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上智大学のレベルはどのくらい?偏差値や入試の難易度について

上智大学は、私立大学の最難関レベルに位置する大学です。上智大学のレベルを知ることは、受験校を選ぶうえでの重要な判断材料となります。大学のレベルを把握したい場合は、偏差値や入試難易度、教育カリキュラムなど、さまざまな項目を確認しましょう。

本記事では、上智大学の偏差値や入試レベルを解説します。ほかの大学とのレベル差や、上智大学への合格に向けた有効な勉強法についても紹介するので、上智大学の受験を検討している方は参考にしてください。

上智大学の概要

校舎で会話

まずは、上智大学の概要を紹介します。教育カリキュラムや入試方式、就職支援などを確認しましょう。

上智大学の基本情報

上智大学の基本的な情報は、以下のとおりです。

創立年 1913年
学部 神学部、文学部、総合人間科学部、法学部、経済学部、外国語学部、総合グローバル学部、国際教養学部、理工学部
学生数
※2024年度
12,352人
キャンパス 四谷キャンパス 東京都千代田区
目白聖母キャンパス 東京都新宿区
偏差値
※2025年7月時点
57.5~70.0

上智大学では、文系から理系まで幅広い分野を学べます。メインキャンパスは、東京都千代田区にある四谷キャンパスです。基本的には、すべての学部の1~4年生が四谷キャンパスに通います。東京都新宿区にある目白聖母キャンパスは、おもに総合人間科学部看護学科の実習で使われます。

上智大学の特色

上智大学は、9学部29学科を擁する総合大学です。全学部で外国語教育を重視し、英語以外の多言語教育も充実しています。スタディーツアーや海外インターンシップ、短期・長期留学など、海外での学びの機会が多彩に用意されている点も特徴です。

就職支援においては、1年次からのキャリア形成に力を入れ、ガイダンスや業界研究セミナーを定期的に開催しています。サポート体制も整っており、キャリアセンターでは進路や就職に関する個別相談が可能です。就職活動を進めるうえで必要となる情報提供も行っています。

上智大学の一般選抜

上智大学の一般選抜は以下の3種類があります。

TEAPスコア利用方式
学部学科試験・共通テスト併用方式
共通テスト利用方式

TEAPスコア利用方式は、上智大学独自の試験結果と、TEAP(※1)またはTEAP CBT(※2)のスコアをもとに合否を判定する選抜方式です。
※1 上智大学と日本英語検定協会が共同開発した英語能力を測る紙媒体の試験
※2 ※1のパソコンを用いた試験

学部学科試験・共通テスト併用方式では、上智大学独自の試験と大学入学共通テストの結果をもとに合否判定を行います。共通テスト利用方式は、大学入学共通テストの結果のみで合否判定を実施する選抜方式です。

上智大学のレベルはどのくらい?

偏差値

偏差値や倍率は、大学のレベルを判断する材料となります。以下では、上智大学の偏差値や倍率を学部別に見ていきましょう。

上智大学の偏差値

以下は、上智大学の偏差値に関する表です。

学部 偏差値
神学部 55.0
文学部 57.5~67.5
総合人間科学部 52.5~67.5
法学部 62.5~65.0
経済学部 60.0~70.0
外国語学部 57.5~67.5
総合グローバル学部 65.0
理工学部 57.5~62.5
国際教養学部 データなし

※2025年7月時点

文学部や経済学部、外国語学部などの文系学部は偏差値が67.5~70.0と高くなっています。一方で、一部の学部は偏差値が50台とやや低めであり、学部間の偏差値差が大きい点が特徴です。

唯一の理系学部である理工学部は、文系学部と比べると偏差値が低くなっています。

上智大学の倍率

以下は、上智大学の2024年度倍率に関する表です。

学部 倍率
神学部 5.3
文学部 3.3
総合人間科学部 4.2
法学部 3.3
経済学部 4.4
外国語学部 3.2
総合グローバル学部 4.2
理工学部 3.0
国際教養学部 2.3

※一般選抜合計

多くの学部が3倍台~4倍台の倍率で推移しており、難関大学の標準的な競争率といえます。

上智大学のなかで最も高倍率の学部は神学部で、5.3倍となっています。一方で、最も倍率が低い学部は国際教養学部の2.3倍です。

上智大学に近いレベルの大学は?

教室

ここからは、上智大学のレベルに近い大学を挙げながら、上智大学とのレベル差を見ていきましょう。

早慶

以下は、上智大学と早慶の偏差値をまとめた表です。

大学 偏差値
上智大学 52.5~70.0
早稲田大学 60.0~70.0
慶應義塾大学 57.5~72.5

※2025年7月時点

理系の上位学部は、慶應義塾大学の医学部が最も高い偏差値となっています。文系の上位学部は、3校とも70.0前後です。上智大学は学部間の偏差値差が大きいことから、平均値ではややレベルが低くなります。

MARCH

以下は、上智大学とMARCHの偏差値をまとめた表です。

大学 偏差値
上智大学 52.5~70.0
明治大学 57.5~67.5
青山学院大学 52.5~65.0
立教大学 55.0~65.0
中央大学 52.5~62.5
法政大学 52.5~62.5

※2025年7月時点

偏差値で見ると、上智大学のほうがMARCHよりもレベルが高い傾向にあります。

MARCHのなかでは、明治大学と立教大学の一部学部の偏差値が高いものの、上智大学の上位学部にはおよばない学部が多いです。

上智大学の入試のレベルは?

