【最新版】受験生必見!さまざまな角度から早慶を比較
大学受験もいよいよ大詰めとなり、志望校を確定し始めた受験生も多いでしょう。その中には、「早慶どちらを本命にしようか」と悩んでいる受験生もいるのではないでしょうか。そこで、本記事ではさまざまな角度から早稲田大学・慶応大学を比較してみた結果をご紹介します。
学生数で早慶を比較
まずは、学生数で早慶を比較してみましょう。
早稲田大学
2021年度の早稲田大学在籍学生数(通信教育課程除く)は4万6,330人です。
<内訳>
学部(13学部) | 3万7,921人(通信教育課程除く) |
大学院(23研究科) | 8,409人 |
参照:早稲田大学(2021年5月1日時点)
また、学部生数の内訳(通信教育課程除く)は以下の通りです。
学部 | 在籍学生数 |
政治経済学部 | 3,870人 |
法学部 | 3,152人 |
文化構想学部 | 3,726人 |
文学部 | 2,842人 |
教育学部 | 4,068人 |
商学部 | 3,832人 |
基幹理工学部 | 2,519人 |
創造理工学部 | 2,455人 |
先進理工学部 | 2,232人 |
社会科学部 | 2,687人 |
人間科学部 | 2,342人 |
スポーツ科学部 | 1,673人 |
国際教養学部 | 2,523人 |
参照:早稲田大学
1学部あたりの学生数が1,000人単位、学部だけでも3万人を超える学生が在籍する早稲田大学は、日本でも有数の大規模大学だと言えるでしょう。
慶應義塾大学
次は、慶應義塾大学の学生数を見ていきましょう。
2021年度の在籍学生数(通信教育課程除く)は3万3,469人です。
<内訳>
学部(10学部) | 2万8,667人(通信教育課程除く) |
大学院(13研究科) | 4,442人 |
専門職学位課程(法務研究科) | 360人 |
参照:慶應義塾大学(2021年5月1日時点)
また、各学部の学生数は以下のようになっています。
学部 | 在籍学生数 |
文学部 | 3,545人 |
経済学部 | 5,251人 |
法学部 | 5,252人 |
商学部 | 4,395人 |
医学部 | 676人 |
理工学部 | 3,991人 |
総合政策学部 | 1,967人 |
環境情報学部 | 1,988人 |
看護医療学部 | 447人 |
薬学部 | 1,155人 |
参照:慶應義塾大学(2021年5月1日時点)
学生数は早稲田大学より約1万人少ないものの、3万人以上の学生が在籍しており、規模の大きさでは早稲田に引けを取りません。早慶ともに私学の雄と呼ばれていますが、学生数の多さでも私学の雄と言えそうです。
キャンパスで早慶を比較
次は、早慶両大学の学生が通うキャンパスの立地を見てみましょう。
早稲田大学
キャンパス名 | 住所 | 学部 |
早稲田キャンパス | 東京都新宿区西早稲田1-6-1 | 政治経済学部、法学部、教育学部、商学部、社会科学部 |
西早稲田キャンパス | 東京都新宿区大久保3-4-1 | 基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部 |
戸山キャンパス | 東京都新宿区戸山1-24-1 | 文化構想学部、文学部 |
所沢キャンパス | 埼玉県所沢市三ヶ島2-579-15 | 人間科学部、スポーツ科学部 |
参照:早稲田大学
早稲田大学のキャンパスは、以上の4つです。人間科学部とスポーツ科学部以外の3キャンパスは、すべて都心にあります。また、埼玉県の所沢キャンパスも都心へのアクセスが便利な場所に位置しており、首都圏を拠点とする企業への就活にも有利な立地条件となっています。
慶應義塾大学
キャンパス名 | 住所 | 学部 |
三田キャンパス | 東京都港区三田2-15-45 | 文学部(2~4年) 経済学部、法学部、商学部(3・4年) |
日吉キャンパス | 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1 | 文・医・薬学部(1年) |
信濃町キャンパス | 東京都新宿区信濃町35 | 医学部(2~6年) |
矢上キャンパス | 神奈川県横浜市港北区日吉3-14-1 | 理工学部(3・4年) |
湘南藤沢キャンパス | 神奈川県藤沢市遠藤5322 | 総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部(1・2・4年) |
芝共立キャンパス | 東京都港区芝公園1-5-30 | 薬学部(薬学科2~6年・薬科学科2~4年) |
参照:慶應義塾大学
慶應義塾大学は、学年によってキャンパスが異なります。大半の学部生は1年次に横浜の日吉キャンパスで学び、2年次以降は学部ごとに異なるキャンパスで学ぶ形です。また、総合政策学部および環境情報学部は4年間、看護学部は3年次を除く3年間を湘南藤沢キャンパスで学びます。
両大学ともに首都圏やその周辺にキャンパスがあり、就活にも有利な立地条件と言えるでしょう。ただ、都心から離れたキャンパスに通うケースでは大都会のキャンパスライフとは多少イメージが異なる結果になるかもしれません。
受験難易度で早慶を比較
受験難易度でも早慶を比較してみましょう。
早稲田大学
偏差値 | 共通テスト得点率ボーダー | |
文学部 | 67.5~70.0 | 94% |
教育学部 | 62.5~67.5 | - |
国際教養学部 | 70.0 | 89% |
文化構想学部 | 67.5~70.0 | 94% |
社会科学部 | 67.5 | 91% |
法学部 | 67.5 | 89% |
政治経済学部 | 70.0 | 90~91% |
商学部 | 67.5~70.0 | - |
基礎理工学部 | 65.0 | - |
創造理工学部 | 62.5~65.0 | - |
