首都圏の難関国立大学として知られる「筑横千」は、筑波大学・横浜国立大学・千葉大学の3校を指す大学群です。旧帝大に次ぐレベルともいわれ、毎年多くの受験生が志望しています。筑横千の難易度や、大学ごとの違いが気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、筑横千の偏差値や就職率、大学間の序列などを徹底比較します。併せて、合格を目指すための勉強法も解説するので、志望校選びや受験対策の参考にしてください。
筑横千とは

筑横千とは、筑波大学・横浜国立大学・千葉大学の3校を指す大学グループの呼称です。いずれの大学も関東圏に位置し、難関国立大学群として知られています。首都圏にあることから受験生の人気も高く、旧帝大に次ぐ大学群と位置づけられることが多い点が特徴です。
偏差値は学部によって差はあるものの、上位層に属し、地方国立大学のなかではトップクラスとされています。また、3校のいずれも総合大学であり、文系・理系ともに幅広い学部を設置しています。
筑横千の大学ごとの特色

筑横千を構成する3校は、いずれも関東圏を代表する国立大学ですが、教育制度や学部構成などにそれぞれ違いがあります。
以下では、各大学の特色を個別に解説します。
筑波大学
筑波大学の最大の特徴は、「学部・学科制」ではなく「学群・学類制」を導入している点です。一般的な大学では、学生と教員は同じ「学部」に所属します。しかし筑波大学では、学生は「学群・学類」に所属し、教員は「系」と呼ばれる研究組織に所属します。
この仕組みにより、学生は特定の学科に縛られず、より多彩な分野を横断的に学ぶことが可能です。一方で教員側も、所属学部の枠にとらわれず、自身の専門性を活かした柔軟な指導が行えます。
さらに、「総合学域群」が設置されている点も特徴的です。総合学域群では、入学時点で専門を限定せず、幅広い分野を学びながら将来の専攻を検討できます。こうした制度により、筑波大学は柔軟性の高い教育を推進している大学といえるでしょう。
横浜国立大学
横浜国立大学は、国際性・開放性・実践性など5つの理念のもとで教育研究を推進している大学です。都市部に位置する強みを活かし、社会と密接に結びついた実践的な教育を展開しています。
なかでも力を入れている教育が英語です。学生の習熟度や目的に応じたクラス編成を行い、きめ細かな指導を実施しています。
また、「副専攻プログラム」が設けられている点も特徴です。主専攻とは別の分野を学べる制度であり、所定の要件を満たすと修了した副専攻名が成績証明書に記載されます。専門性を深めながらも学問領域を広げることが可能です。
千葉大学
千葉大学は、独自性の高い学部構成が大きな特徴です。例えば、園芸学部は全国的にも珍しく、農学系のなかでも専門性の高い教育を提供しています。また、法・政治・経済学を総合的に学べる法政経学部や、情報工学技術が身に付く情報・データサイエンス学部など、時代のニーズに応じた学部編成が魅力です。
また、千葉大学は、国内初の飛び級制度を採用した大学でもあります。一定の条件を満たせば、通常よりも1年早く大学へ入学することが可能です。飛び級入学者は、所属学部の授業を履修しながら、専用カリキュラムによる少人数教育も受けられます。高度な学習意欲を持つ学生に対して、早期から専門的な教育環境を提供している点が千葉大学の強みです。
筑横千を項目別に比較

