MARCHは、関東を代表する難関私立大学の頭文字を並べた大学グループの総称です。偏差値や就職実績を比較すると、MARCHの難易度や序列を確認できます。志望校を決める際は、自身の学力レベルに合った大学を選びましょう。
本記事では、偏差値や就職率で判断した場合のMARCHの序列について、学部間・大学間ごとに紹介します。また、ほかの大学グループと比較した際のMARCHのレベルについても解説するので、受験生はぜひ参考にしてください。
MARCHの学部間の序列
以下では、MARCHの偏差値を学部ごとに比較します。各大学の学力レベルを比較し、学部間の序列を確認しましょう。
明治大学の偏差値
以下は、2024年11月時点での明治大学の偏差値をまとめた表です。
学部 | 偏差値 |
経営学部・国際日本学部・政治経済学部 | 60.0~65.0 |
法学部・情報コミュニケーション学部・商学部 | 60.0~62.5 |
文学部 | 57.5~65.0 |
農学部 | 57.5~62.5 |
総合数理学部 | 57.5~60.0 |
理工学部 | 55.0~62.5 |
※2024年11月時点
明治大学のなかでは、経営学部・国際日本学部・政治経済学部・法学部・情報コミュニケーション学部・商学部の6学部の偏差値が、少なくとも60.0以上であるとわかります。
学部間の偏差値差は、2.5~10.0と幅があるのが特徴です。
青山学院大学の偏差値
以下は、2024年11月時点での青山学院大学の偏差値をまとめた表です。
学部 | 偏差値 |
経済学部 | 60.0 |
国際政治経済学部・文学部 | 57.5~65.0 |
経営学部 | 57.5~62.5 |
法学部 | 57.5~60.0 |
地球社会共生学部 | 57.5 |
社会情報学部 | 55.0~60.0 |
理工学部 | 55.0~57.5 |
コミュニティ人間科学部 | 55.0 |
※2024年11月時点
青山学院大学のなかでは、経済学部・総合文化政策学部・教育人間科学部の3学部の偏差値が少なくとも60.0以上あり、平均より高いことがわかります。
また、学部間の偏差値差は2.5~10.0です。
立教大学の偏差値
以下は、2024年11月時点での立教大学の偏差値をまとめた表です。
以下は、2024年11月時点での青山学院大学の偏差値をまとめた表です。
学部 | 偏差値 |
異文化コミュニケーション学部 | 65.0 |
経営学部 | 62.5~65.0 |
社会学部・現代心理学部・法学部 | 60.0~62.5 |
経済学部 | 57.5~62.5 |
文学部・観光学部 | 57.5~60.0 |
コミュニティ福祉学部・理学部 | 57.5 |
スポーツウェルネス学部 | 55.0 |
※2024年11月時点
立教大学のなかでは、異文化コミュニケーション学部・経営学部・社会学部・現代心理学部・法学部の5学部は、偏差値が少なくとも60以上となっています。
学部間の偏差値差は、明治大学と同様に2.5~10.0です。
中央大学の偏差値
以下は、2024年11月時点での中央大学の偏差値をまとめた表です。
立教大学の偏差値
以下は、2024年11月時点での立教大学の偏差値をまとめた表です。
以下は、2024年11月時点での青山学院大学の偏差値をまとめた表です。
学部 | 偏差値 |
法学部・国際情報学部 | 57.5~62.5 |
経済学部 | 55.0~60.0 |
総合政策学部・商学部 | 55.0~57.5 |
文学部・国際経営学部 | 52.5~60.0 |
理工学部 | 50.0~60.0 |
※2024年11月時点
中央大学のなかでは、法学部・国際情報学部の偏差値が57.5以上から、経済学部・総合政策学部・商学部が少なくとも55.0以上となっています。
学部間での偏差値差が大きく、2.5~12.5まで幅があります。
法政大学の偏差値
以下は、2024年11月時点での法政大学の偏差値をまとめた表です。
学部 | 偏差値 |
国際文化学部 | 60.0~65.0 |
法学部 | 57.5~62.5 |
キャリアデザイン学部・グローバル教養学部・人間環境学部 | 57.5~60.0 |
文学部 | 55.0~65.0 |
社会学部 | 55.0~62.5 |
経営学部 | 55.0~60.0 |
経済学部・スポーツ健康学部 | 55.0~57.5 |
現代福祉学部・デザイン工学部 | 52.5~60.0 |
情報科学部・理工学部・生命科学部 | 52.5~57.5 |
※2024年11月時点
法政大学のなかでは、国際文化学部の偏差値が60以上からであり、その次に偏差値少なくとも57.5以上の法学部・キャリアデザイン学部・グローバル教養学部・人間環境学部が続きます。
学部間の偏差値差が2.5~12.5と大きいです。
MARCHの大学間の序列
