一橋大学は、社会科学系の学問に特化した総合大学です。一橋大学のなかで入りやすい学部は、偏差値や入試科目などから判断できます。穴場の学部を把握することで、効率的な受験戦略を立てやすくなり、合格の可能性が高まるでしょう。
本記事では、一橋大学のなかで入りやすい学部を紹介します。狙い目の学部を見つけるポイントや、一橋大学への合格に向けた対策についても紹介するので、一橋大学を志望する受験生の方は参考にしてください。
一橋大学の学部を項目別に比較

まずは、一橋大学の学部を項目別に比較します。一橋大学のなかで入りやすい学部がどこなのかを確認しましょう。
一橋大学の偏差値
以下は、一橋大学の偏差値に関する表です。
| 学部 | 偏差値 |
|---|---|
| 商学部 | 65.0 |
| 経済学部 | 65.0~72.5 |
| 法学部 | 65.0 |
| 社会学部 | 67.5 |
| ソーシャル・データサイエンス学部 | 67.5~72.5 |
※2025年7月時点
一橋大学の偏差値は、どの学部も65.0を超えています。特に、経済学部とソーシャル・データサイエンス学部は、入試方式によっては偏差値が72.5とやや高めに設定されており、全国トップレベルの競争率を誇ります。
一橋大学の倍率
以下は、一橋大学の倍率に関する表です。
| 学部 | 倍率 |
|---|---|
| 商学部 | 3.3 |
| 経済学部 | 6.5 |
| 法学部 | 3.0 |
| 社会学部 | 3.2 |
| ソーシャル・データサイエンス学部 | 10.5 |
※2024年度 一般選抜合計
一橋大学のなかで最も倍率が高いのは、2023年度に新設されたソーシャル・データサイエンス学部です。経済学部も倍率が比較的高く、6.5倍となっています。一方で、商学部・法学部・社会学部は3倍台です。
一橋大学の合格最低点
以下は、一橋大学の合格最低点に関する表です。
| 学部 | 合格最低点 |
|---|---|
| 商学部 | 554/1000 |
| 経済学部 | 529/1000 |
| 法学部 | 567/1000 |
| 社会学部 | 563/1000 |
| ソーシャル・データサイエンス学部 | 603/1000 |
※2025年 前期(2次)
一橋大学の合格最低点は学部間で大きな差がなく、安定した水準となっている点が特徴です。例外として、ソーシャル・データサイエンス学部のみ合格最低点が600点を超えており、ほかの学部よりもやや高めの傾向があります。
一橋大学の入りやすい穴場学部を探すポイント

穴場の学部を探す際には、偏差値や倍率以外にも注目することが大切です。以下では、一橋大学のなかで入りやすい学部なのかを判断する、2つのポイントを紹介します。
入試科目
入試科目に注目すると、自身の強みを最大限に活かせる学部がわかります。一橋大学のように、学部によって入試科目や配点が大きく異なる大学では、入試科目と自身の得意科目の相性が入りやすさを左右します。得意科目の配点が高い学部や、苦手な科目が入試科目にない学部は、比較的入りやすいと判断できるでしょう。
例えば、英語が得意な場合は、英語の配点が高い学部が穴場となる可能性があります。数学が苦手科目である場合、受験科目に数学がない学部や数学の配点が低い学部が有利です。
学べる内容
一橋大学のなかで入りやすい穴場の学部を見つける際は、入試科目だけでなく、その学部でどのようなスキルや知識が身に付くのかも確認しましょう。学べる内容のイメージがつかみにくい学部は、入りやすい学部となる可能性があります。将来の職業や進路について想像しづらく、多くの受験生や保護者から敬遠されるでしょう。
一方で、自身の得意分野や興味のある分野が、入りやすい学部となるケースもあります。例えば、社会が得意科目の方は、第2次試験での社会の配点が高い社会学部が向いています。
また、学びたいという気持ちがあると日々の勉強が苦になりにくいため、勉強のモチベーションを保てるでしょう。受験勉強を続ける原動力となり、結果的に実力が伸びやすくなります。
一橋大学のなかで入りやすい穴場学部は?

