明治大学と早稲田大学は、難易度や就職状況などのさまざまな面で差があります。どちらの大学を選べばよいか迷う方は、各大学の偏差値や入試傾向、就職支援などを確認しましょう。
本記事では、明治大学と早稲田大学の偏差値や就職実績などの差を比較して紹介します。明治大学と早稲田大学がおすすめの方の特徴も解説しているので、志望校選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
明治大学と早稲田大学の差を項目別に比較

まず、明治大学と早稲田大学を項目別に比較します。
明治大学と早稲田大学の偏差値の差
以下は、明治大学と早稲田大学の偏差値に関する表です。
| 大学 | 偏差値 |
| 明治大学 | 法学部 60.0~62.5 商学部 62.5 政治経済学部 60.0~67.5 文学部 57.5~67.5 経営学部 62.5 情報コミュニケーション学部 60.0~62.5 国際日本学部 60.0~62.5 理工学部 57.5~62.5 農学部 57.5~62.5 総合数理学部 57.5~62.5 理工学部 57.5~62.5 |
| 早稲田大学 | 政治経済学部 67.5~70.0 法学部 67.5 教育学部 62.5~65.0 商学部 65.0~67.5 社会科学部 70.0 国際教養学部 70.0 文化構想学部 67.5~70.0 文学部 67.5~70.0 人間科学部 60.0~67.5 スポーツ科学部 78~91%(共通テスト得点率) 基幹理工学部 65.0~67.5 創造理工学部 62.5~65.0 先進理工学部 65.0~67.5 |
※2025年7月時点
全体的に見ると、明治大学よりも早稲田大学の偏差値が高いことがわかります。2つの大学のなかで最も高い偏差値は70であり、早稲田大学の複数の学部が該当します。
明治大学と早稲田大学の倍率の差
以下は、明治大学と早稲田大学の倍率に関する表です。
| 大学 | 倍率 |
| 明治大学 | 法学部 2.9 商学部 4.7 政治経済学部 3.1 文学部 5.0 経営学部 5.1 情報コミュニケーション学部 5.2 国際日本学部 3.4 理工学部 3.4 農学部 3.9 総合数理学部 4.9 |
| 早稲田大学 | 政治経済学部 3.1 法学部 4.6 教育学部 5.3 商学部 7.9 社会科学部 8.0 国際教養学部 3.2 文化構想学部 7.5 文学部 7.2 人間科学部 5.6 スポーツ科学部 3.4 基幹理工学部 3.7 創造理工学部 3.9 先進理工学部 3.5 |
※2024年度 一般選抜合計
学部によって倍率に差がありますが、全体的に見ると明治大学よりも早稲田大学の倍率が高くなっています。
どちらの大学にもある法学部・商学部・文学部の倍率を比較すると、いずれも早稲田大学の倍率が高いです。
明治大学と早稲田大学の立地の差
以下は、明治大学と早稲田大学の立地に関する表です。
| 大学 | キャンパス・所在地 |
| 明治大学 | ・駿河台キャンパス 東京都千代田区 ・和泉キャンパス 東京都杉並区 ・生田キャンパス 神奈川県川崎市 ・中野キャンパス 東京都中野区 |
| 早稲田大学 | ・早稲田キャンパス 東京都新宿区 ・戸山キャンパス 東京都新宿区 ・西早稲田キャンパス 東京都新宿区 ・所沢キャンパス 埼玉県所沢市 ・喜久井町キャンパス 東京都新宿区 ・日本橋キャンパス 東京都中央区 ・東伏見キャンパス 東京都西東京市 ・本庄キャンパス 埼玉県本庄市 ・北九州キャンパス 福岡県北九州市 |
明治大学と早稲田大学のどちらも、東京都を中心にキャンパスを擁しています。キャンパスの数に差があり、明治大学は4キャンパス、早稲田大学は9キャンパスとなっています。
明治大学と早稲田大学の就職実績に差はある?

