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上智大学文学部哲学科とは?卒業後の進路や受験情報も紹介

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上智大学には、私学の雄と呼ばれる早稲田大学と慶應義塾大学に匹敵する学部 もあります。昔から「英語の上智」として英語学科が有名です。しかし、英語学科よりもずっと歴史が長く、上智大学の建学 の理念を象徴する代表的な学科があることをご存じでしょうか?それが、文学部の「哲学科」です。

この記事では、「そもそも哲学とはどんな学問なのか?」という疑問の答えから、上智大学文学部哲学科で学ぶメリットや、その履修内容、受験についての情報をお伝えします。

そもそも「哲学」とはどんな学問なのか

上智大学文学部哲学科は、文字通り「哲学」を学ぶところです。しかし、そもそも哲学とはどんな学問であり、大学で哲学を学ぶとどんなメリットがあるのでしょうか?

「哲学」の定義

三省堂の「新明解国語辞典」によると、学問としての哲学の定義は以下のようになっています。

「宇宙や人生の根本問題を理性的な思弁により突き止めようとする学問 」
出典:三省堂 新明解国語辞典第5版

これは、つまり「哲学が物事の本質を追求し、それを論理的に説明する学問」ということを意味します。

大学で哲学を学ぶメリット

大学で物事の本質を追求する「哲学」を学ぶことには、大きなメリットがあります。高校の倫理でも哲学を少しかじりますが、大学で学ぶ哲学はそれを学問としてさらに深く追求していくため、より高度な論理的思考が身につきやすいのです。

社会生活、特に仕事においては何事にも論理的に物事を考え、それを行動に反映させることが必要不可欠。もし、仕事で何らかの成果を上げたいならば、高度な論理的思考も必要となります。

哲学とは、まさにそれを身につけるための学問です。大学で哲学を学ぶことで高度な論理的思考が身につけることができれば、社会に出てからもおおいに役立つでしょう。

上智大学文学部哲学科で学べること

続いて「上智大学文学部哲学科(以下、本文では「上智大学哲学科」「哲学科」と表記)」で学べること」についても知っておきましょう。そのうえで、重要なポイントとなるのが上智大学哲学科の歴史や教育方針、そして4年間の履修内容です。

上智大学文学部哲学科の歴史と教育方針

上智大学哲学科は、1913年(大正2年)の大学創立と同時に設置された最古の学科の一つで、上智大学で最も長い歴史と伝統があります。大学の建学の精神となる「上智(知恵への愛)」はすなわち哲学(フィロソフィア)を意味するため、哲学科はまさに建学の精神を体現する学科といえるでしょう。

上智大学哲学科では、少人数の厳格な体系的教育を基本としており、大学4年間の学びを通して思考力・理解力・表現力を鍛えます。それにより、個々の学生が将来社会の幅広い分野で活躍し、なおかつ優れた指導的人物となることが目標です。

上智大学文学部哲学科の4年間で学ぶ内容

上智大学の哲学科では、古代ギリシアから中世キリスト教世界、近現代に至るまでの哲学思想について研究します。

1年次

ベースとなる「哲学演習Ⅰ」「哲学入門」「古代哲学史」などに加えて第1外国語(ドイツ語・フランス語・英語のいずれか)と、第2外国語(ドイツ語・ラテン語・フランス語のいずれか)を履修します。

2年次

「外国語」「哲学演習Ⅱ」「中世哲学史」「近世哲学史」を必修として学びます。3つの選択分野となる「哲学思想」「倫理」「芸術文化」のどれを選ぶかで履修内容が少々異なりますが、西洋哲学の全体像と基礎知識を得るための科目は、ほぼすべて修了可能です。

3年次以降

専門科目を原典から学ぶ「文献講読」や、「形而上学」「認識論」「倫理学」「人間論」「自然哲学」「宗教哲学」「美学」「芸術学」 などの体系的科目を、2年で選択した分野に沿う形で深く学んでいきます。

上智大学文学部哲学科で取得できる資格

上智大学の哲学科では、中学高校の社会科教員や博物館学芸員などの資格を取得 することが可能です。しかし、その場合は別途教職課程や、学芸員課程の科目も履修する必要が生じます。

