【高専生必見】東大に編入学・学士入学する方法をわかりやすく解説します
「大学入学後、さらに深く学びたいことができた」「もともと東大を目指していたものの、志を果たせず、他の大学に入学した」という人が、東大への編入学を考えることもあるでしょう。実は、東大には例年15人前後の編入学があります。
しかし、編入学の門戸がすべての人に開かれていないこともあり、その詳細はあまり知られていません。ここでは、東大に編入学・学士入学する方法や編入学ができる限られた例、編入学試験のありようを解説していきます。
東大は基本的に編入学を受け付けていない
基本的に、東大は他の大学の途中年次に在籍している人への編入学制度を設けていません。他の大学の学部を卒業した場合に、各学部の選考を経て後期課程への入学が許可されるケースもありますが、学部によってはそうした学士入学制度を認めていないところもあります。
つまり、他の大学入学後に東大への編入学はできないと考えるべきでしょう。しかし、わずかですが、編入学の手段が用意されています。工学部に絞ってお伝えします。
工学部は高専からの編入学が可能
工学部は、若干名の編入学を認めてきました。ただし、工学部への編入学もすべての人にその門戸が開かれているわけではありません。対象となるのは、中学卒業後の5年間を通して専門的な教育を受ける高等教育機関、高等専門学校(高専)の卒業生です。
高専の卒業生には、準学士の学位が与えられることからもわかるように、専門知識をより実践的に身につける、独自の教育方法が実践されています。5年間で修得する単位数は大学の学部にも匹敵しています。
「早くから専門教育を施す」「実験や実習に多くの時間を費やす」といったことでも知られており、東大には毎年15人前後が編入学している傾向です。高専からの編入生は、高専を卒業後、工学部の3年次に編入する形になります。
工学部への編入学試験とは
工学部への編入学試験は、どの学科を受験するかによって試験内容や科目数が異なります。どの学科においても英語・数学は必須です。しかし、この2科目の受験だけでよいのは社会基盤学科と建築学科、都市工学科、システム創成学科のみ。その他の学科では、学科ごとに受けるべき理科の科目が指定されています。
志望学科は、第2希望まで記入できますが、第1志望で2科目受験の学科を選んだ場合は、第2希望でも2科目受験の学科を選ばなければなりません。出願期間は、5月中旬の1週間程度。出願用書類を工学部のサイトからダウンロードし、以下のものを同封することが必要です。
・志望者名票
・出身学校長の推薦書
・調査書
・成績証明書
・志望調査票
・振込金受付証明書
・受験票など
書類の確認ができた後は、書留郵便で送付します。この際、TOEFL、TOEIC、英検、IELTS といった英語に関する語学力の証明書の写しを入れることもできます。筆記試験と口述試験、出身学校の調査書をもとに合否が判断されますが、口述試験を受けられるのは筆記試験の合格者のみです。
6月末~7月中旬にかけて試験が行われ、7月下旬に最終的な合格者が発表されることになります。