【大学受験合格応援隊】上智大学のAO入試の特徴は？指定校や公募制推薦入試との違い

上智大学の推薦入試の主な方式には、カトリック高等学校対象特別入試試験、推薦入学試験（指定校制）、推薦入学試験（公募制）の3種類があります。上智大学でAO入試に当たる入試方式は「カトリック高等学校対象特別入試試験」です。

そこで、今回の記事では、カトリック高等学校対象特別入試試験とその他の推薦入試との違いについて、実施状況や入試スケジュール、試験内容などをまとめてご紹介します。

上智の推薦入試それぞれの違い

上智大学では、キリスト教の建学精神からカトリック系高校に通う受験生を対象にした特別入試を実施しています。AO入試とは、大学が求める学生像と志願者がマッチしているかを中心に、書類や面接を通して受験生の意欲や適性、高校での学力などを総合的に判定する入試方式です。上智大学の場合、AO入試のスタイルでカトリック高等学校対象特別入学試験が行われています。

まずは、上智大学の主な推薦入試である3方式の違いについて見ていきましょう。

カトリック高等学校対象特別入試試験

・入試のポイント
AO入試で設けられる「アドミッション・ポリシー」があります。求める学生像は、カトリック精神があり、上智大学の建学の精神や教育精神に答える人物で、第一志望としていることです。

・主な出願資格
1．カトリック高等学校に通学中で、受験年度に卒業見込みであること
2．第一志望校で、合格学科に必ず入学できること
3．高校の評定平均値4.3以上であること（神学部は4.0以上）
4．各学科が設定する外国語検定試験の出願基準スコア・級を満たしている（神学部を除く）

推薦入学試験（指定校制）

・入試のポイント
上智大学の指定校に通学する学生のうち、一般の入学試験では評価が難しい学習成績や課外活動、社会活動のほか素質や能力を高校の調査書や自己推薦書、面接などで判定する方法です。

・主な出願資格
1．高校3年生で上智大学の受験学科が第一志望であること
2．他大学や上智大学の推薦入学試験（公募制）、カトリック高等学校対象特別入学試験と併願しないこと
3．各指定校に上智大学が推薦依頼した学科であること（志望学科を受験生の任意で選択できない）

推薦入学試験（公募制）

・入試のポイント
多様な入学生を迎えるため、優秀で個性的な学生に広く入学のチャンスを与える試験です。指定校制と同じく、入学試験では評価しにくい高校での成績や課外活動、社会活動などを、高校の調査書や自己推薦書、レポートなどで判断します。

・主な出願資格
1．高校3年生で上智大学の受験学科が第一志望であること
2．合格学科に必ず入学できること
3．各学科が指定する履修科目や評定平均値、外国語検定の基準を満たしていること

このように、カトリック高等学校対象特別入試試験では大学が求める学生像がはっきりしているのが特徴です。一方、指定校制や公募制の推薦入試では、幅広く多様な学生を迎え入れるため、筆記試験だけでは見えない受験生の性格や個性を評価する試験内容になっています。

学部によって実施状況は異なる

募集学部や学科、募集人員はそれぞれの入試方式や学部・学科によってさまざまです。カトリック高等学校対象特別入学試験は、全学部・全学科で募集しています。一方で、指定校制や公募制は各学科によって募集人員に差があるのがポイントです。

例えば、2023年度の推薦入学試験（公募制）の場合、同じ文学部でも新聞学科は40名、英文は20名とまとまった人数になっているのに対して、国文は5名、フランス文は6名と1桁台です。

入試スケジュールのポイント

推薦入学試験は一般入試より大幅に早く実施されています。2023年度入試を例に見ていきましょう。

・カトリック高等学校対象特別入試試験

・推薦入学試験（指定校制）

・推薦入学試験（公募制）

入試方式によって出願期間や試験日程、合格発表日が異なります。受験を考えている人は、注意して準備してください。

まとめ

上智大学では、AO入試としてカトリック高等学校対象特別入試試験や、指定校制と公募制の推薦入学試験が実施されています。それぞれに受験資格や試験内容、入試スケジュールが異なるため、受験したい入試方式と自分の条件がマッチするか、早いうちに大学ホームページや入試要項などで確認しておきましょう。