上智大学文学部哲学科卒業生の進路

上智大学の哲学科で学んだ人の進路には、教育や出版、マスコミ、政治、コンピューターといった分野があります。これらの分野では、高度な言語能力や論理的思考・コミュニケーション能力が求められます。

それは、まさに「思考力・理解力・表現力」を鍛える高度な教育を受けた哲学科の学生が得意とするところでしょう。また、金融業や製造業をはじめとする多業種にも多くの卒業生が就職しているほか、哲学の研究者になる人もいます。

そのことから、上智大学哲学科の4年間で高度な思考力や理解力、表現力を身につけた卒業生が、社会に出てから非常に幅広い分野で活躍していることがうかがえます。

上智大学文学部哲学科の受験情報

ここからは、上智大学の哲学科を受験しようと考えている人に向けて、哲学科の受験情報についてお伝えします。

入学定員

2021年度の入学定員は60名です。

受験形式や入試スケジュール

受験形式は、「一般入試」と「その他(推薦入試など)」に大別されます。

一般入試

1 TEAPスコア利用型試験(出願期間:1月初旬~中旬 入試日:2月初旬)
事前受験したTEAPスコア(上智大学と日本英語検定協会が共同開発した英語検定試験)の結果と受験当日に行われる外国語以外の学科試験の結果で合否を判定します。

TEAPスコア以外の受験科目は以下の通りです。

・必須 科目:国語
・選択科目:日本史B・世界史B・数Ⅰ・数Ⅱ・数A・数B(数列・ベクトル)から1つ選択

2.学部学科試験・共通テスト併用型試験(出願期間:1月初旬~中旬 入試日:2月初旬)
大学共通テストと大学の独自試験の結果で合否を判定します。受験科目は、以下の通り。

<共通テスト>
必須科目:外国語(英語・ドイツ語・フランス語から1科目)、国語(現代文・古文)
選択科目:経済・政治、倫理、地理B、世界史B、日本史B、数学A・数学Ⅰから1つ選択

<独自試験>
学部学科適性試験(哲学への関心および思考力・読解力・表現力を問う試験)

3.共通テスト利用型試験(出願日:1月上旬~中旬)
1月中旬に行われる大学共通テストの結果で合否を判定します

必須 科目:外国語(英語・ドイツ語・フランス語から1科目)、国語、数学A・数学Ⅰ
選択科目:倫理、政治経済、地理B、世界史B、日本史Bから1つ選択

その他の入試(推薦入試など)

その他の入学試験として、推薦入試(指定校制・公募制・帰国生・カトリック・国際バカロレアなど)や外国人・社会人などを対象とする入試があります。

一般入試の受験会場やアクセス情報

2021年度の入試要項によれば、上智大学で一般入試を受験する場合の受験会場は以下の通りです(推薦入試は種類によって日程が異なるのでここでは割愛します)。

・受験会場:上智大学四谷キャンパス

・受験会場へのアクセス方法
最寄り駅はJR四ツ谷駅。麹町口より徒歩約3分の北門から係員が待つキャンパスに入ります。

なお、以上の受験情報は、現在「上智大学哲学科の受験に向けてどの科目を重点的に勉強するべきか」「どんなスケジュールで勉強を進めていくか」などと考えている人に向けて紹介しています。

※本記事は、2021年度の入試情報です。今後受験の日程や科目などが変更する可能性もあるため、実際に受験する場合は、必ずこれから大学が公表する最新の受験情報をご確認ください。

高度な論理的思考が身に着く上智大学哲学科の受験を検討しよう

上智大学の哲学科は、真理を追究する「哲学」を通して社会で通用する高度な思考力・理解力・表現力をつけることができる学科です。また、上智大学の建学の精神を体現する哲学科は長い伝統と歴史があり、ハイレベルな内容を学べることは間違いないでしょう。

哲学に興味がある人や社会に出て必ず役に立つ高度な論理的思考を身につけたい人は、ぜひ同科の受験を検討してみてはいかがでしょうか。

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