ここからは、偏差値や入試科目などを参考に、一橋大学のなかで入りやすい学部を見ていきましょう。
商学部
商学部は、ほかの学部に比べて偏差値が低く、第2次試験内の配点から英語・数学重視型であることがわかります。したがって、英語や数学が得意科目の場合は、商学部がおすすめです。一方で、国語や社会の配点は低めであり、これらの科目があまり得意でない方でも、比較的狙いやすい学部といえます。
ただし、商学部は一橋大学の学部のなかでは、共通テストの配点率がやや高めです。商学部を目指す場合、第2次試験対策に加えて、共通テストの準備にも十分な時間を割く必要があります。
法学部
法学部は、商学部と同様にほかの学部に比べて偏差値が低めです。第2次試験の配点を見ると、英語の比率が高く、国語の配点は低めに設定されています。
また、共通テストと第2次試験の配点率を比べると、商学部よりも共通テストの比率が低く、第2次試験の対策がより重要です。英語が苦手でなければ、比較的狙いやすい学部といえるでしょう。
社会学部
社会学部の第2次試験の配点を見ると、英語・社会重視型であり、数学の配点は低めです。共通テスト内では理科の配点が高く設定されていますが、全体としては第2次試験の比重が大きく、特に英語と社会の配点率が高くなっています。したがって、英語と社会が得意な人にとっては、一橋大学のなかでも比較的入りやすい学部といえるでしょう。
また、経済学部や法学部と比較すると、社会学部は専門性が見えづらく、具体的な進路のイメージが結びつきにくいといわれています。
そのため、在学生の進路実績を調べたり、卒業後のキャリアモデルを参考にすることで、自分が社会学部で学んだ知識をどのように活かせるのかを具体的にイメージしておくと安心です。
一橋大学に入るにはどのような対策が必要?

一橋大学に入るには、学部ごとの入りやすさに関係なく十分な対策が必要です。最後に、一橋大学の合格率を上げるポイントを紹介します。
第2次試験の対策に力を入れる
一橋大学は、共通テストと比べると第2次試験の配点比率が高い点が特徴です。第2次試験は高度な思考力を求める問題が多く、難易度が高いといわれています。第2次試験の対策が手薄になってしまうほど、共通テスト対策に時間を費やすことは避けてください。過去問を繰り返し解き、出題傾向や自身の弱点を把握しましょう。
一橋大学の第2次試験に特化した模試も、対策として有効です。採点を通じて、自身の解答がどのように評価されるのかを把握できます。
記述力を強化する
一橋大学の入試は、英語の自由英作文や国語の要約問題など、高い記述力を求める問題が多い傾向にあります。指定された文字数のなかで、自身の考えが採点者にしっかりと伝わるように書くことが大切です。設問の意図を正しく理解し、求められている内容に沿った解答を作成するように意識してください。
過去問演習に加えて、記述対策に特化した問題集を活用しましょう。添削指導を受けると、自身の弱点や改善点を見つけやすくなります。
塾や予備校に通う
一橋大学の入試は、自身の考えを論理的に表現する力が求められます。添削指導に力を入れている塾や予備校では、熟練の講師からのフィードバックを通じて、記述力や表現力を鍛えられるでしょう。
独学で一橋大学を目指す場合、スケジュールを自分自身で設定しなければなりません。塾や予備校であれば、講師やチューターに学習相談ができます。現段階での学力に合わせて、戦略的な学習スケジュールを立案してもらえる点もメリットです。
まとめ
一橋大学の入りやすい学部を探す際は、まず偏差値や入試科目などを確認しましょう。一橋大学の入試は、学部ごとに配点率や重視される科目が大きく異なります。自分の得意・不得意を考慮しながら学部選びをすると、効率的な受験対策を進めやすくなり、合格の可能性が高まるでしょう。
より合格率を上げたい場合は、塾や予備校に通うことをおすすめします。塾や予備校では、一橋大学の入試傾向に詳しい講師から直接指導が受けられるほか、最新の入試情報や効率的な勉強法を学べます。塾・予備校を探している高校生・浪人生は「イチオシ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。
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