偏差値40台から逆転合格を目指すには、周りの受験生たちの何倍も努力する必要があります。自身の実力よりもレベルが高い大学に入りたい場合、普段の過ごし方や勉強法を見直すことが大切です。
本記事では、偏差値40台から逆転合格をするための勉強法やおすすめの過ごし方について紹介します。また、学習効率を上げるコツについても解説するので、偏差値を上げたいと考えている高校生はぜひ参考にしてください。
偏差値40台から逆転合格できる?
以下では、偏差値40台から逆転合格する可能性や合格するために必要な力について解説します。
偏差値40台の人でも逆転合格は目指せる
偏差値40台でも逆転合格は目指せますが、簡単ではありません。
ライバルである受験生の多くは、早い時期から基礎学力をしっかりと身につけています。受験期にはライバルたちも熱心に受験勉強するようになり、並の努力では逆転合格することは難しいでしょう。逆転合格するには戦略的なスケジュールを策定したうえで、周りの受験生たちの倍以上も努力しなくてはなりません。
偏差値40台の人が必要な力とは
偏差値40台から逆転合格を目指す場合、基礎学力や実行力などが必要です。
偏差値40台の人は、学校の授業の内容をしっかりと理解できていない可能性があります。そのため、まずは基礎学力を身につけることから始めましょう。
また、学習習慣が身についていないケースも考えられるので、スケジュール通りに行動する力も大切です。偏差値40台からの逆転合格は険しい道のりとなりますが、「志望校に合格したい」という強い意志を持ち、熱心に受験対策に取り組みましょう。
【学年別】偏差値40から逆転合格を目指すための過ごし方
受験対策を始めるタイミングによって、取り組むべき内容が異なります。以下では、偏差値40台の人が逆転合格を目指すための勉強法を学年別に紹介します。
高校1年生
高校1年生から受験勉強を始めると、偏差値40台の人でも逆転合格できる可能性が高まります。試験本番までの期間は十分にあるものの、時間の使い方を把握するために1日の過ごし方を見直すことが大切です。
スマホの操作やテレビの視聴など、無駄な時間がある場合は可能な範囲で削減し、勉強時間に充てましょう。高校1年生のうちに基礎学力を身につけて、受験勉強の土台をつくってください。
高校2年生
高校2年生の時点で偏差値40台の場合、学習習慣が身についていない可能性があります。
学校の行事や部活動などで忙しい日でも、最低1時間は勉強に集中することが望ましいです。志望校を目指したくても勉強時間の確保が難しい場合、行事や部活動への参加を控えることも検討しましょう。
高校3年生
高校3年生の時点で偏差値40台の場合、難関大学に逆転合格することはかなり難しいと予想されます。その理由は、高校3年生になると学生の多くが受験勉強を始めるためです。このような状況で、逆転合格を目指すのであれば、勉強を最優先にしなくてはなりません。
遅くとも夏休み頃には、基礎固めを終わらせるようにしましょう。高校3年生の秋以降は、志望校の入試傾向に合わせた勉強を進める必要があります。
【科目別】偏差値40から逆転合格を目指すための勉強法
次に、偏差値40から逆転合格を目指すための勉強法を科目別に解説します。以下で紹介する勉強法を継続して取り組めば、点数を高められるはずです。以下の内容を参考に、学習を進めてください。
英語
偏差値40台の人は、基本レベルの単語や文法をしっかりと覚えていない可能性があります。単語と英文法の暗記からやり直し、抜けている部分がないか定期的に確認テストを実施してください。覚えきれてなかった箇所をもう一度チェックすると、苦手分野の克服につながります。
単語や文法をある程度理解したら、問題演習に取り組みましょう。問題集や参考書は自身のレベルに合ったものを選ぶことが大切です。
国語
偏差値40台の人は、語彙や文法などの基礎的な内容が理解できていない可能性があります。現代文は基本レベルの参考書を活用し、語彙力を身につけるところから始めましょう。語彙力と読解力の強化や解法の理解に力を入れ、ときには音読することも大切です。
