成成明学のレベルがどのくらいなのか、気になる受験生もいるのではないでしょうか。成成明学は関東にある大学群であり、MARCHを志願する受験生の滑り止めとして選ばれることもあります。試験は基礎学力が重視されるものの、基礎の応用が必要となる癖のある問題も出題されるケースがあるため、過去問対策が必須です。
本記事では、成成明学がどのくらいレベルなのか、大学ごとの偏差値を比較しながら解説します。また、成成明学のレベルに近い大学群や入試レベルについても紹介するため、志望校選びの参考にしてください。
成成明学の概要
成成明学は「成蹊大学」「成城大学」「明治学院大学」の3つの大学をまとめた大学グループの略称です。成蹊大学と明治学院大学は総合大学であり、文系・理系の両方の学部を擁しています。一方で、成城大学は文系学部のみの単科大学です。いずれの大学も関東にキャンパスがあります。首都圏からのアクセスがよく、都内近郊の学生に人気がある大学です。
成成明学の偏差値は55~60程度であり、決して簡単なレベルではありません。また、私立大学の難化や入試の多様化により、成成明学のどの大学も競争率が高まっている傾向にあります。合格を目指す場合、基礎を十分に固めたうえで過去問対策に取り組むことが大切です。
成成明学について、以下の記事でも詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください。
成成明学はどこの大学?各大学の偏差値や入りやすい学部について
成成明学のレベルに近い大学群は?
以下では、成成明学のレベルに近い3つの大学群を紹介します。
MARCH
MARCHは「明治大学」「青山学院大学」「立教大学」「中央大学」「法政大学」の5つの大学をまとめた大学群です。関東にキャンパスを擁する大学ですが、全国的にも知名度が高く、多くの学生に人気があります。
MARCHの偏差値は、文系・理系のどちらも55~65程度です。偏差値でみると、成成明学はMARCHよりもやや低めのレベルといえるでしょう。MARCHを志望する人のなかには、成成明学を滑り止めとして選ぶケースがあります。
日東駒専
日東駒専は「日本大学」「東洋大学」「駒澤大学」「専修大学」の4つの大学をまとめた大学群です。知名度やブランド力が高く、関東の高校に通う学生に人気があります。
日東駒専の偏差値は、平均で55前後となっています。偏差値で比較すると、成成明学は日東駒専と同じかやや上のレベルです。そのため、成成明学の志願者のなかには日東駒専を併願校として選ぶ人もいます。
関関同立
関関同立は「関西大学」「関西学院大学」「同志社大学」「立命大学」の4つの大学をまとめた大学群です。関西エリアでは人気が高い大学群であり、関西の高校に通う多くの学生が関関同立を受験します。
関関同立の偏差値は55~65程度となっているため、成成明学よりもやや上といえるでしょう。位置づけとしては、MARCHと成成明学の間くらいのレベルです。
成成明学のレベル差を偏差値・就職率で比較
以下では、成成明学の偏差値や就職実績をもとに、各大学のレベルを比較してみましょう。
成成明学の学部ごとの偏差値
下表は、成成明学の偏差値を学部ごとにまとめています。
大学名 | 偏差値 |
成蹊大学 | 経済学部 52.5~55.0 経営学部 52.5~57.5 文学部 50.0~55.0 法学部 50.0~55.0 理工学部 47.5~52.5 |
成城大学 | 経済学部 52.5~55.0 文芸学部 50.0~55.0 社会イノベーション学部 52.5~57.5 法学部 50.0~55.0 |
明治学院大学 | 経済学部 50.0~55.0 文学部 47.5~52.5 社会学部 50.0~55.0 心理学部 52.5~62.5 国際学部 50.0~52.5 法学部 50.0~57.5 情報数理学部 50.0~52.5 |
※2024年度
偏差値でみると、明治学院大学のレベルが最も高いことがわかります。偏差値が低く入りやすい学部は、成蹊大学の理工学部と明治学院大学の文学部です。
成成明学の就職実績
下表では、成成明学の就職実績をまとめています。
大学名 | 就職率(%) |
成蹊大学 | 97.4 |
成城大学 | 98.2 |
明治学院大学 | 96.0 |
※2023年度の実績
表をみると、成城大学の就職率が最も高いことがわかります。成成明学は学生たちの就職活動の支援に力を入れているため、どの大学も95%以上と高い就職率を実現しています。
成成明学の入試レベルはどのくらい?
