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「早慶なら浪人してでも挑戦する価値あり」を考える

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大学受験に失敗して浪人することは、人生の損失です。また、浪人して予備校に通えばお金もかかります。しかし、浪人した結果、現役では入ることができなかった高偏差値大学に入ることができるかもしれません。そうなれば、1年という時間や予備校の授業料といった浪人コストは、将来、十分回収できるでしょう。

世間ではよく「早稲田大と慶応大なら、浪人してでも入る価値がある」といわれます。果たしてそれは本当なのでしょうか。私大の最高峰に入ることは、受験生にどれほどのメリットをもたらすのでしょうか。

そもそも「早慶」に入るメリットとは

早慶を含む、いわゆる「いい大学」に入るメリットを考えてみましょう。早慶に入学して卒業することには、少なくとも次のようなメリットがあります。

・「いい企業」に就職できるチャンスが広がる
・高額年収を獲得できるチャンスが広がる
・やりがいのある仕事に巡り合うチャンスが広がる
・魅力的な人脈を獲得できるチャンスが広がる
・世間から高く評価される
・早慶に入るための努力は人生の糧になる

早慶を卒業すると、人生のチャンスが広がることがわかります。これなら、浪人コストを支払ってもよさそうな気がします。しかし、受験生が注意しなければならないのは、それがチャンスにすぎないことです。早慶を出たからといって、そこに安住していてはチャンスを取り逃がすことになります。

また、早慶に合格すると、間違いなく家族から喜ばれます。高校の同級生たちも驚くでしょう。社会に出れば、初対面の人からも、早慶卒というだけで「できそうな人」という先入観を持ってもらえます。

早慶受験は、生半可な勉強量と低質な勉強では克服できません。早慶に合格すれば、それは相当な努力と相応の工夫をしたことなります。その努力と工夫は貴重な体験になり、社会に出たときの「武器」になるはずです。

浪人コストとは

早慶に入るメリットを理解できたところで、次に、浪人コストに見合うのかどうかを考えてみたいと思います。
浪人コストには次のようなものが含まれます。
1)1年間という時間
2)予備校に通うお金
3)精神的なダメージ

浪人生は「なんでもない」状態です。つまり高校生でも大学生でも社会人でも会社員でもありません。したがって、浪人の1年間は、社会的には何も生産していないことになります。浪人すれば、確実に社会に出る日が1年遅れます。その結果、1年早く社会に出た人より、経験が1年遅れ、1年分の年収が減ります。

予備校の授業料は決して小さな金額ではありません。さらに、浪人生は不合格を経験しています。しかも、浪人したからといって1年後に必ず早慶に入ることができるわけではありません。これは大きなストレスになります。

浪人コストは決して小さいものではありません。しかしこれだけの犠牲を払ってでも、早慶を狙って浪人する以上、万全を期す意味でも予備校に通ったほうがよいでしょう。その理由をみていきましょう。

早慶とその他の大学との差は何か

ビジネスパーソンの口コミサイト、オープンワークによると、出身大学別の30歳時年収ランキングは次のとおりです。
1位:東大 810万円
2位:一橋大 739万円
3位:京大 727万円
4位:慶応大 726万円
5位:東京工大 708万円
6位:早稲田大 654万円

見事に国立大4強と私大2強が上位6位を占めました。

では、早慶と比較されることが多いMARCHはどのようになっているでしょうか。
明治大 21位 587万円
青山学院大 28位 574万円
立教大 23位 584万円
中央大 19位 596万円
法政大(30位以内に入っていない)

6強の最下位の早稲田大と、MARCH最高位の明治大を比べても67万円(=654万円-587万円)もの差があります。
30歳時の年収ですでにこれだけ開きがあるので、早慶に入るための浪人コストはゆうに回収できる、と考えてよいでしょう。

もちろん人生はお金だけで決まるものではありません。しかし、お金は人生の重大事です。
したがって「お金だけでもこれだけの差が出る」ことは、とても大きなことといえるでしょう。

まとめ

浪人をしても、それで早慶に合格できれば「価値があった」と考えることができそうです。ただ受験は「水物」で、模試で早慶A判定が出ていても、不合格になる受験生はいます。また、浪人にはリスクも伴います。コストとリスクを十分理解して、それでも「早慶に入りたい」と思うことができたら、浪人して挑戦することは意義ある行動といえるでしょう。

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