以下では、筑横千の偏差値や就職実績などを項目別に比較します。
筑横千の偏差値
以下は、筑横千の偏差値に関する表です。
| 大学 | 偏差値 |
|---|---|
| 筑波大学 | 人文・文化学群 57.5~62.5 社会・国際学群 57.5~65.0 人間学群 57.5~62.5 生命環境学群 55.0~60.0 理工学群 57.5~60.0 情報学群 57.5~60.0 医学群 55.0~67.5 体育専門学群 データなし 芸術専門学群 57.5~60.0 |
| 横浜国立大学 | 教育学部 データなし 経済学部 62.5~67.5 経営学部 65.0~67.5 理工学部 57.5~62.5 都市科学部 55.0~65.0 |
| 千葉大学 | 国際教養学部 57.5 文学部 57.5~60.0 法政経学部 60.0 教育学部 45.0~57.5 理学部 57.5~62.5 工学部 55.0~65.0 情報・データサイエンス学部 57.5 園芸学部 50.0~60.0 医学部 67.5~72.5 薬学部 62.5~65.0 看護学部 52.5 |
※2026年1月時点
筑波大学は、多くの学群の偏差値が57.5~60.0であり、文理のどちらにも強みがある大学です。また、横浜国立大学は経済・経営分野の難易度が高いことがわかります。一方、千葉大学は医学部が67.5~72.5と、筑横千のなかでも最難関です。
筑横千の就職先
筑横千の就職先の一例を下表にまとめました。
| 大学 | 就職先の一例 |
|---|---|
| 筑波大学 | 茨城県庁、茨城県公立小学校、つくば市役所、楽天グループ株式会社、味の素株式会社、東レ株式会社、茨城県厚生農業協同組合連合会 など |
| 横浜国立大学 | 横浜銀行、神奈川県庁、京浜急行電鉄、横浜市役所、清水建設、カゴメ、富士通、住友不動産 など |
| 千葉大学 | 千葉銀行、成田赤十字病院、松戸市立総合医療センター、NTTデータ、アクセンチュア、ベネッセコーポレーション、トヨタ自動車 など |
筑横千はいずれの大学も、幅広い業種への就職実績を持っていることがわかります。大手企業への安定した就職力と、地元の自治体・金融機関・医療機関などへの強い結びつきは共通しているといえるでしょう。
筑横千の立地
| 大学 | キャンパス・所在地 |
|---|---|
| 筑波大学 | 筑波キャンパス 茨城県つくば市 東京キャンパス文京校舎 東京都文京区 |
| 横浜国立大学 | 横浜市保土ヶ谷区 |
| 千葉大学 | 西千葉キャンパス 千葉県千葉市 松戸キャンパス 千葉県松戸市 亥鼻キャンパス 千葉県千葉市 柏の葉キャンパス 千葉県柏市 墨田サテライトキャンパス 東京都墨田区 |
筑波大学は、研究都市のつくば市に広大なキャンパスが設置されています。横浜国立大学は単一キャンパスであり、横浜中心部や都内へのアクセスが良好です。千葉大学は県内に複数のキャンパスを擁しています。
通学のしやすさは大学ごとに大きく異なるため、偏差値や就職実績だけでなく、立地も志望校選びの重要な判断材料となるでしょう。
筑横千に受かるには

筑横千の入試は、難問・奇問が出題されるよりは、基礎力を土台にした応用力や、安定した得点力が求められる傾向があるといわれています。
以下では、筑横千合格に向けて実践したい勉強法を解説します。
予習・復習に力を入れる
筑横千の入試問題は、ひねりのある難問よりも、基礎学力を問う問題が中心といわれています。難問対策よりも基礎の完成度が合否を左右するでしょう。
意識したいポイントは、教科書レベルの内容を完璧に理解することです。まずは公式や定理の意味を理解し、基本事項を正確に説明できるようにしましょう。得意科目ばかりに時間を使い、苦手科目をあと回しにすると、効率良く学力を伸ばせません。科目の偏りが出ないように意識しながら学習を進めることが大切です。
基礎が固まってきたら、共通テストの過去問に挑戦しましょう。時間配分や出題傾向に慣れることで、実戦力が身に付きます。
長時間の学習に慣れる
筑横千を目指す受験生のなかには、高校3年生になると一日10時間前後の勉強に取り組む方もいます。長時間の学習を続けるには、体力と集中力の両方が必要です。
しかし、いきなり一日10時間の学習をはじめることは難しいでしょう。そのため、高校1~2年生のうちから学習習慣を身に付けておくことが大切です。定期テスト前だけでなく、普段から復習に取り組むようにしましょう。
また、長時間勉強する際は、勉強の質を落とさない工夫も必要です。勉強の合間に10分程度の休憩を挟み、リズムを作ることで効率を維持できます。
筑横千とほかの大学群との関係

