やしすぎてしまい、ほかの科目の対策が疎かになるケースもあります。

MARCH志望者が予備校・塾に通うメリット

以下では、MARCH志望者が予備校や塾に通う3つのメリットを解説します。

質の高い指導が受けられる

予備校や塾は、大学受験対策に関する豊富なノウハウを持っているため、質の高い指導を受けられます。また、多くの受験生がつまずきやすい点を熟知しており、入試に向けて抑えるべきポイントを丁寧に解説してもらえるでしょう。

予備校や塾に通えば、入試本番までの限られた時間で、苦手分野を克服しつつ、効率的に学力を向上させることが可能です。

モチベーションを維持できる

大学受験は、試験当日まで高いモチベーションを維持できるかが合否の分かれ道になります。予備校や塾には志望校への合格を目指す、レベルの高い学生が集まります。ライバルから刺激を受けることで競争意識が芽生え、学習意欲の向上につながるでしょう。

また、自習室が備わっていれば、授業の前後に予習や復習を進められます。予備校や塾に通う人だけが利用するため、誘惑のない環境で勉強に取り組める点がメリットです。疑問点が生じても、その場で講師に質問して解決できます。

受験に関する情報が手に入りやすい

MARCHに合格するには、志望校の受験に関する情報を得たうえで、学習スケジュールを設定することが大切です。

予備校や塾では各大学の動向や募集要項など、受験に関する最新の情報を提供しています。そのため、独学では得られない情報を得ることも可能です。

しかし、独学の場合は、入試情報の収集から過去問分析まで、すべて一人で行う必要があります。

MARCH志望者が予備校・塾に通うデメリット

次に、MARCH志望者が予備校や塾に通うデメリットを解説します。

費用が高額になりやすい

受験勉強を進める上では、どうしても費用が発生します。

たとえば、独学の場合は模試代や教材費が必要です。しかし、予備校や塾に通うと授業料や交通費が追加でかかる点がデメリットと言えるでしょう。授業料は受講数やコースにより異なりますが、年間で数十万円程度かかるケースも見られます。そのため、予備校や塾にかかる費用について、どの程度まで家庭で負担可能か、事前に保護者とよく相談しておくことが重要です。

費用の負担を少しでも減らしたい場合、「苦手科目のみ受講する」「季節講習の参加を控える」などの対策が効果的です。また、予備校や塾が実施するキャンペーンや割引制度を利用すれば、費用負担を軽減できる場合もあります。

自身のペースで学習を進められない

予備校や塾では、時間割に沿って授業を進めていきます。自分で学習スケジュールを管理する独学とは異なり、決められた時間割に従って学習する必要があるため、ストレスに感じる人もいるでしょう。

また、授業のペースについていくのが難しいと感じた分野は、自分で復習して補わなくてはなりません。周囲との差に対する焦りや不安が原因で授業に集中できなくなり、結果としてさらに遅れてしまうという悪循環に陥るケースも見られます。

集団授業のペースについていくのが難しいと感じる場合は、個別指導形式の予備校や塾を選ぶことを検討してみましょう。

MARCH志望者が予備校・塾を選ぶ際に確認すべきポイント

最後に、MARCH志望者が予備校や塾を選ぶ際に確認すべきポイントを紹介します。効率的な学習を実現するためにも、必ず以下の内容を踏まえて検討するようにしてください。

MARCHの合格実績があるか

大学によって、求められる能力や試験の形式が異なるため、志望校の入試傾向に合わせた対策が必要です。合格実績を調べると、その予備校や塾が、志望校対策にどれだけ力を入れているかを判断する材料になります。

MARCHへの合格実績が豊富な予備校や塾であれば、MARCH志望者向けの対策コースや過去問分析講座などが用意されている場合があります。MARCH合格に特化した指導を行っている場合、より効率的な受験対策を進められるでしょう。なお、合格実績を調べる際は、予備校や塾の公式サイトや口コミなどを確認するようにしましょう。

希望の指導スタイルを提供しているか

予備校や塾の代表的な指導方法として、以下が挙げられます。

・集団指導
・個別指導

他の受講生と切磋琢磨しながら学習を進めたい場合は、集団指導形式が適しているでしょう。

一方で、自分のペースに合わせてじっくり学習したい場合は、個別指導形式がおすすめです。ただし、集団指導と比べると費用が高くなりやすい点に注意してください。

部活動が忙しかったり、自宅の近くに予備校や塾がなかったりする場合は、オンライン授業を実施しているところに通うのが有効です。

サポート体制が充実しているか

受験期には、さまざまな悩みや不安が生じます。サポート体制が充実している予備校や塾であれば、学習面や精神面で的確なアドバイスを受けられるため、安心して受験勉強に取り組むことが可能です。

また、定期的に面談を実施する予備校や塾では、生徒一人ひとりの学習状況を確認したうえで、勉強法や学習スケジュールに関する指導を行います。的確なアドバイスにより、自身の考えを整理する助けとなるだけでなく、受験勉強へのモチベーション維持・向上にも効果を発揮するでしょう。

まとめ

MARCHへの合格を独学で目指す場合、学習スケジュールの管理や自己分析を、すべて自分自身で行わなくてはなりません。また、早い段階で自身に合った効率的な学習法を確立できていない場合、合格は難しいと言わざるを得ないでしょう。

もし独学での受験対策に難しさを感じるようであれば、MARCH対策に特化した質の高い授業を提供する予備校や塾の活用を検討することをおすすめします。予備校や塾を探している高校生・浪人生は「イチオシ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。