東大教育学部の魅力を徹底解剖!文理の枠にとらわれない自由さと幅広い視座
東大教育学部は、「教育の専門家育成」に特化した学部です。教育学部というと文系のイメージが強いかもしれませんが、文系・理系の枠にとらわれることなく、学びを深めることができます。さまざまな資格・免許を取得できるのは、東大教育学部の強みといってよいでしょう。
ここでは、東大教育学部の特徴とともに、卒業後の進路や取得可能な資格・免許についても解説します。
東大教育学部には文系・理系どちらからでも進学可能
教育学部は、教員養成を専門にしているわけではありません。東大教育学部は、文系のみならず、理系からも進学可能です。文系・理系の枠にとらわれず、学校や社会、文化、行政、情報など多くの視座から教育について思索し、分析することを目的としています。教育を足掛かりに、人間形成について研究するのも、教育学部の特徴です。
教育は、国家の根幹をなすものであり、教育専門家の必要性はますます増しつつあります。教育の専門家として、「現代社会の問題や、人の身体や心、学校のあり方、教育のかかわりかたについてより深く知りたい」「教育を通じてさまざまな社会的要求にこたえたい」という人は、東大教育学部を選択肢の一つに加えてみましょう。
3専修・5コースに分かれる学部構成で「教育の専門家」を育成
東大教育学部は、3つの専修に分かれているのが特徴です。ここから、さらに「基礎教育学」「比較教育社会学」「教育実践・政策学」「教育心理学」「身体教育学」の5つのコースに分かれて、「教育の専門家」になるため学びを深めていきます。
なかでも、現場主義を標ぼうし教育という作用について学ぶのが「教育実践・政策学コース」です。よりよい社会の実現に向けて教育のあり方を構想するためのもので、学校のみならず、図書館や公民館、博物館など「現場」における学びを重視しています。
また、人の身体の発達や加齢変化、生活習慣などについて教育事象の中から考察する実践的活動を重んじているのが、身体教育学コースです。こうしたコースを通じて、東大教育学部は、教育に関わる総合的な視座と能力をもつ「教育の専門家」育成に携わっているのです。
東大教育学部で取得できる免許・資格と卒業後の進路
東大教育学部で取得可能な免許と資格には、次のようなものがあります。
1.社会(中学)、地理歴史(高校)、公民(高校)、保健体育の各教科における中学校および高等学校の一種教育職員免許状
2.教育委員会の社会教育行政専門職員である社会教育主事の資格
3.公立図書館・学校図書館などで専門職として働ける司書・司書教諭資格
4.博物館で専門職として働ける学芸員資格
5.社会調査のスキル取得を証明する社会調査士資格
東京大学教育学部の卒業生は、これらの資格を活かす現場や社会のさまざまな分野で活躍しているほか、大学院研究科への進学率も高く、大学や研究機関での教育に携わる人材も少なくありません。教育学部での学びが直接かかわらない領域にも多く進出しています。
まとめ
教育の重要性を実感し、その専門家としてさまざまな分野で活躍したい場合、東大教育学部は絶好の学びの場といえるでしょう。東大教育学部では、教育の現場での学びだけでなく、生活習慣や加齢変化など日常的な人間のあり方を教育事象の一つとしてとらえ、さまざまな社会問題解決に挑んでいます。
卒業後は、教育学部で取得できる免許や資格を活かして、大きく羽ばたいてください。