早慶の英語対策には、単語帳の活用が不可欠です。早慶の入試では、難解な語彙や抽象的な表現が数多く出題され、単語力の差が合否を左右します。単語帳でしっかりと対策すれば、語彙が定着するだけでなく、問題を解くスピードや読解の精度も向上するでしょう。
本記事では、早慶合格に向けたおすすめの単語帳や選び方、活用法について詳しく解説します。単語力を効率的に伸ばしたいと考えている早慶志望の受験生は、ぜひ参考にしてください。
早慶合格に単語帳は必要?

単語帳は、英語の基礎学力の定着には不可欠です。特に早慶の入試は英語の配点が高い学部が多いうえに、問題の難易度も高いため、英語の学習量が合否を大きく左右します。早慶の英語入試に対応するには、単語帳を用いて語彙をしっかりと固めなくてはなりません。
語彙力を身に付けると、単語の意味を反射的に理解できるようになるでしょう。内容理解が早くなり、読解スピードが安定することから、ハイレベルな長文読解にも対応できるようになります。
早慶志望に必要な単語帳は何冊?

以下では、早慶を目指す場合、単語帳は何冊必要なのかを解説します。
合格率を上げるなら2冊が理想
早慶志望が単語帳を使用するなら、2冊が理想です。早慶の英語は標準レベルから応用レベルまで、幅広く対策しなくてはなりません。複数の単語帳を持つと、どの単語帳の学習も中途半端になり、標準レベルの語彙も定着しなくなる可能性があります。
効率よく学習するのであれば、自身の学習スタイルや早慶のレベルに合わせた2冊を完璧にしましょう。
1冊目:基礎を完璧にする
早慶の英語対策で基礎固めは重要です。早慶を志望する多くの受験生は、早い時期から一定の基礎学力を持っていることが予想されます。ライバルとの差を付けるには、基礎単語を完璧に覚えることが欠かせません。
基礎レベルの単語の定着は、応用レベルの単語や難しい表現を学ぶ際の土台となり、難しい文章にも取り組める力を鍛えられます。単語帳1冊目は、まずは意味と使い方を確実に覚え、完璧に仕上げることを目標にしましょう。
2冊目:応用力を身に付ける
2冊目の単語帳は、1冊目の基礎単語帳だけではカバーできない上級レベルの語彙や表現力を身に付けるために必要です。単語の派生語やイディオムなどが豊富に掲載されているものを選ぶと、効率よく英語力を伸ばせます。
また、2冊目の学習では、単語をただ暗記するだけでなく、実際の文脈のなかで覚えた単語を使えるようにすることが大切です。単語帳を活用した学習と並行して、英字新聞や長文読解問題集など早慶入試レベルの文章にも触れるとよいでしょう。
【1冊目】早慶志望におすすめの単語帳

早慶志望の受験生が1冊目として選ぶべき単語帳は、基礎固めができる構成のものがおすすめです。
以下では、早慶志望の受験生に向けて、1冊目におすすめの単語帳を紹介します。
システム英単語
システム英単語は、実際の入試で求められる単語の意味や用法を効率よく学べる単語帳です。基礎事項から難関大レベルの内容まで、幅広く対応しています。
「ミニマル・フレーズ」と呼ばれる、単語を活用したわかりやすい短文が載っているため、スムーズに単語を覚えられる点が魅力です。また、単語に関する重要事項を確認できるコーナーもあります。自身で答えを考えてから解説を読むことで、理解が深まるでしょう。
DUO3.0
DUO3.0は、現代英語に対応している単語帳です。大学受験で必須となる重要単語に加えて、熟語や例文も載っています。ストーリー仕立てのユーモアあふれる例文も魅力です。複数の重要単語が1つの例文にまとまっているため、効率的に覚えられます。
語彙欄の網羅性が高く、辞書を使わずに学習を進められる点もメリットです。レイアウトはシンプルで、重要なポイントが青文字で示されています。
ターゲット1900
ターゲット1900 は、共通テストレベルから難関大レベルまで幅広くカバーできる単語帳です。1,900の見出し語を100語単位でテンポよく学習できます。
1つの単語に対して1つの翻訳文が記載されており、英語に苦手意識がある人でも活用できます。例文も載っているため、単語のイメージをつかみやすいでしょう。付属の専用アプリを活用することで、単語テストやリスニング学習にも取り組めます。
見出し語や例文の音声を聴きながら、移動中にも英語学習を進めたい人におすすめです。
【2冊目】早慶志望におすすめの単語帳