古文は問題集を使用し、単語や文法を完璧にしてください。1週目はすべての問題を解き、間違えた部分に印をつけるとよいでしょう。2週目は間違えた問題のみを解き、すべての問題が正解になるまで解き直します。
数学
数学は中学校で習った範囲の復習からスタートし、基本レベルの内容に時間を充てるようにしてください。中学で習う数学をマスターしたら、高校1~2年生の範囲の勉強から始めましょう。演習量を増やすことが重要となるため、毎日少しずつでも取り組むようにしてください。
解答が合っていなかった場合、「計算ミスをした」「定理を理解できていなかった」など、なぜ間違えたのかを記載しておくことが大切です。自身の不得意な分野がわかったら、苦手克服に力を入れてください。
偏差値40台の人が逆転合格するために実践すべき5つの項目
偏差値40台から逆転合格するには、ただやみくもに勉強を進めるのではなく、学習効率を上げるための工夫が必要です。
以下では、偏差値40台の人が逆転合格するために実践すべき5つの項目について解説します。
1:勉強に集中するための環境づくり
勉強しやすい環境にするために、家族や友人など周囲のサポートが必要となる場合があります。自宅で受験対策する際は「勉強中は静かに過ごしてもらう」といったように、家族に配慮してもらう場面も出てくるでしょう。協力を促すためにも、受験対策に関するスケジュールや達成すべき目標を、あらかじめ家族に伝えておくことが大切です。
また、勉強部屋やデスク周りの整理整頓を心がけてください。勉強に集中して取り組めるように、集中を妨げるものは置かないようにしましょう。
2:勉強スケジュールの策定
試験本番までに取り組むべき内容をすべて紙に書き出し、本番までに充てられる期間を算出しましょう。各科目の時間配分を考える際は、配点率が高い科目に多くの時間を割けるように調整してください。
きちんと計画通りに進められるように、スケジュールには余裕を持たせるとよいでしょう。定期的に達成状況をチェックし、達成できなかった項目があれば、翌週のスケジュールを修正することが大切です。
3:勉強時間の確保
偏差値40台から逆転合格を狙うのであれば、部活動や趣味よりも勉強を優先しましょう。偏差値40台の人は、そもそも勉強時間が足りていないため、まずは学習習慣を身につける必要があります。
移動中や休み時間に単語を暗記したり、文法を確認したりなど、隙間時間を有効活用してください。短時間の勉強でも毎日の積み重ねにより、十分な勉強時間を確保できます。空き時間になったらすぐに勉強できるように、単語帳や参考書などは常に持ち歩くことがおすすめです。
4:モチベーションの維持
偏差値40台から逆転合格を目指す場合、周りの人よりも努力する必要があります。勉強時間を多く確保する必要があるため、モチベーションを維持するのが難しいでしょう。
モチベーションを維持するためにも、行きたい大学や学部を明確に定めることが大切です。目標を定めれば、達成までにやるべきことをイメージしやすくなります。
また、家族や友人から「諦めたほうがいいのでは」と否定的な言葉を投げかけられても、動じないようにしましょう。諦めずに目標達成に向けてコツコツと努力を積み重ねると、学力が伸びていると実感でき、モチベーションの向上につながります。
5:塾や予備校に通う
勉強時間の確保やモチベーションの維持が難しいと感じる場合は、塾や予備校に通うことがおすすめです。予備校や塾に通うことで、一人ひとりの学力や苦手分野に合わせた学習プランを提案してもらえます。
また、短期間で集中的に勉強できるため、学力が思うように伸びなかった人でも逆転合格を狙える可能性が高まるでしょう。
まとめ
偏差値40台から逆転合格できる可能性はありますが、実現するにはモチベーションを維持しながら計画通りに学習を進めなくてはなりません。試験本番までの限られた時間のなかで効率的に勉強を進める必要があるため、独学での対策は難しいでしょう。
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