早稲田大学は、国内でトップクラスの私立大学です。全国的に知名度が高く、浪人してでも入る価値のある大学といえるでしょう。浪人して早稲田大学を受験する場合、戦略的な学習計画とモチベーションの維持が必要です。
本記事では、浪人して早稲田大学を受験するメリットや合格につながる勉強法を解説します。浪人中に注意すべき内容も紹介するので、早稲田大学を目指す浪人生はぜひ読んでみてください。
浪人で早稲田大学を受験する人の割合は?

以下では、早稲田大学を志望/合格した浪人生の割合を紹介します。
早稲田大学を志願する浪人生の割合
下表では、早稲田大学を志願する浪人生の割合をまとめています。
| 学部 | 浪人生志願者の割合 |
| 政治経済学部 | 28.9% |
| 法学部 | 30.4% |
| 教育学部 A・B方式 | 27.2% |
| 教育学部 C・D方式 | 31.5% |
| 商学部 地歴・公民 | 30.6% |
| 商学部 数学 | 29.2% |
| 商学部 英検4技能テスト利用 | 20.1% |
| 社会科学部 | 30.4% |
| 国際教養学部 | 14.0% |
| 文化構想学部 | 23.9% |
| 文化構想学部 英検4技能テスト利用 | 15.8% |
| 文化構想学部 共通テスト利用 | 20.7% |
| 文学部 | 25.0% |
| 文学部 英検4技能テスト利用 | 15.8% |
| 文学部 共通テスト利用 | 23.3% |
| 基幹理工学部 | 29.4% |
| 創造理工学部 | 30.2% |
| 先端理工学部 | 30.2% |
| 人間科学部 | 37.7% |
| 人間科学部 数学選抜 | 35.7% |
| スポーツ科学部 | 28.0% |
※2024年度
多くの学部が約20~30%となっています。浪人生志願者の割合が最も高い学部は、人間科学部で37.7%です。
早稲田大学に合格した浪人生の割合
下表では、早稲田大学に合格した浪人生の割合をまとめています。
| 学部 | 浪人生志願者の割合 |
| 政治経済学部 | 27.8% |
| 法学部 | 20.0% |
| 教育学部 A・B方式 | 18.8% |
| 教育学部 C・D方式 | 31.6% |
| 商学部 地歴・公民 | 30.6% |
| 商学部 数学 | 21.5% |
| 商学部 英検4技能テスト利用 | 11.8% |
| 社会科学部 | 19.5% |
| 国際教養学部 | 10.0% |
| 文化構想学部 | 11.4% |
| 文化構想学部 英検4技能テスト利用 | 11.2% |
| 文化構想学部 共通テスト利用 | 18.9% |
| 文学部 | 12.7% |
| 文学部 英検4技能テスト利用 | 8.3% |
| 文学部 共通テスト利用 | 17.3% |
| 基幹理工学部 | 28.9% |
| 創造理工学部 | 31.3% |
| 先端理工学部 | 31.3% |
| 人間科学部 | 30.3% |
| 人間科学部 数学選抜 | 45.1% |
| スポーツ科学部 | 30.7% |
※2024年度
表を見ると、理系学部のほうが浪人生合格者の割合が高いです。人間科学部の数学選抜における浪人生合格者は、45.1%と半数に近い割合を占めています。
浪人して早稲田大学を目指す3つのメリット

ここからは、浪人して早稲田大学に入る3つのメリットを解説します。
メリット1:整った環境で学べる
早稲田大学には、学びに役立つ便利な施設やサービスが充実しています。施設・サービスを有効活用することで、より有意義なキャンパスライフとなるでしょう。各キャンパス内にグループ学習施設が用意されており、プレゼンテーションの練習やセミナーの実施など、幅広い用途で利用できます。
「ライティング・センター」では、論文やレポートなどの学術的な文書に関する個別指導を受けられます。文章の作成前から最後の見直しまで、大学院生のチューターがわかりやすく指導してくれる点がメリットです。
メリット2:就職活動をスムーズに進められる
早稲田大学は国内でトップクラスの私立大学であり、全国的に知名度が高いです。有名企業への就職に強く、卒業生の多くが、さまざまな業界で活躍しています。将来は大手企業で働きたいと考えているのであれば、早稲田大学の受験を検討するとよいでしょう。
また、早稲田大学は就職支援に力を入れており、学生一人ひとりの進路選択やキャリア形成を長期的にサポートしています。1年次からインターンシップやセミナーに参加する機会が用意されている点も魅力です。
メリット3:優秀な学生たちと切磋琢磨できる
早稲田大学に通う学生は、受験期に多くの努力を重ね、難易度の高い試験を乗り越えています。優秀な学生たちからの刺激を受けながら学んでいると、自然と競争意識が生まれるでしょう。
自身の能力をより高めたいという気持ちが強まり、目標に向かっての努力も前向きにできるようになります。キャリアアップのための人脈形成にも有効です。
浪人して早稲田大学を目指す人が注意すべきこと