筑横千は、関東圏の難関国立大学群として位置づけられています。旧帝大や有名私立大学群と比べると、どのような立ち位置にあるのでしょうか。
以下では代表的な大学群との関係性を解説します。
旧帝大
旧帝大は、戦前に設立された7つの国立大学で構成される大学グループです。日本の大学のなかでも最難関層に位置づけられています。筑横千は、一般的に旧帝大よりはやや下のレベルとされることが多いです。なお、学部によっては、旧帝大と近い偏差値帯になる場合もあります。
また、旧帝大を第一志望にする受験生の併願校として、筑横千が選ばれるケースも少なくありません。筑横千は、旧帝大レベルの受験生が、現実的な選択肢として検討する大学群といえるでしょう。
早慶上理ICU
筑横千は、早慶よりもやや下のレベルといわれることが一般的です。一方で、上智大学や国際基督教大学とは同程度の難易度と評価されることもあります。学部別に見ると、偏差値が同じくらいのケースも多いです。一方、東京理科大学と筑横千の偏差値を比較すると、筑横千の難易度がやや高いことがわかります。
また、国公立大学である筑横千は、多科目受験が基本であるのに対し、私立大学は受験科目数が比較的少ない方式も存在します。そのため、偏差値だけでは難易度を正確に比較できない点に注意が必要です。
MARCHと関関同立
関東圏の大学グループ・MARCHと、関西圏の大学グループ・関関同立は、どちらも難関私立大学として知られています。一般的な評価としては、筑横千はMARCHや関関同立より上位に位置づけられることが多いです。
ただし、私立大学と国公立大学では受験科目数や試験方式などが大きく異なります。志望校選びの際は、偏差値の比較だけでなく、自身の得意科目や受験方式との相性も考慮することが大切です。
筑横千に関するよくある質問

以下では、筑横千に関してよく挙がる質問について解説します。
筑横千は学歴フィルターに引っかかる?
筑横千が学歴フィルターに引っかかるケースは少ないと考えられています。関東圏の難関国立大学群として評価が高く、企業からの信頼も厚い大学群です。
関東圏にキャンパスを擁し、研究実績や就職実績も安定していることから、大手企業からの評価も高いといわれています。企業や業界によって選考基準は異なりますが、大学名だけで不利になる可能性は低く、「筑横千だから不利になる」というケースは考えにくいでしょう。
筑横千の序列は?
筑横千の3校の間に大きな学力差はありませんが、医学部を設置している筑波大学の難易度がやや高いといわれることがあります。しかし、学部によっては、横浜国立大学や千葉大学の難易度が高いケースもあります。
そのため、序列のみで志望校を決めるのではなく、自身に合った環境を選ぶことが大切です。どこの大学に入るのかは、キャンパスライフの満足度や将来のキャリアにも大きく影響します。志望校を選ぶ際は、「学びたい分野の充実度」「キャンパスの立地や通学のしやすさ」といった観点から総合的に判断しましょう。
まとめ
筑横千は、筑波大学・横浜国立大学・千葉大学で構成される関東圏の難関国立大学群です。旧帝大に次ぐレベルと位置づけられることが多く、教育の質や就職実績など、さまざまな面で高い評価を受けています。
大学ごとに教育方針や学部構成には違いがありますが、いずれも基礎学力を重視する入試傾向が見られます。合格を目指すなら、教科書レベルの内容を確実に理解し、予習・復習を徹底しましょう。
「自分一人の勉強では不安」と感じている場合、塾や予備校の活用も一つの選択肢です。塾・予備校を探している高校生・浪人生は「イチオシ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。
自分に合った学習スタイルは見えてきただろうか?
具体的に予備校を比較してみよう






