偏差値40台の人がMARCHを目指す場合、厳しい道のりになることが予想されます。合格するためには自身の実力を把握し、戦略的な学習スケジュールを立てたうえでMARCHの対策に取り組むことが大切です。
本記事では、偏差値40台の人がMARCHに合格するために取り入れるべき4つの勉強法を紹介します。MARCHを目指す前に習得すべき能力や、必要な準備についても解説しますので、逆転合格したい受験生はぜひ参考にしてください。
MARCHは偏差値40台でも合格できる?
偏差値40台の人でも、MARCHの合格を目指すことは可能です。実際、偏差値40台でもMARCHに合格できた人はいますが、受験勉強に対する耐久力がなければ合格は難しいでしょう。高校3年生になると多くの学生が受験勉強を始めるため、ほかの受験生たちよりも倍以上の努力をしなくてはなりません。
MARCHに合格するための偏差値の目安は60程度であり、上位約10%の学力層です。現段階で偏差値が40台の人は、正しい勉強法を理解できていない可能性が考えられます。勉強の質を高めなければ、偏差値は思うように上がりません。まずは、自分自身の学力を把握し、受験勉強を効率よく進めるための学習スケジュールを立てる必要があります。
偏差値40台からMARCHを目指すために必要な能力とは
以下では、偏差値40台の人がMARCHを目指す場合に必要となる3つの能力について解説していきます。
基礎学力
MARCHは難関私立大学であるものの、入試問題は基本レベルの問題が中心です。現在の実力を理解し、段階を踏んで勉強しましょう。自身のレベルに合わない問題に挑戦すると、初見で解けない問題が多く、解説を何度も読んだとしても理解できない場合があります。
偏差値40台の人は、基礎学力が身についていない可能性が高いです。中学校で習った範囲の復習から始めると、次第に基礎的な知識が身につきます。
モチベーション
偏差値40台からMARCHを目指す場合、並大抵の努力では合格が難しいでしょう。学習環境を見直したり、達成しやすいスケジュールを立てたりするなど、受験勉強のモチベーションを維持する工夫が必要です。
偏差値40台の人は、普段から勉強する習慣をつけることから始めましょう。「勉強=辛い」というマイナスイメージをなくし、勉強の面白さを見つけることでモチベーションを維持できるようになります。まずは簡単な問題から取り組み、問題が解ける楽しさを知ることが大切です。
アウトプット力
学んだ知識を入試問題で活かせるかが合否の分かれ道となります。身につけた知識を定着させるのであれば、授業を受ける・単語を覚えるといった、インプット型の学習だけで終わらせないようにしてください。
アウトプット力を高める場合、問題の演習を重ねましょう。覚えた内容をノートに書いてまとめたり、友達に教えたりすることもおすすめです。自身の言葉でしっかりと説明できるようになるまで、インプット型・アウトプット型の学習を繰り返しましょう。
偏差値40台の人がMARCHを目指す前にチェックすべき項目は?
偏差値40台からMARCHを目指す場合、やみくもに受験勉強に取り組むのは非効率といえます。
以下では、偏差値40台の人がMARCHへの合格を目指す前に確認すべき3つの項目を解説します。
入試傾向
偏差値40台の人がMARCHに合格するには、効率を意識して勉強する必要があります。受験対策を始める前に、行きたい大学の入試傾向を把握しましょう。
志望校の過去問を見ておくと、入試の傾向や出題パターンを把握できます。たとえば、社会であれば「記述式の問題の出題頻度」、英語であれば「長文と文法の割合」などが挙げられます。入試傾向が理解できると、今後どのような対策をすべきかがわかり、目標を持って受験勉強に取り組めるようになるでしょう。
科目ごとの配点比率
試験によって科目ごとの配点比率は異なります。配点比率が高い科目と、自身の得意科目が合っている試験を選びましょう。
たとえば、国語が100点・英語が200点・地歴公民が100点という配点比率の試験は、英語の比重が高いことがわかります。このようなパターンで英語の点数が取れなかった場合、国語と地歴公民で巻き返すことは難しいでしょう。逆に、英語が得意な人は、英語の比重が高い試験が有利です。
試験科目の配点比率がすべて同じ試験であれば、どれか1つの科目が上手くいかなくても、ほかの科目で挽回できる可能性があります。
受験当日までのスケジュール
偏差値40台からMARCHを目指すとなると、相当な努力が必要です。入試本番を迎えるまでどのように受験対策していくのか長期的な計画を策定し、確実に実行していかなくてはなりません。
志望校の配点比率や合格最低点を把握したうえで、MARCHの試験当日に向けた学習スケジュールを立てましょう。模試や過去問演習を通じて、自身がつまずいている箇所を把握することが大切です。苦手分野がわかると、当日までに何をやるべきか理解でき、スケジュールを細かく策定しやすくなります。
偏差値40台の人がMARCH合格に向けてやるべき4つの勉強法
以下では、偏差値40台の人がMARCH合格に向けてやるべき4つの勉強法について解説します。
英語に力を入れる
英語はMARCHのどの学部でも配点が高く、難易度が高いため重点的に学習する必要があります。焦りを感じてしまい、いきなり長文から取り組むことは避けたほうがよいでしょう。
勉強する際は単語の暗記から開始し、基礎学力を身につけてください。短期間で100~200単語を覚えることは避け、10単語を確実に覚えられるようにしましょう。
20~30単語の暗記ができたら、しっかり覚えているかのテストを行ってください。暗記とテストを繰り返すうちに、単語が定着するようになります。
参考書を活用する
いきなりMARCHレベルの参考書に手をつけると挫折する可能性があります。そのため、自身のレベルに合う参考書の問題を解きましょう。色々な参考書に手をつけるのではなく、1冊を完璧にすることが大切です。
不正解の問題があった場合、「答えを写す」「解説に目を通す」などの行動で終わらせるのではなく、自力で解けるようになるまでやり直してください。内容を忘れないようにするために、定期的に復習の時間を設けましょう。演習と復習を繰り返すことで、定着した知識を上手く活用できるようになります。
過去問に挑戦する
基礎学力を身につけたら、日東駒専レベルの過去問に取り組みましょう。日東駒専の過去問で8割以上の点数を取れるようになったら、MARCHの過去問にチャレンジしてください。
1~2月は本番さながらのシチュエーションで過去問に挑戦することをおすすめします。試験当日と同じ開始時刻から過去問演習をスタートし、緊張感を持って取り組んでください。環境を本番に近づけるために腕時計で時間を管理し、鉛筆を使って解答用紙にマークしましょう。
予備校や塾に通う
偏差値40台の人は、効率よく勉強する方法を理解できていない可能性があります。学習効率を上げたい場合、予備校や塾で受験対策するのがおすすめです。予備校や塾に通うことで、MARCHの入試に直結した学習を行えます。
「勉強しなくてはならない環境」に身を置き、学習意欲が高い人たちに囲まれることで、モチベーションが上がりやすくなるでしょう。また、講師から志望校に向けた学習方法のアドバイスを貰える場合もあります。
まとめ
偏差値40台の人でも、MARCH合格を目指すことは可能です。しかし、MARCHは全国から多数の受験生が集まる人気の大学であることから、そう簡単には合格できないでしょう。偏差値40台の人は学習効率を上げる方法をわかっていない可能性があるため、予備校や塾に通うことをおすすめします。
MARCHの合格に強い予備校や塾であれば、要領よく受験勉強を進められます。塾・予備校を探している高校生・浪人生は「イチオシ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。
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