受験生が勉強のために学校を休むのってどう?メリット・デメリットを解説
高校三年生になり、大学受験が差し迫ってくると学校を休んで勉強したいと考える方が増えてきます。
しかし、果たして受験生が学校を休んで勉強をするのは、志望校合格に向けて効果的な手段なのでしょうか?
本記事では、受験生が学校を休むメリット・デメリットについて解説します。世間一般の意見も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
結論:受験生は学校を休まないほうが良い
結論、受験生は学校を休まない方が良いです。
学校を休んで受験勉強をすることは一見効率的に感じられますが、実はデメリットの方が大きいからです。
試験直前に感染症対策として欠席する場合を除き、継続的に学校を休んで受験対策を行うのは辞めましょう。
受験生が学校を休んで勉強を行うメリット・デメリットについては記事後半で解説するので、ぜひじっくりと読み進めてください。
学校を休む受験生はどれ程いる?世間の声を調査
学校を休む受験生は一般的にどれ程いるのでしょうか?また、大学受験勉強のために学校を休むことに関して、世間はどのように感じているのでしょうか?X(旧:Twitter)やYahoo!知恵袋で、世間の声を調査してみました。
受験2日前、今日は勉強のために学校休んだけど勉強一切していません。
— ふしちょー (@Arut11464218) February 19, 2024
学校に行きたくなくて休んで、嫌な顔されるのはどうしてだろう。
— 松原 (@misatoto_27) August 27, 2023
別に私だって大学受験の勉強をするし、コミュニケーションの勉強だってするのに。
親の理解が及んでいないのか、はたまた私が理解しきれていないのか。
学校の授業に意味を見いだせないから休んで自分の勉強をする
— い浪はす (@rinq_168) April 7, 2024
⬆️
これやったんですけど確かに効率いいのは認めます。でも自分はメンタル終わって結局効率落ちて受験にも無事落ちたのでなるべく学校には行っといた方がいいかもしれません内職とかにしましょう
うちの受験生、昨日から少し喉が痛いっていうから念のため学校をお休みしています。
— み。 (@m20210104i) February 7, 2024
受験前の感染症予防のために試験までお休みしてる子も居るそうです。
受験生のみなさん、体調第一です。
ご自愛下さい。
弟が今年大学受験なんだけど
— らりるれろ (@rariru_prisma) May 11, 2023
・模試直前は徹夜
・受験勉強のために学校を休む
・やたら色んな問題集を欲しがる
とか落ちる人特有のムーヴをかましまくってる….
あまり早くからたくさん休むと本当に体調不良の時に休めなくなってしまいますよ。全体の出席日数が足りていても、個々の授業の出席回数が足りないと卒業単位が取れない場合もあります。同じ曜日ばかり何度も休むと危険です。
引用:Yahoo!知恵袋
Q.大学受験のために学校休むのはアリですか?
A.俺はめちゃくちゃサボってたけど、先生からの風当たり凄くてそれもストレスになったよ。引用:Yahoo!知恵袋
うちの息子が今年大学受験でした。やはり、コロナはまだ流行っていませんでしたが勉強する為に休んでいた生徒はいたそうです。その子は第一志望校に合格したそうです。うちの息子はまだ後期試験で合格出来たから良かったのですが、真面目に学校へ行っていた生徒たちは殆ど国立が駄目だったみたいです。息子も今更、学校なんて無駄だったと言っています。親としては複雑な心境ですが!
引用:Yahoo!知恵袋
今回調査した意見をまとめると、下記のようになります。
- ・感染症対策として受験直前は休んだ、休みたい、休むのは仕方ない
- ・受験勉強のために学校を休みたい、休んでも良い
- ・受験勉強のために学校を休むのはずるい、休まない方が良い
- ・受験勉強のために休んだが、かえって非効率的だった、ストレスが溜まった、落ちた
- ・受験勉強のために休んだ結果、受かった
経験や考え方はそれぞれであることが分かります。
世間一般の意見を踏まえて、以下では受験生が学校を休むメリット・デメリットを解説していきます。
受験生が学校を休むメリット
受験生が学校を休むメリットは、主に以下の通りです。
- ・取り組みたい勉強に集中できる
- ・周囲に惑わされない
- ・病気にかかるリスクが低減される
一点ずつ詳しく見ていきましょう。
取り組みたい勉強に集中できる
受験生は、学校を休むことで取り組みたい勉強に集中できるようになります。
学校では、教わる教科や単元が決まっており、全員が同じ授業を受けるため、自身のペースで勉強を進めることが難しいです。
一方で、学校を休めば自身が取り組みたい範囲の勉強のみに集中できます。時間配分も自由に決められます。模試や過去問を解いて、実践形式で受験対策を進めることも可能です。
志望校合格に向けて、必要な勉強に特化して取り組めるのは学校を休む大きなメリットと言えるでしょう。
周囲に惑わされない
学校を休むことで、周囲の受験生の状況に惑わされることが少なくなります。
学校に通うと、「推薦で志望校合格が決まった」「模試でA判定だった」といった周囲の受験生の情報が耳に入りやすくなります。上手くいっている同級生の声を聞くと、焦ったりストレスを感じたりしてしまう可能性があるでしょう。
反対に、「全然うまくいっていない…」「合格できるか不安…」などのネガティブな情報が耳に入り、それにマイナスな影響を受けてしまう場合もあります。
また、「私も全然勉強していないから大丈夫」「勉強しないで放課後遊ぼうよ」といった誘惑に負けてしまうことも考えられるでしょう。
