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四工大とはどのような大学群?偏差値や就職実績、序列を徹底解明

四工大とは、東京都内を中心にキャンパスを擁する4つの理工系私立大学で構成された大学群です。いずれの大学も実験・実習を重視した実践的な教育に強みがあり、専門的なスキルを身に付けられる環境が整っています。技術職やエンジニア職を目指す受験生にとって、四工大は有力な選択肢といえるでしょう。

本記事では、四工大の特徴や偏差値、就職実績などをわかりやすく解説します。四工大合格に向けた勉強法も紹介するので、志望校選びや受験対策の参考にしてください。

四工大とはどのような大学群?

大学生

以下では、四工大とはどのような大学群なのか、概要を解説します。

四工大とは

四工大とは、芝浦工業大学・東京電機大学・東京都市大学・工学院大学で構成される大学群を指します。いずれも都内に本部を置く理工系私立大学です。MARCHや日東駒専などの大学群は偏差値が同じくらいの大学をまとめた呼称であり、予備校や受験業界から生まれたとされています。

四工大は大学同士で連携しており、学生の教育や研究活動を相互にサポートする仕組みが整備されている点が特徴です。「特別推薦入試制度」が設けられており、四工大の学生であれば試験なしで4大学の大学院に進学できます。

四工大の基本情報

下表では、四工大の基本情報についてまとめました。

大学 創立年 学部 学生数(※2025年度) 偏差値 キャンパス
芝浦工業大学 1927年 工学部、システム理工学部、デザイン工学部、建築学部 7,939人 52.5~60.0 大宮キャンパス、豊洲キャンパス
東京電機大学 1907年 システムデザイン工学部、未来科学部、工学部、理工学部、工学部第二部 9,347人 37.5~55.0 東京千住キャンパス、埼玉鳩山キャンパス、千葉ニュータウンキャンパス
東京都市大学 1929年 理工学部、建築都市デザイン学部、情報工学部、環境学部、メディア情報学部、デザイン・データ科学部、都市生活学部、人間科学部 7,506人 45.0~55.0 世田谷キャンパス、横浜キャンパス
工学院大学 1887年 先進工学部、工学部、建築学部、情報学部 6,237人 50.0~57.5 新宿キャンパス、八王子キャンパス

四工大は、それぞれ長い歴史を持つ理工系大学として知られています。最も古い大学は1887年創立の工学院大学で、長年にわたって技術者教育を行ってきました。

最も学生数が多いのは東京電機大学で、約9,300名となっています。工学院大学は約6,200名と四工大のなかでは少なめです。

四工大の特色

パソコン

四工大は、いずれの大学も教育方針に個性があります。志望校選びでは、自分の興味に合った大学を見極めることが大切です。

以下では、四工大各校の特色について解説します。

芝浦工業大学

芝浦工業大学は、4つの学部を設置する理工系大学です。「世界のグローバル理工系大学」を目指し、高水準の研究活動やダイバーシティを推進しています。

キャンパス内の研究室には「オープンラボ」を取り入れ、所属の研究室にとらわれず互いに学び合える環境を整備しています。なお、キャンパス内にあるテクノプラザでは、汎用機器から最先端の機器まで多彩な機器を備え、学内で研究活動を進める学生や教員に提供している点が特徴です。

東京電機大学

東京電機大学は、東京・埼玉・千葉に3つのキャンパスを構える理工系大学です。グローバル教育に力を入れており、国内完結型の国際交流プログラムが豊富に用意されています。

海外協定校の学生と一緒に参加できるワークショップでは、英語を使用しながら宿泊施設に滞在し、交流を深められる点が大きな魅力です。海外留学に必要な資格であるIELTSの試験対策講座も展開しており、リーディングと文法をメインとした英語のスキルを養います。

東京都市大学

東京都市大学は、8学部18学科を擁する理工系大学です。教育の質を高めることを目的に、「都市大スタンダード」を導入しています。外国語に関するカリキュラムであり、すべての学部生が受講可能です。習熟度に応じてクラス分けし、基礎学力から応用力まで指導を行います。

また、「科目ナンバリング制」を採用し、授業科目に該当の番号を付けて分類している点も特徴です。授業内容の順序や段階を体系的に示すことで、学生が自身に合う科目を選べます。

工学院大学

工学院大学は、工手学校を前身とする工科系大学です。一人ひとりの学生にきめ細かな指導ができるように、研究室では少人数制を採用しています。大学院生が在籍しており、アドバイスを受けながら研究に取り組めるところが利点です。多彩な研究活動を通じて、社会の課題解決に挑戦できる人材の獲得を目指しています。

また、アクティブラーニングを導入している点も工学院大学の魅力です。議論や体験などの要素を取り入れることで、学習内容の理解が深まります。

四工大を項目別に比較

マークシート

以下では、四工大の難易度の序列がわかるように、偏差値や倍率を比較します。

四工大の偏差値

以下は、四工大の偏差値に関する表です。

大学 偏差値
芝浦工業大学 工学部 52.5~57.5
芝浦工業大学 システム理工学部 52.5~57.5
芝浦工業大学 デザイン工学部 52.5~55.0
芝浦工業大学 建築学部 55.0~60.0
東京電機大学 システムデザイン工学部 52.5~55.0
東京電機大学 未来科学部 47.5~55.0
東京電機大学 工学部 47.5~52.5
東京電機大学 理工学部 47.5~52.5
東京電機大学 工学部第二部 37.5~40.0
東京都市大学 理工学部 50.0~55.0
東京都市大学 建築都市デザイン学部 52.5~55.0
東京都市大学 情報工学部 52.5~55.0
東京都市大学 環境学部 45.0~47.5
東京都市大学 メディア情報学部 47.5~50.0
東京都市大学 デザイン・データ科学部 47.5
東京都市大学 都市生活学部 50.0
東京都市大学 人間科学部 45.0
工学院大学 先進工学部 50.0~57.5
工学院大学 工学部 52.5~55.0
工学院大学 建築学部 55.0~57.5
工学院大学 情報学部 52.5~55.0

