大学受験の準備を進めるうえで、「偏差値60がどのくらいのレベルなのか知りたい」という方もいるのではないでしょうか。偏差値は、今の自身の立ち位置を知るための大切な指標です。しかし、偏差値60でどのくらいの大学を目指せるのか、を具体的に理解している方はそれほど多くはないでしょう。
本記事では、偏差値60がどのくらいの難易度なのかを、全国順位の目安や共通テストの得点基準、該当する大学の例などを交えながら解説します。現時点での実力を正しく把握し、今後の学習戦略を考えるためのヒントにつなげてみてください。
偏差値とは

偏差値とは、テストを受けた集団のなかで「自分がどの位置にいるのか」を示す数値です。点数とは異なり、平均点を50とした場合に、そこからどれくらい離れているかで算出されます。
大学受験において、偏差値は自身の実力と志望校のレベルとの差を把握するための重要な指標となるでしょう。志望校の偏差値が高い場合、合格までにどれくらい学力を伸ばす必要があるのかが明確になります。
また、偏差値は自分の学力の伸び具合を確認する手段としても役立ちます。模試を重ねるごとに偏差値が上がっていれば、正しい勉強法を実践できていた可能性が高いでしょう。学力に伸び悩んでいる場合、勉強方法の見直しや弱点分野の分析が必要だと気付くきっかけになります。
偏差値60はどのくらいのレベル?

次に、偏差値60はどのくらいの難易度なのか、全国的な立ち位置や割合、目安の得点など、さまざまな観点から解説します。
全国的には上位層
何を基準にするかによってとらえ方は異なりますが、偏差値60は平均偏差値の50よりも明確に上のレベルに位置します。統計的にも上位層にあたり、「勉強ができる層」と評価される水準です。
大学受験においても、偏差値60は上位層の位置づけであり、基礎が固まっているだけでなく、応用問題にも対応できる力が求められます。定期テストで高得点を取れるだけでなく、模試のような初見問題にもある程度対応できる実力がある状態といえるでしょう。
一方で、大学のなかには偏差値70を超える難関校も存在します。最難関レベルを基準に見ると、偏差値60を「やや上のレベル」と表現するケースもあります。
上位15.87%の学力層
偏差値60は、「上位15.87%」の学力層に該当します。この数値は、受験者100人のうちおよそ16人しか到達できない計算です。言い換えれば、約6人に1人のみが到達できる学力層ということになります。偏差値60を目指すことは簡単ではなく、努力を重ねた結果として到達できるレベルです。
新学年最初の模試で偏差値60を取れた場合は、現時点で全国的に見ても良いスタートを切れていると考えられます。
共通テストは8割が目安
共通テストは、科目によって差はあるものの、平均点が6割前後になるように作成されています。偏差値60に到達するための目安は、共通テストでおよそ8割前後の得点です。もちろん、科目ごとの難易度や受験者層によって多少の変動はありますが、安定して8割を取れるかどうかが一つの基準になります。
目安の得点が「思ったより高い」と感じる人もいるでしょう。大切なのは、この数字を現在地としてとらえ、次の目標をどう設定するかです。
偏差値60前後の大学一覧

以下では、偏差値60前後の大学を国公立・私立に分けて紹介します。
どのくらいのレベルの大学を目指せるのか把握できるため、進路決めの参考にしてみてください。
偏差値60前後の国公立大学
偏差値60前後の国公立大学は、全国的に知名度が高く、研究力や教育水準の高い大学が多いです。例としては、以下のような大学が挙げられます。
・北海道大学
・東北大学
・筑波大学
・千葉大学
・名古屋大学
・名古屋市立大学
・大阪大学
・大阪市立大学
・神戸大学
・広島大学
・九州大学
・熊本大学
これらの大学は、地域に根ざした教育に力を入れている点が特徴です。一方で、同じ大学でも学部や学科によっては偏差値60を大きく上回る場合もあれば、やや下回るケースもあります。
また、入試傾向は大学ごとに異なります。志望学部がある場合は、最新の偏差値と入試科目・配点を確認したうえで対策を進めることが大切です。
偏差値60前後の私立大学
私立大学では、難関私大グループが偏差値60前後に位置することが多くなっています。例として挙げられるのが、以下の大学です。
・明治大学
・青山学院大学
・立教大学
・中央大学
・法政大学
・関西大学
・関西学院大学
・同志社大学
・立命館大学
・近畿大学
おもに、MARCHや関関同立と呼ばれる難関私立大学群します。ただし、学部によっては偏差値65程度になるケースもあり、特に看板学部や人気学部は難易度が上がる傾向にあります。逆に、方式によっては偏差値がやや下がる場合もあるため、大学名だけで判断せず、学部ごとに確認することが大切です。
偏差値60を目指すための勉強法