そういった意味で、周囲の受験生に惑わされないために学校を休むことには意味があると言えます。自身のペースで、志望校合格に向けて必要な受験対策を進められます。
病気にかかるリスクが低減される
受験直前の場合、体調管理のために学校を休む選択肢もあります。
受験シーズンの冬は、ノロウイルスやインフルエンザ・コロナなどの感染症が流行しやすい時期です。
通学によって、公共交通機関や学校などでウイルスに感染し、試験を受けられなくなってしまっては元も子もありません。
できる限り感染経路を断つ手段として、自宅で勉強を進めることは有効な手立てでしょう。
受験生が学校を休むデメリット
受験生が学校を休むメリットは上記の通りですが、デメリットも多く存在します。主なデメリットは下記の通りです。
- ・生活習慣が乱れる
- ・逆に勉強に集中しづらくなる
- ・息抜きしづらい
一つずつ確認していきましょう。
生活習慣が乱れる
多くの高校は、一時間目の授業前に朝礼があり、それに間に合うよう毎日登校します。また、日中は授業を受けて過ごすのが一般的です。
このサイクルがあることによって、多くの高校生は、朝早く目を覚まし、日中は起きて過ごし、夜に寝る生活習慣が身についています。
しかし、学校を休み始めると、いつ起きていつ寝ても良い状況になります。結果として昼過ぎに起き、夕方から勉強し、朝方に寝るような昼夜逆転の生活習慣になってしまうことが少なくありません。
昼夜逆転の生活が続くと、免疫機能が低下して病気にかかりやすくなってしまいます。また、倦怠感が残りやすくなるので、受験勉強へのモチベーションも低下してしまいます。
受験本番においても、普段の生活リズムと試験の時間帯が合わず、実力を発揮しきれずに終わってしまう可能性があるでしょう。
このように、学校を休んで生活習慣が乱れると、多くのデメリットを感じることになります。
生活習慣を整えて健康的に受験対策を行うためには、学校に通い続けた方が良いでしょう。
逆に勉強に集中しづらくなる
「勉強に集中するために学校を休みたい」と考える受験生の方は多いですが、学校を休むと逆に勉強に集中しづらくなる可能性があります。学校とは違い、自宅にはテレビやゲーム・スマホといった娯楽が多くあるからです。
娯楽から離れるために塾や予備校の自習室を活用するのもおすすめですが、時間的制約が少ないことも勉強の阻害要因となります。
学校に通っている場合、「授業前の朝の時間で自習しよう」「放課後に集中して受験対策しよう」と、時間に制約があるからこそ勉強に対するモチベーションも高くなります。
しかし、学校を休むと一日中自由に時間が使えるので、「今は休憩しても良いか」といった感情が生まれやすくなり、勉強に集中しづらくなるのです。
学校を休んで受験対策を進める場合、非常に高い自己管理能力が求められることを覚えておきましょう。
息抜きしづらい
学校には同じ受験生の仲間がたくさんおり、休み時間に話すことが勉強の息抜きになります。受験勉強に関する不安を共有したり、世間話をしたりするだけでも、その後の勉強の活力となるでしょう。
また、自宅・学校・予備校と勉強の場を変えられることでリフレッシュできるメリットもあります。
しかし、学校を休むと一人で黙々と勉強をしなければならないので、息抜きがしづらくなります。自宅で缶詰状態になり、多大なストレスを抱えてしまう受験生も少なくありません。
ほどよく息抜きするためにも、受験勉強は学校に通いながら進めるのがおすすめです。
学校も上手く活用すれば受験に役立つ
受験生にとって、勉強の妨げになると感じられやすい学校ですが、下記のように上手く役立てることもできます。
- ・朝礼前に教室や自習室で勉強する
- ・友達と受験の悩みを共有し合う
- ・学校で受験情報を得る
一点ずつ詳しく見ていきましょう。
朝礼前に教室や自習室で勉強する
朝礼前の学校は人が少なく、非常に集中しやすい環境となっています。早起きをして、教室や自習室に行くと勉強が捗るでしょう。
また、朝礼前に登校する癖がつくと受験にも有利になります。受験は朝から試験が始まることがほとんどなので、早起きして勉強することに慣れると、試験の時間にきちんと脳を働かせられるのです。
学校を活用して朝の勉強に慣れましょう。
友達と受験の悩みを共有し合う
学校は、受験の悩みを共有し合う場として最適です。気が知れた仲の友人と話すだけで息抜きになりますし、自分一人では思いつかなかった解決策に気づけるかもしれません。
一人で黙々と勉強していると、知らず知らずのうちにストレスは溜まっていくものです。受験モードをリフレッシュする場として学校を上手く活用すると良いでしょう。
学校で受験情報を得る
学校では、ホームルームや授業中に先生から受験情報を共有してもらえることがあります。
また、大学に進学した先輩の体験談やアドバイスなどを聞ける場が設けられることも多いです。
学校に通うことで、塾や予備校で学べる受験のテクニック以外の情報をたくさん知れます。特に大学や学部選びに迷っている方は、学校で得られる受験情報を上手く役立ててみてください。
まとめ
本記事では、受験生は勉強のために学校を休んで良いのかどうかについて解説してきました。世間一般の声やメリット・デメリットを踏まえると、やはり受験勉強のために学校を休むことは推奨できません。
学校に通って上手く活用する方が、休んで受験勉強をするよりも効果的でしょう。
また、学校のほか、塾や予備校といった場も活用するとより志望校合格に近づけます。以下ページでおすすめの塾・予備校を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。