※2025年10月時点

四工大の偏差値は、全体として45.0~55.0前後に集中しており、標準~やや難関レベルに位置付けられます。四工大のなかで最も偏差値が高いのは芝浦工業大学です。特に、建築学部の偏差値は60.0と四工大のなかでもトップクラスに位置しています。

四工大の倍率

以下は、四工大の倍率に関する表です。

大学 倍率
芝浦工業大学 3.5
東京電機大学 5.3
東京都市大学 4.0
工学院大学 3.8

※2025年度 大学計

四工大の入試倍率を比較すると、いずれの大学も3~5倍前後と、一定の競争率の高さが窺えます。なかでも最も倍率が高いのは東京電機大学で5.3倍となっています。

四工大の就職実績は?

学生

以下では、四工大の就職率や進路を挙げながら、就職状況について解説します。

四工大の就職率

以下は、四工大の就職率に関する表です。

大学 就職率(%)
芝浦工業大学 ※2024年度 99.3
東京電機大学 ※2025年度 99.2
東京都市大学 ※2024年度 98.4
工学院大学 ※2022~2024年度 94.0

いずれの大学も就職率が高く、すべての大学で90%を超えています。実践的な教育体制が高い就職率につながっていると考えられるでしょう。

特に目立つのが芝浦工業大学と東京電機大学で、どちらも就職率99%超えという非常に高い数字を誇ります。

四工大の進路

以下は、四工大卒業生の就職先に関する表です。

大学 おもな就職先
芝浦工業大学 ※2024年度 三菱電機、本田技研工業、大和ハウス工業、日本電気、清水建設
東京電機大学 ※2025年度 三菱電機、東日本旅客鉄道、沖電気工業、日本電気、SUBARU
東京都市大学 ※2024年度 三菱電機、富士ソフト、いすゞ自動車、本田技研工業、アルファシステムズ
工学院大学 ※2024年度 大和ハウス工業、日立製作所、清水建設、SUBARU、大成建設

理工系の強みを活かしやすい情報・建設・インフラ系の業種への就職者が多く見られます。各大学での専門的な学びが、技術職の幅広い分野で活かされています。

四工大とほかの大学群を比較

本

以下では、四工大と比較されやすい大学群を挙げながら、偏差値の差を比較します。

MARCH

大学 偏差値
明治大学 57.5~67.5
青山学院大学 52.5~65.0
立教大学 55.0~65.0
中央大学 52.5~62.5
法政大学 52.5~62.5

※2025年10月時点

MARCHは、早慶上理に次ぐ難関私立大学であり、全国的にも知名度の高い大学群です。多くの学部は偏差値50台後半~60台前半に位置しています。

偏差値で判断すると、四工大よりもMARCHのほうがやや上のレベルといえるでしょう。

日東駒専

大学 偏差値
日本大学 35.0~65.0
東洋大学 40.0~57.5
駒澤大学 40.0~55.0
専修大学 42.5~55.0

※2025年10月時点

日東駒専は中堅私立大学であり、MARCH志望者の実力相応校として選ばれることもあります。各大学の偏差値は、40台前半~50台前半が中心です。

偏差値で判断すると、四工大よりも日東駒専のほうがやや下のレベルといえるでしょう。

四工大合格に向けた勉強法

勉強

四工大に合格するには、出題傾向に沿った効率的な学習が欠かせません。ポイントを押さえることで、着実に得点力を伸ばせるでしょう。

以下では、四工大を志望する受験生に向けて、合格に向けた勉強法を解説します。

反復学習を意識する

四工大レベルの問題集や、過去問の演習を重ねることが大切です。苦手分野は基礎から見直し、土台作りを徹底しましょう。

四工大の入試問題は、基礎~標準レベルが中心です。1冊の問題集を何周も繰り返し、理解したつもりでいる箇所をなくす学習スタイルを取り入れましょう。間違えた問題は重点的に復習し、同じミスをしないように不正解の理由を明確にしてください。

過去問もただ解くだけでなく、解説にしっかりと目を通し、知識を整理したうえで再度解きましょう。応用問題の対策よりも、基礎的な問題を確実に解けるようにすることが合格への近道です。

塾や予備校に通う

「思うように成績が伸びない」と感じている四工大志望の方は、塾や予備校の活用が効果的です。塾や予備校では、四工大の入試傾向を踏まえたカリキュラムが用意されています。独学では気付きにくい弱点を、効率良く補える点が大きな魅力です。

さらに、学習面だけでなく精神面でのサポートも受けられます。勉強法や進路に関する悩みがあれば、講師やチューターに気軽に相談できる環境が整っています。プロからのアドバイスを通じて、自身の実力と課題を把握できる点も心強いポイントです。

まとめ

四工大とは、東京都内にキャンパスを構える理工系私立大学群であり、中堅私立大学群の日東駒専と比べると、全体的に学力レベルがワンランク高いといえます。

確実に合格を目指すなら、塾や予備校を活用して四工大の出題傾向に沿った対策を進めることが効果的です。専門知識を持つ講師の指導を受ければ、効率良く得点力を伸ばせるでしょう。

塾・予備校を探している高校生・浪人生は「イチオシ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。

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