以下では、成成明学の入試レベルがどのくらいなのか、傾向や特徴について解説します。
基本レベルの問題が多い
成成明学の入試は基本的な問題を中心に構成されています。入試対策を行うのであれば、いきなり応用レベルの問題から解くのではなく、基本レベルの問題を優先的に解くことが大切です。
基礎を身につけたい場合、まずは学校の授業で学習する内容をしっかりと理解しましょう。基本的に授業では教科書に沿って進めるため、基本レベルの内容を扱うことが多いです。授業で習った内容の復習が、基礎固めにつながります。
基礎固めは「高校3年生の夏」までに終わらせるのが理想です。9月以降は、参考書や模試を活用しながら演習に取り組みましょう。
癖のある問題が出題されることもある
成成明学の入試は基本レベルの問題が多いものの、癖のある問題が出題されるケースもあります。成城大学と明治学院大学の英語は、記述式の問題の出題頻度や配点率が高い傾向にあります。記述式の問題は、問題文を正しく理解したうえで、相手に意味が通じる文章を組み立てるスキルが必要です。
成城大学・明治学院大学と比べると、成蹊大学は癖のある問題が少ないといわれています。しかし、学部によって傾向が大きく異なるため、過去問対策に十分な時間を確保することが大切です。
成成明学のレベルを目指すには
成成明学のレベルを目指す場合、まずは基礎固めを徹底することが重要です。
以下では、成成明学のレベルに到達するために取り組むべき3つの対策について解説します。
早めに対策を始める
成成明学のレベルに到達するためには、高校の授業に加えて1,800~2,000時間程度の学習が必要といわれています。学習時間を十分に確保する必要があるにもかかわらず、試験当日までの期間はあっという間です。無駄な時間を省きながら、本番までの学習スケジュールを立てましょう。
高校1年生から基礎を完璧にしておくと、ライバルとの差をつけられます。可能な限り早い時期から対策をスタートすることが重要です。
過去問演習で問題形式に慣れる
ある程度基礎を固めたら、自身のレベルを試す目的で成成明学の過去問に挑戦しましょう。成成明学の癖のある問題形式に慣れるためにも、数年分の過去問に取り組んでください。
過去問をひと通り解くと、どのような問題が出題されるのかを確認できるうえに、自身の不得意な部分を把握できます。理解が足りない分野を1つずつ確実に克服しながら、合格点を目指していきましょう。また、受験当日と同じ試験時間で解くと予行練習になり、本番で緊張しにくくなります。
予備校や塾に通う
成成明学の合格に向けて、独学で勉強を進めることで現役合格できる人もいますが、それほど多くはいないでしょう。自分に合った勉強スケジュールを策定し、自力で実行していくことは困難といえます。しかし、予備校や塾であれば、経験豊富な講師が志望校や学力に合うカリキュラムで指導してくれます。
学校よりもレベルが高い授業を受けたい場合は、大手予備校がおすすめです。また、苦手科目の克服に力を入れたい場合は個別指導塾が向いています。行きたい大学や学力を考えたうえで、自身に合う予備校や塾を選びましょう。
まとめ
関東の大学群を比較すると、成成明学はMARCHと日東駒専の中間くらいのレベルです。入試問題は基本レベルの内容が中心ですが、学部によっては癖のある問題が出題されることもあります。基礎をしっかりと固めたうえで、過去問対策に取り組むことが大切です。
予備校や塾に通うと、成成明学の受験対策に特化した授業を受けられます。効率的に学習できる環境で、志望校への合格を目指せるでしょう。塾・予備校を探している受験生は「イチオシ予備校一覧ページ」をご確認ください。
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