次に、浪人して早稲田大学を目指す人が注意すべき内容を解説します。
精神的な負担が大きい
浪人すれば必ず早稲田大学に合格できるわけではないため、さまざまな不安がつきまといます。浪人生の場合は「次こそは合格しなくては」というプレッシャーから、現役生の頃よりもストレスを感じやすいでしょう。
精神的な疲労からモチベーションを維持できず、勉強に集中できなくなってしまいます。受験勉強に対して前向きな気持ちを持ち続けられるように、息抜きや運動の時間を取り入れることが大切です。
費用がかかる
浪人する道を選んだ場合、もう1年間は受験対策に取り組まなくてはなりません。現役生の頃と同じように、予備校の授業料・交通費・教材費などがかかってしまいます。どのくらいまで費用を負担してもらえるのか、保護者としっかり相談することが大切です。
自己負担の場合は、アルバイトと受験勉強を両立できるかを考えたうえで検討しましょう。アルバイトを始める場合、労働時間や人間関係による精神的な負担が少ない環境を選んでください。
同級生よりも1年遅れを取る
浪人して早稲田大学に受験する場合、大学への進学が周りよりも遅れてしまいます。一浪して入学する頃には、同級生だった友人たちはすでに大学2年生となっています。なお、一浪や二浪であれば就職への影響も考えにくいため、あまり気にする必要はありません。
以上のような注意点はあるものの、1年間の努力次第で志望校に行けるのであれば、入学が1年遅れてもデメリットにはなりません。浪人は、充実したキャンパスライフを送るためにも有効な手段といえます。
浪人して早稲田大学に合格するための2つの勉強法

続いて、早稲田大学に合格するための効果的な勉強法を解説します。
勉強法1:現役時代を振り返る
現役時代に、何が原因で不合格となったのかを考えましょう。現役時代に失敗した理由がわからないまま勉強を進めると、再び落ちてしまう可能性があります。「どの科目が原因で合格できなかったのか」「現役生の頃はどのような勉強法で対策していたのか」など、現役時代を徹底的に振り返りましょう。
入試の得点や不正解だった問題を確認すると、早稲田大学のレベルと自身の実力の差を把握できます。理解が足りていなかった箇所、非効率な勉強法などを分析したうえで、学習スケジュールを作り直してください。
勉強法2:予備校や塾に通う
浪人生は学校に通わなくなるため、生活リズムが乱れやすいでしょう。自宅浪人の場合、計画力と強い意志が必要となり、やる気の維持が難しいです。予備校や塾に通うと、毎日決まった時間に起床し、授業を受けられます。同じ目標を持つ仲間たちと、叱咤激励できる環境で受験に向き合える点もメリットです。
なお、用意されているカリキュラムは、予備校・塾によって異なります。予備校・塾を探す際は、「早稲田大学の合格につながる対策ができるか」「苦手分野を学べるか」などをしっかりと確認しましょう。
まとめ

浪人して早稲田大学を目指すと、現役生の頃よりも強いプレッシャーを感じてしまい、精神的な負担が大きくなる可能性があります。自宅浪人の場合は、自力で学習スケジュールを策定しなくてはならず、やる気を持続させるのは難しいでしょう。
塾や予備校に通うと、浪人生の仲間から刺激を受けながら、質の高い授業を受けられます。自習室が用意されているところであれば、集中しやすい環境での勉強が可能です。塾・予備校を探している浪人生は「イチオシ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。
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