次に、明治大学と早稲田大学の就職率や就職支援を比較しながら、就職実績の差を見ていきましょう。
明治大学と早稲田大学の就職率
以下は、明治大学と早稲田大学の就職率に関する表です。
| 大学 | 就職率 |
| 明治大学 | 96.9% |
| 早稲田大学 | 96.7% |
※2023年度
表を見ると、就職率には大きな差がないことがわかります。どちらの大学も95%以上と高い就職率です。
明治大学の就職支援
明治大学は、学生が主体的に進路を選択できるように、多様な就職支援に取り組んでいます。例えば、「就職キャリア支援センター」では、1~2年生を対象とした就業体験プログラムを提供しています。企業への就業体験を通して、さまざまな業種の社会的役割や意義への理解を深められる点が特徴です。
また、「国家試験指導センター」では、難関国家試験を目指す学生に向けて、基礎から専門分野までの指導を行っています。難関国家試験の対策に特化した講座を独自に開講し、公認会計士や公務員への挑戦をサポートしています。
早稲田大学の就職支援
早稲田大学では、就職支援を目的としたさまざまな講座やイベントが開催されます。就活準備講座では、自己分析・面接対策・企業研究など、就職活動に関する準備が可能です。
また、年に複数回の頻度で合同企業説明会が開催されます。合同企業説明会では、早稲田大学の学生を積極的に採用したいと考えている複数の企業が参加します。書面やインターネットでは手に入らない、企業に関するリアルな情報を得られる点が魅力です。企業の担当者から業界の話を直接聞けるため、意外な分野に関心を持つ可能性もあります。
明治大学と早稲田大学の入試傾向の差は?

ここからは、明治大学と早稲田大学の入試難易度の差を把握できるように、各大学の入試傾向について解説します。
明治大学の入試傾向
明治大学の入試は、どの科目もマーク式の問題が多く、標準レベルの問題が中心です。いずれの科目も、まずは教科書レベルの知識の習得を優先しましょう。問題の難易度や頻出分野は、一定のパターンがあるといわれています。過去問を繰り返し解き、傾向をつかみましょう。
問題の難易度はそれほど高くないものの、どの科目も設問数が多いため、制限時間に注意する必要があります。問題をスピーディーに解く力が十分に身に付いていないと、時間が足りなくなる可能性があります。過去問演習の際は、時間を正確に計りながら取り組みましょう。
早稲田大学の入試傾向
早稲田大学の入試は、私立大学のなかでもトップクラスの位置づけです。設問の難易度や語彙のレベルなど、さまざまな面で明治大学を上回っています。どの科目も高度な表現力や分析力が求められ、知識の暗記だけでは対応が困難となるでしょう。例を挙げると、英語は英作文や和訳の問題が多く、高度な記述力が必要です。現代文は専門的なジャンルから出題され、優れた論理的思考力が問われます。
また、早稲田大学の入試は学部ごとの傾向がはっきりしているため、志望する学部の過去問演習が欠かせません。過去問演習のほかに、難易度の高い問題集を解いたり、参考書を読み込んだりすると、応用問題への対応力が身に付きます。
明治大学と早稲田大学がおすすめの人は?

最後に、明治大学と早稲田大学がおすすめの人の特徴を紹介します。どちらを受験するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
明治大学がおすすめの人
受験勉強の対策量を減らしたい人は、早稲田大学よりも明治大学が向いています。明治大学と早稲田大学は、偏差値の差が大きいです。また、明治大学の入試は標準レベルである一方で、早稲田大学の入試はハイレベルといわれています。入試で求められる知識や思考力に差があるため、明治大学であれば無理なく対策を進められるでしょう。
実践的な学びを重視したい人も、明治大学がおすすめです。実学重視型の明治大学では、将来役に立つスキルの獲得や、資格取得につながる学習に力を入れています。例えば、農学部では農家に滞在しながら、農業のさまざまな工程を体験できる実践的なプログラムが用意されています。農業についての理解を深められる点も、早稲田大学にはない強みといえるでしょう。
早稲田大学がおすすめの人
ブランド力を重視したい人は、早稲田大学がおすすめです。早稲田大学は、知名度や難易度などさまざまな面で明治大学よりも上回っています。企業によっては、応募者の学歴を重視する場合があります。ブランド力のある早稲田大学の学生であれば、就職活動が有利になり、進路の選択肢が広がります。
また、サークル活動を楽しみたい人も、早稲田大学がおすすめです。早稲田大学には、500近くの公認サークルがあります。自身が興味のあるサークルに所属することで、キャンパスライフを充実できるでしょう。ほかの大学の学生と交流できるサークルもあり、人脈を広げやすい点も魅力です。
まとめ
明治大学と早稲田大学は、難易度や就職支援などのさまざまな面で差があります。どちらも難関大学であるため、合格するには傾向に沿った対策が不可欠です。早稲田大学や明治大学を目指す場合、塾や予備校で対策することを検討しましょう。塾や予備校なら、大学受験を熟知した講師による、わかりやすい指導が受けられます。
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