早慶志望の受験生が2冊目として選ぶ単語帳は、難関大入試に対応しているものがおすすめです。
以下では、早慶志望の受験生に向けて、2冊目におすすめの単語帳を紹介します。
話題別英単語リンガメタリカ
話題別英単語リンガメタリカは、重要単語を連語方式で学習できます。章ごとに和訳と英作文の問題が掲載されており、覚えた単語を活用できる点がメリットです。
また、心理学・経済・医療など、私立大学の入試に出やすいジャンルの単語が載っています。テーマごとに構成されているため、志望学部の入試に出やすい分野を選んで学習できるでしょう。通常の単語帳には載っていない専門用語をカバーしつつ、背景知識を深く理解できます。小論文対策にも有効な1冊です。
東大英単語熟語鉄壁
東大英単語熟語鉄壁は、早慶や東大など、国内トップクラスの大学を目指す人向けの単語帳です。わかりやすいイラストが添えられていたり、詳しい語源が載っていたりなど、ハイレベルな単語でもスムーズに覚えられる構成となっています。1つの単語から、複数の単語を関連付けて覚えられる点もメリットです。
章末には単語テストが掲載されており、アウトプットしながら覚えた知識を定着できます。時間をかけて丁寧に学びたい方におすすめの単語帳です。
PINNACLE420
PINNACLE420は、大学入試で問われやすい難単語が中心に掲載されている単語帳です。単語ごとにレベルの高い例文が記載されています。類義語も充実しており、難易度の高い空欄補充問題や英作文への対応力が身に付くでしょう。
また、解説や問題文のなかで同じ単語や関連語が繰り返し出てくるため、知識を定着しやすい点も魅力です。付属の問題集を活用すれば、定着度のチェックをしながら学習に取り組めます。
早慶合格に向けた単語帳の選び方

単語帳は、自身の学習スタイルや志望校のレベルに合ったものを選ぶことが大切です。以下では、早慶合格に向けた単語帳の選び方について解説します。
自身の学習スタイルに合う構成か
単語帳は、ページ構成や情報量がそれぞれ異なります。単語と日本語訳だけが並んでいるシンプルなものもあれば、派生語から用法まで詳しく載っているものもあります。
時間をかけて覚えたい方は、単語と使い方がセットで掲載されている単語帳が向いています。文脈のなかで単語を覚えられるため、読解力も同時に鍛えられます。
基礎固めが完了している場合は、長文のなかで単語を学習できる構成の単語帳を選ぶと、文章を通して単語の意味を瞬時に理解する訓練ができるでしょう。
音声アプリやCDの有無
単語の意味を覚えるだけでなく、発音やイントネーションまで理解することも、早慶レベルの英語では重要な対策です。
音声アプリやCDが付属している単語帳であれば、リスニング力の向上につながるでしょう。音声を聞きながら単語の意味を思い出す練習をすると、瞬時に意味を思い浮かべる力を鍛えられます。
アプリ対応のものであれば、通学時間や休み時間を活用して学習できるため、学習時間の確保が難しい受験生にも便利です。
早慶の入試レベルに合うか
早慶の英語では、標準的な語彙だけでなく、抽象的な表現や難しい単語も頻繁に出題されます。基礎レベルの単語帳だけでなく、2冊目として難関大レベルまでカバーできる単語帳を用意することが大切です。
また、学部によって出題傾向が異なるため、政治・経済・文学などの専門用語に対応しているかも確認しておく必要があります。単語帳を選ぶ際は、掲載されている単語のレベルを確認し、志望学部の入試に直結する内容かどうかを意識するとよいでしょう。
早慶合格に向けた単語帳の活用法

早慶志望の受験生にとって、単語帳は英語力を伸ばすために欠かせないアイテムです。適切な方法で取り組むことで定着率が向上するでしょう。
以下では、単語帳を活用するおすすめの勉強法を詳しく紹介します。
紙に書いて覚える
単語帳を使った学習では、目で見るだけの学習では記憶に残りにくく、時間が無駄になってしまうことがあります。紙に書く作業は、頭のなかで単語を思い出す時間が増え、暗記効率が格段に向上するでしょう。また、手を動かして書くことで、記憶の定着率が高まります。
間違えた単語や曖昧なものは、ノートにまとめて「苦手単語リスト」を作成し、定期的に復習する習慣を付けると効果的です。特に「見たことはあるのに意味が出てこない単語」をリスト化して洗い出すことで、弱点を把握でき、入試本番での得点力アップにつながります。
関連語もセットで覚える
単語には複数の意味や用法があり、文脈によって訳が変化することが多くあります。早慶レベルの英語入試では、言い換え表現が問われる問題が頻出するため、単語だけを覚えても文中で使われる意味を正確にとらえられません。
類義語や対義語、派生語などの関連語をセットで覚えることで、語彙のつながりを理解できるうえに、長文読解のスピードと正確性が向上します。
また、関連語を意識して覚えることで、単語のニュアンスの違いまで把握でき、和訳問題や自由英作文でも正確な表現を使えるようになるでしょう。
反復学習を意識する
単語は一度で完璧に覚えられるものではなく、時間とともに忘れてしまいます。語彙を定着させるためには、何周も繰り返す反復学習が不可欠です。
1周目で意味を大まかに確認したあと、2周目、3周目と間隔を空けながら復習することで、記憶に残りやすくなります。
単語帳にチェックマークや色分けで印を付けると、理解度に応じて単語を仕分けできます。印をもとに苦手単語を重点的に復習でき、短期間で効率よく語彙力を伸ばせます。
まとめ
早慶を目指している方は、2冊の単語帳を活用するのがおすすめです。早慶入試に対応した単語帳を選び、効率的な勉強法を実践するようにしましょう。ただし、独学ではモチベーションの維持や出題傾向への対応が難しい場合もあります。
早慶対策に特化した塾や予備校を活用すれば、合格に必要な学力が短期間で身に付きます。プロの指導を受けながら、自身に合う学習スタイルで合格を目指しましょう。
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