大学受験は塾なしでも受かる?塾なしで受かる割合や勉強法など
大学受験を突破するときに、心強い味方となるのが「塾」です。
ただ、「そもそも塾は必要か?」ということが、しばしば議論に上がるのも事実です。
今回は、大学受験に塾が必要なのかについて考えていきます。塾に通うメリット・デメリットや、塾なしで合格するポイントなども解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
大学受験に塾なしで合格する学生の割合
大学受験に塾なしで合格する学生の割合は、目指す大学のレベルによって異なります。
以下で、塾なしで受験に合格した人の割合を見ていきましょう。
なお、今回紹介する数値は四谷学院が集計したさまざまなデータに基づいたものとなります。
参考:大学受験で塾なしってアリ?塾なしで受かる人の割合を徹底調査
高校3年生で、塾なしで受験対策している学生は約5割
進学を希望する高校3年生の中で、塾なしで大学受験に挑んでいる人の割合は約5割強です。ただし、塾なしで挑んだ生徒の全員が合格しているわけではありません。
合格者に絞って見ると、割合はさらに下がるでしょう。
一般的な私立・国公立大学は約4割
大学卒業生のうち、塾なしで受験に合格した人の割合は約4割です。推薦入試で合格した者や、内部進学者を除けば、塾なしでの合格者の割合はさらに下がるものと考えられます。
東大や旧帝大など、難関大学の合格者は2~3割
東大や旧帝大など、難関大学に塾なしで合格した者の割合は2~3割です。大学によっては1割を切るところもあります。
大学の難易度が上がるほど、塾なしで合格を目指すのは難しいことが分かります。
塾なしで大丈夫?大学受験対策で塾が向いている人の特徴
「塾に通わず、家庭教師もつけずに合格できた」という人も、もちろんたくさんいます。
特に、有数の進学校に行っている人の場合は、学校の教育がすでに高レベルであることが多く、勉強する素地が整っています。
ただ、これには相当の克己心とともに、効率のよい勉強方法を持っていること、周りの環境が整っていることが前提です。これは、実際にはなかなか難しいものです。
以下にあてはまる人は、大学受験対策で塾に行くほうが向いているでしょう。
- ・偏差値がそれほど高くはない学校に通っている
- ・効率のよい勉強方法がまだ身についていない
- ・ある程度の強制力がほしい
- ・わからないところを、専門の教師に解説してほしい
- ・独学でも勉強しているが、できるだけレベルの高い学校に行きたい
塾なしで大学受験対策をおこなうデメリットとメリット
塾無しで大学受験対策を行うことには、デメリットとメリットがあります。
それぞれ確認していきましょう。
デメリット
塾なしでの受験対策には強制力がありません。
よって、ついさぼってしまったり、効率の良い勉強方法を知ることができなかったり、不明点の解決が難しかったりといったデメリットがあります。
メリット
塾に通わずに勉強することには、いくつかのメリットがあります。
まず、通塾のための時間がかからないことです。塾の場所にもよりますが、人によっては、往復で1時間ほどもかかるということも珍しくありません。
また、人のリズムに左右されないのもメリットです。「今日はここを勉強したいのに、塾では違うことを教えられる」というようなことがないのです。
加えて、金銭的な面でも楽になります。通塾代がかからないので、費用面での普段が大幅に減ります。
塾に通って大学受験対策をおこなうデメリットとメリット
一方で、塾に通って大学受験対策することには、どのようなデメリットとメリットがあるのでしょうか?以下で確認していきます。
デメリット
塾に通うのには、お金がかかります。
また、往復に時間がかかったり、ほかの人のリズムに合わせなければならない場面も出てきたりします。
しかし、これらのデメリットは「往復の電車内で勉強する」、「個別指導の塾に申し込む」などである程度解決できます。
メリット
塾に通うメリットの1つとして、「効率よく勉強できる」というものがあります。
受験対策の専門家がポイントを教え、スケジュールを組み、どのように取り組むべきかを伝え、進路相談に乗ってくれるような塾もあります。わからないところをまとめて指導してもらえるのも魅力です。
また、塾に行けば、人は必ず勉強することになります。
これは非常に大きなポイントであり、モチベーションの維持にもつながります。
長い受験勉強の中で、変わらない克己心・変わらない勉強への熱意を持ち続けることは、非常に難しいものです。塾は、そんな人に対しても、ある程度の強制力を持って、勉強するようにと働きかけます。
「塾なしで大学受験対策をする」という選択肢にももちろんメリットはあります。
しかし、塾に行くことで、独学では得られないさまざまな知識と、勉強のやる気が得られるのはたしかです。
大学受験に塾なしで合格するためのポイント3選
大学受験に塾なしで合格するためのポイントは、以下の3つです。
- ・自分の学力や志望校に合った参考書・問題集を活用する
- ・事前に学習スケジュールを立てる
- ・定期的に模試を受けて学習の進捗度を把握する
順番に確認していきましょう。
自分の学力や志望校に合った参考書・問題集を活用する
塾なしで大学受験に合格するためには、自分の学力や志望校に合った参考書・問題集を活用しましょう。
学力に合っていなかったり、志望校の難易度や出題傾向とは外れていたりする参考集・問題集で勉強しても、合格にはなかなか近づきません。
書店で中身を確認しながら、自分に合うものを選んでみてください。
事前に学習スケジュールを立てる
大学受験塾では、入塾時に、担任やチューターと一緒に学習スケジュールを立てます。そのスケジュールに基づき、定期的に面談を実施し、学習状況の把握や修正などを行います。
塾なしで勉強する方は、上記を自身で行わなければなりません。
まずは、志望校合格に必要な学力と現状を比較し、いつまでに何を学習すべきか洗い出すことから始めてみてください。
その上で、1ヶ月に1度はスケジュールを見直し、必要に応じて修正すると良いでしょう。
定期的に模試を受けて学習の進捗度を把握する
塾なしでの大学受験対策は、自身の学力を把握しづらいデメリットがあります。
そこで、定期的に模試を受け、学力や学習の進捗度を把握するようにしましょう。
偏差値や合格判定、誤った問題の傾向を知ることで、効果的に受験対策を進められるようになります。
塾なしで大丈夫?大学受験で塾が向いているケースとは
以下にあてはまる方は、塾に通って大学受験対策をした方が良いかもしれません。
- ・一人で学習計画を立てられない方
- ・勉強の習慣が身についていない方
- ・受験に関する情報収集が苦手な方
上記に当てはまる方は、塾で講師や担任のサポートを受けながら勉強した方が志望校合格に近づくでしょう。
以下のページで、大学受験対策に最適な予備校を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は、大学受験に向けて塾に通うメリット・デメリットや、塾なしで合格するポイントを解説してきました。
塾ありと塾なし、どちらが自分に向いているか分かったでしょうか。
塾に通って志望校合格を目指したいと考えた方は、早速以下のページから自身に合う塾を見つけ出してみてください。