大学受験に使える小論文の書き方!気をつけるポイントを徹底解説
大学受験で重要な志望校選び。志望校を検討する際に、受験科目が何かということがポイントです。受験を控える皆さんの中には、小論文が気になっている志望校の受験科目に指定されている人もいると思います。最近は一般的な問題回答式の試験だけでなく、推薦入試やAO入試など、受験の方式が多様化されており、小論文が出題される入学試験も増えてきました。
英語や数学といったように普段から学校や塾で勉強している科目と違って、小論文は勉強したことがなく、書き方など対策の仕方がわからないという方も多いはずです。
そこで今回は大学受験で出題される小論文とはどんなものなのか、その書き方や構成について詳しく解説していきます。
大学受験で出題される小論文の種類とは
小論文と聞くと、短めの文章を決められた時間の中で書いていくというイメージはあると思います。大学受験での小論文は決められた文章を読んで、要約をしたり自分の考えの根拠を元に論理的に展開していくものになります。
中にはテーマだけ与えられ、自由に記述してくださいというものもありますが、それらは少数でほとんどが課題文提示型と呼ばれる、文章を読んで設問に答えるというタイプになっています。
大学に入学すると様々な授業で論文を書くことになると思います。大学受験の小論文では文章の読解能力や、論理的思考力、思考力など幅広い能力が問われているといえるでしょう。
小論文の構成・書き方
小論文の基本的な構成として大事なことは「序論」「本論」「結論」をしっかりと分けることです。
この3つがないと文章の展開がまとまらず、何を主題として伝えたいのかわかりにくい文章になってしまいます。小論文の基本中の基本なので意識するように心がけましょう。
①序論
序論では、まず問題を提示したり文章全体で伝えたい意見を示します。しっかりと序論を書くことで、読み手側は相手が何をこれから論じていくのか明確になり、その後の文章も理解しやすくなります。
また、文章のはじめで何をいいたいのか簡潔にまとまっていないものは、読み手も読む気力が失われてしまうので、序論はとても大切といえます。容量としては全体の15~20%程度のボリュームが適切でしょう。
②本論
文章と核になる部分で、小論文で一番大きなボリュームを占める部分です。(全体の70%程度)序論の段階では自分の意見を述べたものの、なぜそういえるのかという説明がなされていないため、読みても本当に主張は正しいのかわかりません。本論ではこの主張を裏付けるための事実や具体例を用いて根拠として論じていきます。
③結論
序論で述べた自分の主張と、本論を結びつけて文章全体のまとめを行います。本論の部分で根拠を元に読み手に理解させた上で、もう一度自分の意見を主張することで更に理解が深まります。全体の10~20%の長さが適切です。
大学受験の小論文で気をつけるポイント
➢文体に気をつけよう
小論文を書く上で、文体には必ず気をつけましょう。大学受験の小論文では基本的に「〜です。〜ます。」調ではなく、「〜だ。〜である。」調が好まれます。論文を書いたことのない高校生にとって、「〜だ。〜である。」調は慣れていなく、どこか偉そうな書き方と感じるかもしれませんが、自分の意見を主張する上で説得力も増しやすいので、文体を統一するように心がけましょう。
➢改行をしっかりと行おう
長い文章を書いていると、改行を忘れて1文がとても長い文章になってしまうことがあります。あとで読み返すとどこからどこで区切れば良いのかわからず、意味のわからない文章になっているなんてこともあるので、適度に改行を行い、わかりやすい文章に仕上げることを意識しましょう。
➢論文であることを意識しよう
小論文とはあくまで論文であり、客観的な事実を元に自分の考えを主張していくものです。作文のように個人の感想や考えを述べるものではなく、主観的な文章であればそれは小論文といえないでしょう。常にこれは自分だけに当てはまることだけでなく、客観的な事実としていえることなのかということを忘れてはいけません。
まとめ
以上、大学受験での小論文の書き方と、気をつけたいポイントについて解説しました。
受験科目に小論文を指定されているとどんな対策をして良いのかわからずに、それだけで敬遠してしまう方もいるかもしれません。しかし、あなたと同様に、他の受験生も小論文の書き方を最初からマスターしているわけではないのです。
小論文が受験科目に指定されていれば、小論文の基本や構成、型を理解し、演習を積んでいくことで必ず点数が取れる受験科目が小論文といえます。小論文が志望校の受験科目ならば、対策したことがないからと弱気にならずにトライしてみることをおすすめします。