多人数vs少人数
少人数制の授業は近年増加している
予備校の授業風景で思い浮かべるのは、大きな教室でたくさんの生徒が座る中、講師が一人でもくもくと授業を進めるもの。実はこの予備校イメージはだんだんと変わりつつある。冒頭にも述べた授業スタイルが維持される一方で、少人数の生徒に講師が教え込む「少人数制」の予備校が最近増えてきているのだ。
大手予備校の人気講師の場合、1クラスで100人以上の生徒を受け持つことも少なくない。最低でも40人は超える。しかし少人数制なら生徒の数は20人以下、場合によっては1対1の個別授業となる。
生徒の人数は学習効果にどのような影響を与えるのだろうか。
メリットとデメリットを分けてみよう。
授業に集中できるか
集団授業の場合、集中力に個人差はあるが、それでも授業時間の初めから終わりまでそれをキープし続けるのは至難の業。少人数制なら、講師の顔も声も良く通り、緊張感も生まれるため授業への集中力も良くなる。積極的に学習しようという気持ちも少人数制の方が優位。
周囲の刺激
ライバルに囲まれながら学べる大人数の予備校は刺激も受けやすく、モチベーションも上がりやすい。少人数は逆にプレッシャーも少なく、刺激を受けづらいため、自分と向き合って頑張る必要がある。
質問のしやすさ
受験勉強で大切なのはわからないところを放置せず、理解して次へ進むこと。その点講師に質問しやすい少人数の教室は、サポートも新密度も高いので質問しやすく有利。反面大人数の教室では、授業時間とは別に質問できる場があることも多いが、授業の中ではほぼそれは期待できない。
学習の進み具合の判断
多人数の授業では生徒の理解度関係なく一定のペースで授業が進む。学習内容をいかに自分のモノにして次の段階に進めるかはとても重要で、多人数の場合はそれがしにくい。少人数なら講師が一人一人に目が行き届くので、基礎ができていないと判断すれば、応用にすすまず基礎を固めてから進むといった融通も利く。
自分に合った学習スタイルは見えてきただろうか?
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