難関国立大学の一橋大学に受かるには、十分な勉強時間を確保する必要があります。勉強時間を捻出するだけでなく、質の高い勉強法やモチベーションを維持する方法を知ることも大切です。行きたい学部を決めたら、配点が高い科目を重点的に勉強していきましょう。
本記事では、一橋大学の合格に必要な勉強時間を紹介します。科目別・学年別の勉強法や、勉強時間を確保するポイントについても解説するので、一橋大学を志望する方はぜひ参考にしてください。
一橋大学に合格するにはどのくらいの勉強時間が必要?

一橋大学は、最難関レベルの国立大学です。難関大学の一橋大学に合格するには、合計で3,500~4,000時間程度の勉強時間が必要といわれています。入試本番まで長時間の勉強を続ける場合、高いモチベーションが必要です。勉強時間を十分に確保できるように、学習環境を見直しましょう。
受験する科目数や苦手分野によっては、目安の時間よりも多くの勉強時間を確保しなくてはならない場合もあります。一橋大学の合格を目指すには、勉強時間を意識することが大切ですが、効率的な勉強法を実践しているかどうかも重視しましょう。
一橋大学の合格に必要な1日当たりの勉強時間

以下では、一橋大学の合格に必要な1日当たりの勉強時間を学年別に解説します。
これから一橋大学を目指そうとしている方は、受験勉強を始める前に、試験本番までに必要な勉強時間の目安を確認しましょう。
高校1年生
一橋大学の合格に向けて高校1年生から受験勉強を開始する場合、1日2~3時間は勉強に費やしましょう。高校1年生から対策を始めると、ライバルとの差をつけやすくなります。
夏休みや冬休みは、学校の宿題に取り組む時間を除いて少なくとも1日当たり3時間の勉強時間を設けてください。高校1年生のうちに学習習慣をつけると、受験勉強を効率的に進められます。積み上げ型の科目である英語と数学を優先的に学習すると良いでしょう。
高校2年生
一橋大学の合格に向けて高校2年生から受験勉強を開始する場合、1日3~5時間は勉強に費やしましょう。また、自身の実力を把握できるように、定期的に模試を受けることをおすすめします。
苦手分野がある場合、高校2年生のうちに克服できるようにしましょう。一橋大学の入試は、どの学部も英語の配点が高くなっています。英語は毎日学習し、3年生に進級する前に入試レベルまで到達させてください。早めに基礎を固めることが重要です。
高校3年生
一橋大学の合格に向けて高校3年生から受験勉強を開始する場合、平日は1日当たり4~5時間は勉強に費やしましょう。休日は、7~8時間程度の勉強時間を設ける必要があります。
高校3年生の春~夏は、基礎固めと苦手克服を徹底し、秋頃から応用問題への対応力を身に付けてください。冬は過去問演習に力を入れ、時間配分を意識しながら試験の問題形式に慣れましょう。長時間の学習で心身ともに負担がかかるため、体調管理に努めてください。
【科目別】一橋大学の合格に向けた勉強法

次に、一橋大学の合格に向けて実践すべき勉強法を科目別に解説します。
英語
一橋大学の英語は形式の変更が多く、傾向をつかみにくいといわれています。基礎を十分に固めたうえで、あらゆる問題形式への対応力を身に付けてください。和訳の問題は毎年出題されますが、単語・文法・構成ともに標準レベルです。
確実に点を取れるように、日頃からさまざまな和訳問題を解くようにしましょう。日本語で説明を求める問題では、各段落の内容を理解しながら、文章全体の流れをつかまなくてはなりません。いろいろな問題に挑戦し、自力で解答を作ったら、模範解答と比較しながら改善点を見つけることが重要です。
数学
一橋大学は、文系大学でありながら数学のレベルが高く、京都大学や東京大学と同程度の難易度となる年もあります。
ひねりのある問題は少ないため、基礎固めと問題演習に力を入れてください。数年分の過去問に挑戦し、出題傾向を理解しながら問題の形式に慣れましょう。出題頻度が高い確率や整数は、優先的に取り組む必要があります。教科書に載っている公式は、自力で証明できるレベルまで理解することが大切です。
国語
一橋大学の現代文は評論がメインで、小説から出題されるケースは少ない傾向にあります。近代論や芸術論など、幅広いジャンルから取り上げられます。
また、200字以内の要約を求める問題では、文章の趣旨を理解したうえでの説明を求められます。限られた字数以内に自身の考えを文章にする練習を重ね、語彙力や要約力を身に付けてください。高校3年生の夏休み明けから少しずつ過去問を始めると、余裕を持って対策できるでしょう。
社会
日本史・世界史は記述式の問題が大半を占め、時代ごとの流れを体系的に理解する必要があります。高得点を狙うのは難しいため、まずは合格ラインを目指しましょう。教科書には載っていない難問が出題されることもあります。まずは、標準レベルの問題で確実に点を取れるようにしてください。日頃から教科書や資料集に目を通し、高校3年生の夏休み中に基本的な知識を定着させることが望ましいです。
地理は、教科書レベル以上の内容や、マイナーな国について問われる問題が出題されます。問題文に書かれているヒントを見つけたうえで、授業で学習した内容を活かしながら答案を作成してください。
一橋大学志望が勉強時間を確保するポイント

勉強時間を十分に確保できずに悩んでいる一橋大学志望の方は、勉強法を改善しましょう。
以下では、一橋大学の合格に向けて勉強時間を確保するポイントを解説します。
優先的に対策すべき科目を確認する
試験当日までの限られた時間を有効活用するには、科目ごとに優先順位をつけて勉強することが重要です。一橋大学の場合、学部によって対策すべき科目や出題範囲が異なるため、志望学部を決めたら入試情報を確認しましょう。配点が低い・出題範囲が狭い科目に多くの勉強時間を割くと非効率になってしまいます。
たとえば、商学部は英語・数学の配点が高く、社会学部は英語・社会の配点が高いです。商学部に行きたいのであれば、英語・数学を重点的に取り組む必要があります。
記述力を強化する
一橋大学の試験は、英語の英作文や国語の要約問題など、どの科目も記述式の問題が多く出題されます。記述式の問題を解く際は、問題文の一言一句を正確に読み取ることを意識してください。いきなり文章を作成し始めると、問題文の趣旨から外れたり、指定された文字数を大幅に超えたりする場合があります。
文章全体の流れや結論を考えたうえで、組み立てるようにして解答を作りましょう。自身の考えを言葉で表現する習慣をつけると、記述力を高めるトレーニングとなります。
塾や予備校に通う
一橋大学の入試に関する情報収集や、苦手分野の克服を自力で行なうことは難しいでしょう。塾や予備校に通うと、一人ひとりのレベルに合わせた指導を受けられます。また、塾・予備校の多くは、大学受験に関する膨大なノウハウを保有しているため、容易に情報収集できる点もメリットです。
また、一橋大学を志望するほかの学生と一緒に授業を受けることで、競争意識が高まります。記述式の問題を講師が添削指導する塾や予備校であれば、記述力を強化可能です。
まとめ

一橋大学に合格するには、合計3,500~4,000時間程度の勉強時間を確保する必要があります。単に勉強量を増やせばいいというわけでなく、効率の良い勉強法を見つけることも大切です。自宅での学習では勉強時間を十分に確保できないと感じる場合、塾や予備校に通うことを検討しましょう。
塾・予備校であれば、一橋大学の対策に特化した質の高い授業を受けられます。塾・予備校を探している高校生・浪人生は「イチオシ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。
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