先進理工学部 | 65.0~67.5 | - |
スポーツ科学部 | - | 75~85% |
人間科学部 | 62.5~67.0 | 80~89% |
参照:河合塾
早稲田大学の偏差値は62.5~67.0、共通テスト得点率ボーダーは75~94%でかなり難易度は高めです。
慶應義塾大学
学部 | 偏差値 |
文学部 | 65.0 |
法学部 | 67.5 |
総合政策学部 | 72.5 |
経済学部 | 67.5 |
商学部 | 65.0~67.5 |
理工学部 | 65.0 |
医学部 | 72.5 |
薬学部 | 62.5 |
看護医療学部 | 60.0 |
環境情報学部 | 72.5 |
※共通テスト利用入試は実施しない
参照:河合塾
慶應義塾大学の偏差値は、60.0~72.5です。しかし、こちらは大学独自の試験のみとなります。一部高偏差値の学部もありますが、全体的には早稲田とほぼ同程度の難易度と言えるでしょう。
これらを踏まえると、「自分が大学で学びたいことを学べるのはどちらか」など別の基準を設けて受験校を決めたほうがよいかもしれません。
学費で早慶を比較
ここからは、学費(2022年度の入学金を含む初年度納付金)で両大学を比較してみましょう。
早稲田大学
政治経済学部 | 121万8,900円 |
法学部 | 117万700円 |
教育学部 | 文系:116万5,650~120万5,650円 理系:165万5,000~174万円 |
商学部 | 118万1,800円 |
社会科学部 | 117万8,010円 |
人間科学部 | 160万1,000円 |
スポーツ科学部 | 164万円 |
国際教養学部 | 159万3,000円 |
文化構想学部 | 121万3,000円 |
文学部 | 121万3,000円 |
基幹理工学部 | 170万9,000円 |
創造理工学部 | 172万9,000~174万5,000円 |
先進理工学部 | 174万9,000円 |
参照:早稲田大学
早稲田大学の初年度納付金は、約121万~約175万円です。また、理系学部は、実験実習があるため、文系学部より学費が高くなっています。
慶應義塾大学
文学部 | 134万3,350円 |
経済学部 | 134万8,350円 |
法学部 | 135万3,350円 |
商学部 | 134万9,850円 |
医学部 | 384万3,350円 |
理工学部 | 186万3,350円 |
総合政策学部 | 159万1,350円 |
環境情報学部 | 159万1,350円 |
看護学部 | 185万5,850円 |
薬学部 | 218万3,350~245万3,350円 |
※参照:慶應義塾大学
慶應義塾大学の初年度納付金は、約134万~約384万円です。金額が理高文低という点は、早稲田大学と同じですが、文系学部は早稲田大学のほうが安く、医薬看護を除く理系学部は慶應義塾大学のほうが安くなっています。
就職実績で早慶を比較
最後に、学部および大学院卒業生の就職実績で早慶両大学を比較します。
就職率
両大学の卒業生(学部・大学院進路報告者の合計を分母とする)の就職率(2019年9月および2020年3月の学部卒業者・修士修了者の進路状況)は以下の通りです。
早稲田大学 | 約70% |
慶應義塾大学 | 約72% |
参考:早稲田大学・慶應義塾大学
早慶どちらの大学も就職率は、ほぼ同じであることがわかります。
有名企業への実就職率
次は、大学通信が公表している「2021年有名400社実就職率ランキング」をもとに、有名企業への実就職率を比較してみましょう。
早稲田大学 | 32.9%(10位) |
慶應義塾大学 | 40.9%(3位) |
参照:大学通信
就職率では、あまり差がなかった両大学ですが、実就職率ランキングは慶應義塾大が3位と早稲田大学の10位よりも大幅に上回っています。ただ、いずれも数千人単位の卒業生が有名企業に就職している点で甲乙つけがたいと言えるでしょう。
就職先上位10企業(2020年)
では、早慶両大学の卒業生の多くはどんな企業に就職しているのでしょうか。ここでは、各大学からの就職者が多い上位10企業を挙げてみましょう。
順位 | 早稲田大学 | 順位 | 慶應義塾大学 | ||
1位 | 富士通 | 85人 | 1位 | 東京海上日動火災保険 | 82人 |
2位 | NTTデータ | 81人 | 2位 | 三菱UFJ銀行 | 76人 |
3位 | 楽天グループ | 78人 | 3位 | 慶應義塾 | 74人 |
4位 | アクセンチュア | 64人 | 4位 | 三井住友銀行 | 70人 |
5位 | 東京海上日動火災 | 63人 | 4位 | アクセンチュア | 70人 |
6位 | 日本IBM | 60人 | 6位 | 富士通 | 68人 |
7位 | 国家公務員一般職 | 55人 | 6位 | みずほ銀行 | 68人 |
8位 | 東京都職員Ⅰ類 | 52人 | 8位 | 楽天グループ | 59人 |
9位 | みずほフィナンシャルグループ | 50人 | 9位 | 三井住友信託銀行 | 52人 |
10位 | NHK・野村総合研究所 | 48人 | 10位 | 野村総合研究所 | 51人 |
※参照:早稲田大学 慶應義塾大学
早稲田大学は大手IT系企業、慶應義塾大学は大手金融系企業への就職にかなり強い傾向です。しかし、共通点としてコンサルティング会社への就職が多いこともうかがえます。
まとめ
本記事では、各大学の最新情報などをもとに、学生数やキャンパス、難易度、学費、就職実績について早慶を比較しました。両大学ともにすべての比較項目において優れており、どちらを選んでも進学後の満足度は高そうです。
あとは、自分の進路希望や過去問の出題傾向などを考慮に入れながら、より自分のニーズに適した学部がある大学を選ぶことをおすすめします。