マークシート

以下では、上智大学の入試のレベルを挙げたうえで、傾向や対策を科目別に解説します。

英語

上智大学の英語は、大問ごとの出題形式が統一されています。過去問演習を通して、それぞれの設問に合う適切な解き方を把握しておくと効果的です。長文では、世界各国の情勢や時事問題を扱う問題が多く、ハイレベルな単語・文法力が求められます。

英字で書かれた雑誌や新聞を積極的に読み、速読力を身に付けることが重要です。また、複雑な構文や高度な文法を正確に読み解けるように、単語や文法の復習・演習を徹底しましょう。

国語

上智大学の国語は、マーク式の学部が多いものの、国文学科はマーク式と記述式の両方を取り入れています。現代文で取り扱うテーマは標準レベルですが、マイナーなテーマから出題される場合もあります。日頃から幅広いテーマの文章に触れ、専門的な用語や表現に慣れることが大切です。

また、上智大学の古文や漢文は、私立大学のなかではトップレベルといわれているほど難易度が高めです。語彙や文法の幅広い知識を身に付けながら、文学史の対策をしましょう。

数学

上智大学の数学は、標準レベルの問題が中心です。文系・理系どちらも制限時間に対して設問数が多いため、素早く正確に解く力を身に付けてください。時間配分に気を付けながら、解きやすい問題から優先的に解いていくと、点数アップにつながります。

解法パターンを把握できるように、過去問を繰り返し解きましょう。よく出る問題の傾向を覚え、類題に素早く対応できるようにすることが大切です。

理科

上智大学の物理は標準レベルの問題が中心で、応用問題も出題されます。複雑な計算問題もあり、過去問対策が欠かせません。化学は標準レベルの問題が中心ですが、計算量が多いので時間配分には注意が必要です。

上智大学の生物のレベルはやや高めといわれています。複数選択式の問題も登場し、細かな知識まで身に付いていないと解けない可能性があります。基本的な用語は、図を用いながら説明できるレベルまで理解しましょう。過去問の演習で、記述のまとめ方に慣れておくことも大切です。

社会

上智大学の日本史と世界史は、資料や図版、地図などを用いた問題が多いです。与えられた資料から必要な情報を正確に読み取り、答えを導き出す力が求められます。基本的な知識を身に付けたうえで、短時間で問題を解けるように演習を重ねることが大切です。「なぜそうなるのか」という視点を持ちながら、教科書や参考書を読んでください。

論述問題の解答を作る際、「問われている内容に沿って書けているか」「内容に誤りがないか」などを自力で判断するのは難しいでしょう。答案を作成したら、学校の先生や予備校の講師に添削してもらうのがおすすめです。

上智大学のレベルを目指すには

ノートに書いている

最後に、上智大学のレベルに到達するにはどのような対策が必要なのかを解説します。

基礎を固める

上智大学の入試はどの科目も標準レベルの問題が多いですが、難易度の高い問題も出題され、設問の内容理解に時間がかかります。応用問題への対応力を高めるには、英語であれば単語や文法、国語であれば語彙力など、基礎学力を身に付けなくてはなりません。ハイレベルな問題を解く際に基礎学力がないと、問題文の意図がわからず、スムーズに解けない可能性があります。

上智大学への合格を目指すのであれば、高校3年生の夏休みまでには基礎固めを終わらせましょう。夏までに土台を仕上げると、秋以降の過去問演習に専念できます。

過去問を繰り返し解く

上智大学の入試は、学部によって問題形式や傾向が大きく異なります。過去問を実際に解くと、今後どのような対策が必要なのかを判断できます。過去5~10年分の過去問を解き、問題形式に慣れると、着実に得点力を上げられるでしょう。

まずは1年分の過去問に挑戦することをおすすめします。時間内に解けなかった問題を分析したあと、関連語句や背景知識を参考書を活用しながら復習しましょう。1~2週間後に同じ年度の過去問に再挑戦し、知識をしっかりと定着できているかを確認してください。

塾や予備校に通う

上智大学を目指す場合は、質の高い受験対策が欠かせません。市販の教材だけではカバーしきれないレベルの問題も頻出し、自力で学習を進めることは難しいといえます。塾や予備校には、上智大学の対策に特化したカリキュラムや、質の高いオリジナル教材が用意されています。学校の授業のみでは手に入らない応用レベルの知識を身に付けられるでしょう。

大学受験を熟知したプロが教えてくれるため、独学ではつまずきやすいポイントも効率よく理解できます。記述問題で減点を防ぐコツや、時間配分などの解法テクニックもわかりやすく教えてもらえるでしょう。

まとめ

上智大学は、偏差値で見るとMARCHの多くの学部よりもレベルが高い難関大学です。また、上智大学の上位学部は、早慶と同程度のレベルといえます。

上智大学の合格を目指す場合、まずは基礎学力を十分に身に付けましょう。過去問の演習を繰り返し、問題形式や傾向を理解することが大切です。学校の授業よりも質の高い指導を受けたい方は、塾や予備校に通いましょう。

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