以下では、MARCHの就職率や学生数を比較し、大学間の序列について紹介します。就職実績のある大学や規模が大きい大学を選びたいと考えている人は、チェックしてみてください。
MARCHの就職率
以下は、MARCHの2023年度の就職率に関する表です。
大学名 | 就職率(%) |
法政大学 | 98.4 |
立教大学 | 97.7 |
明治大学 | 96.9 |
中央大学 | 96.7 |
青山学院大学 | 95.4 |
※2023年度
MARCHのなかでは、法政大学の就職率が98.4%とトップクラスに位置していますが、いずれの大学も95%以上と高めの就職率です。
また、MARCHのどの大学も就職支援に力を入れており、インターンシップや進路の個別相談など、在学中に自身の将来について考える機会が豊富にあります。そのため、就職実績で志望校を決める場合、MARCHの間にそれほど大きな差はないといえるでしょう。
MARCHの学生数
以下は、MARCHの学生数をまとめた表です。
大学名 | 男子学生数(人) | 女子学生数(人) | 計(人) |
明治大学 | 21,336 | 11,394 | 32,730 |
法政大学 | 16,772 | 11,846 | 28,618 |
中央大学 | 16,309 | 10,360 | 26,669 |
青山学院大学 | 9,889 | 9,788 | 19,677 |
立教大学 | 8,135 | 11,486 | 19,621 |
※2024年度
表を見ると、MARCHのなかでは、明治大学のみが30,000人以上の学生を擁しているとわかります。明治大学は、駿河台・和泉・生田・中野にキャンパスがある都内有数のマンモス大学で、都心部に文系学部のキャンパスが集中しています。
一方で、立教大学はMARCHのなかで学生数が少ない大学です。しかし、女子学生数を見ると男子学生よりも約1.4倍の人数が在籍しており、MARCHのなかではもっとも女子学生の比率が高いとわかります。
MARCHとほかの大学群を比較
以下では、MARCHとほかの大学群の序列について解説します。MARCHと一緒に語られることが多い3つの大学群を取り上げ、偏差値や立地などを比較してみましょう。
早慶上理
早慶上理は、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学の頭文字をとった大学群の総称を指します。元々は早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学の3つの大学をまとめて「早慶上智」と呼ばれていましたが、近年になって東京理科大学が加わりました。
いずれも、都内に複数のキャンパスを擁する難関私立大学です。また、人気・知名度ともに高い私立大学とあって、関東地方だけではなく日本各地から学生が集まります。
早慶上理の合格の目安は、偏差値でいうと67~75前後です。一方のMARCHは偏差値62~70前後が合格の目安であるため、偏差値で判断した場合の序列は、「早慶上理>MARCH」といえるでしょう。
関関同立
関関同立は、関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学の頭文字をとった大学群の総称です。いずれも近畿地方にキャンパスを擁し、関西ではトップクラスの人気・知名度を持つ私立大学として知られています。
関西大学や関西学院大学は、西日本エリア出身の学生が多いのが特徴です。同志社大学や立命館大学は全国的にも知名度が高く、関西以外にも様々な地域から学生がやって来ます。
関関同立の合格の目安を偏差値でいうと、62~70前後です。学部によって偏差値に差はありますが、MARCHと関関同立は同程度のレベルといえるでしょう。
日東駒専
日東駒専は、日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の頭文字をとった大学群の総称です。これら4大学のキャンパスの多くは東京23区内にあり、関東エリアの中堅私立大学として知られています。
日東駒専の合格の目安は、偏差値でいうと52~60程度です。偏差値で判断する場合の序列は「MARCH>日東駒専」といえるでしょう。MARCHの併願校として、日東駒専を選ぶ受験生もいます。
まとめ
偏差値で判断すると、MARCH間の序列は「立教>明治>青山学院>中央>法政」となります。いずれの大学も人気が高く、合格を目指すには入念に受験対策をしないといけません。独学の場合、スケジュール管理や教材選びなどを自身で進める必要があります。志望校への合格に向けて効率的に勉強したい人は、塾や予備校での対策がおすすめです。
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