「勉強しているのに成績が伸びない」と悩んでいる受験生も多いでしょう。偏差値60は上位層に入りますが、正しい努力を積み重ねれば十分に到達可能なレベルです。
以下では、偏差値60を目指すために意識したい勉強法を解説します。
基礎を固める
偏差値60前後の大学であっても、入試問題の中心は基本レベルです。難問ばかりが出題されるわけではなく、多くの受験生が解ける問題をどれだけ確実に得点できるかが合否を分けるでしょう。ライバルの多くが正解する基本問題を落としてしまうと、それだけで大きな差がつきます。まずは教科書レベルの理解を徹底し、標準問題を確実に解ける状態を目指しましょう。
学校の授業を軸にしながら、市販の参考書や問題集を活用して演習量を確保することも大切です。基礎の完成度を高めることが、応用力の土台になります。
苦手分野を克服する
苦手な分野や科目が一つでもあると、模試や本番で大きく失点するリスクがあります。得意科目を伸ばすことも大切ですが、偏差値60を目指す段階では苦手分野をなくすことが効果的です。配点の高い科目や、基礎問題が多い科目での失点は合否に影響する可能性があります。不正解の原因を分析し、基礎からやり直すようにしましょう。
高校3年生になってから焦らないためにも、高校1~2年生のうちから弱点を把握し、少しずつ克服していくことが理想です。早い段階で対策をはじめるほど、受験直前期に余裕が生まれます。
勉強時間を十分に確保する
偏差値を上げるには、一定の勉強量が不可欠です。学校の授業時間を除き、目安として平日は4~5時間、休日は7~8時間程度の学習時間を確保できると理想的です。ただし、単に時間を増やせば学力が伸びるわけではありません。重要なのは質と計画性です。自身の学習スタイルや得意・不得意を把握し、何が不足しているのかを明確にしたうえで勉強内容を組み立てましょう。
例えば、演習量が足りないのか、暗記が定着していないのかによって、取るべき対策は変わります。やみくもに机に向かうのではなく、目的意識を持って学習することが大切です。
復習に力を入れる
一度解いた問題や覚えた内容も、時間が経てば忘れてしまいます。偏差値60を目指すには、「わかったつもり」をなくし、知識を確実に定着させることが大切です。
学習内容は繰り返すことで定着します。授業で習った範囲だけでなく、問題集や参考書で解いた問題も復習しましょう。模擬試験を受けたあとは、解き直しを徹底してください。なぜ間違えたのかを分析し、次に同じような問題が出た際に確実に正解できる状態にしておくことが、偏差値アップにつながります。
過去問の傾向を分析する
志望校がある程度定まったら、過去問分析にも取り組みましょう。過去問を確認することで、問題形式や頻出分野、配点率などが見えてきます。
過去問演習を繰り返すことで、初見問題への対応力が高まり、解答スピードも向上します。また、出題傾向を把握できれば、重点的に取り組むべき分野が明確になり、学習計画を立てやすくなります。
限られた時間で効率良く得点力を伸ばすためには、出題されやすい分野に力を入れることが重要です。やみくもに勉強するのではなく、合格に直結する学習を意識しましょう。
まとめ
偏差値60は、受験者全体の上位15.87%にあたる学力層です。平均より少し上のレベルというわけではなく、全国的に見ても十分に上位といえる水準です。なお、偏差値60は特別な才能がなければ到達できない学力ではありません。基礎の徹底・弱点克服・十分な学習量の確保・復習の習慣化・過去問分析といった基本を地道に積み重ねることで、着実に近づけるでしょう。
独学に不安がある方や、効率良く成績を伸ばしたいと考えている方は、学習環境を見直すことをおすすめします。塾・予備校を探している高校生・浪人生は「イチオシ予備校一覧ページ」を確認してみてください。
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