MARCHはどこの大学?各大学の偏差値や就職率を徹底比較
MARCHは、都内をメインにキャンパスを構える5つの難関私立大学です。憧れる受験生も多いMARCHについて、各大学の難易度や特色などを詳しく知り、比較検討したい人もいるのではないでしょうか。
本記事では、MARCHとはどこの大学を指すのか、各大学の特徴について解説します。MARCHの偏差値や就職率も紹介しますので、私大受験を検討している人やMARCHを比較したい人はぜひ参考にしてみてください。
MARCHとは
MARCHとは明治大学(M)・青山学院大学(A)・立教大学(R)・中央大学(C)・法政大学(H)の頭文字をとった略称です。都内をメインに校舎を構える、難関私立大学として知られています。
いずれの大学もレベルの高い教育を推進し、国内外を問わず幅広い領域で活躍できる人材の育成に取り組んでいます。偏差値が60台から70台の学部が多く、難易度の高い点が特徴です。また、MARCHは就職にも強いため、全国から多くの志願者が集まります。
MARCHはどんな大学?
以下では、MARCHに該当する各大学の特長について解説します。
明治大学
明治大学は、10の学部と16の研究科を持つ総合大学です。キャンパスは東京に3か所・神奈川に1か所あります。「東京六大学」と呼ばれる大学グループのうちの1つでもあります。
1881年に、明治大学の前身である「明治法律学校」が開校されました。「権利自由、独立自治」を建学の精神とし、多様な個性を磨きながら、自らの道を切り拓いていく人材を育成しています。
明治大学の特長として挙げられるのが、1年次からゼミナール形式の授業を受けられる点です。ゼミナール(演習)は少人数制で参加型の授業となっており、決められたテーマについて学生同士が討論を行います。論理的思考力やコミュニケーション能力を身につけられる機会が多い大学といえるでしょう。
青山学院大学
青山学院大学は、11の学部と25の学科を有する総合大学です。キャンパスは東京と神奈川に1つずつあります。青山学院大学の大きな特長といえるのが、独自の全学共通教育システムである「青山スタンダード」です。
青山スタンダードは、主体性を持ちながら、文理の枠を超えて社会のニーズに対応できる人材の育成を目的としています。学部・学科の専門科目で専門的なスキルを磨きながら、異なる分野の人々と交流できる点が魅力です。幅広い分野の学習を通じて、多角的な視点が養われ、自身の未来を決定するために総合的な価値判断ができるようになると考えられています。
立教大学
立教大学は、11学部27学科10専修1コースを有するミッション系の総合大学です。キャンパスは、東京都豊島区と埼玉県新座市に1つずつあります。
1874年の創立以来、リベラルアーツを教育の理念に掲げ、全学部共通のカリキュラムを導入している点が特長の1つです。学部ごとの専門分野の学習と並行して、幅広い教養を身につけることは、「専門性の上に立つ教養人の育成」につながるものであると考えられています。
また、グローバルリーダーの育成を推進している点も魅力です。全学部生が履修可能なリーダーシップ開発プログラムや、社会貢献を通じた実践的な学びを導入しています。
中央大学
中央大学は、都内に6つのキャンパスを持つ総合大学です。1885年に18人の法律家によって、「英吉利法律学校」として創立されました。「法科の中央」と称されるほど法律に強いイメージがありますが、8学部26学科13専攻1プログラムから、自身の興味がある分野を選べます。
中央大学の最大の強みといえるのが、実学教育による人材育成です。中央大学の実学教育は、単にスキルや知識を身につけるだけではありません。知性を磨きながら、変化する実社会で活躍するための就業力を培うことを意味します。グローバルな人材育成にも力を入れており、世界を舞台に活躍できる高度専門職の輩出を目指し、全学部の学生を対象に卒業後の人生設計を国外まで広げる取り組みにも力を入れています。
法政大学
法政大学は15の学部を持つ総合大学であり、都内に3つのキャンパスがあります。明治大学と同じ「東京六大学」のうちの1つであり、全国的にも知名度の高い大学です。
1880年に日本最古の私立法律学校として創設以来、進歩的な教育と研究を推進しながら、「自由と進歩」の精神を養ってきました。体系的な知見を学びながら、それを応用し現実社会と連動できるような、自律性を重視した教育が展開されています。
また、法政大学はグローバル戦略への取り組みにも力を入れており、学部を問わず受講可能な英語強化プログラムが充実している点が魅力です。日本人としてのアイデンティティを持ちながら、世界で活躍できる能力を持てる人材の育成を目指しています。
MARCHの偏差値はどれくらい?
以下では、MARCHの偏差値を理系・文系に分けて比較していきます。
理系の偏差値
2024年6月時点でのMARCHの理系の偏差値は以下の通りです。
大学名 | 偏差値 |
明治大学 | 農学部…68 総合数理学部…67 理工学部…67 |
青山学院大学 | 理工学部…64 |
立教大学 | 理学部…67 |
中央大学 | 理工学部…66 |
法政大学 | デザイン工学部…65 情報科学部…64 理工学部…63 生命科学部…63 |
最も偏差値が高いのは明治大学の農学部で68でした。最も偏差値が低い学部でも60を超えています。
文系の偏差値
2024年6月時点でのMARCHの文系の偏差値は以下の通りです。
大学名 | 偏差値 |
明治大学 | 法学部…75 経営学部…75 情報コミュニケーション学部…75 国際日本学部…74 文学部…73 商学部…73 政治経済学部…73 |
青山学院大学 | 総合文化政策学部…74 国際政治経済学部…74 経営学部…73 教育人間科学部…73 文学部…72 経済学部…72 法学部…71 社会情報学部…70 地球社会共生学部…70 コミュニティ人間科学部…66 |
立教大学 | 異文化コミュニケーション学部…76 経営学部…75 社会学部…73 現代心理学部…71 経済学部…70 文学部…70 観光学部…69 法学部…68 コミュニティ福祉学部…67 スポーツウェルネス学部…66 |
中央大学 | 法学部…72 国際情報学部…71 総合政策学部…69 経済学部…69 商学部…68 文学部…68 国際経営学部…68 |
法政大学 | 国際文化学部…74 文学部…71 経営学部…71 法学部…70 キャリアデザイン学部…70 グローバル教養学部…70 社会学部…69 人間環境学部…69 経済学部…68 現代福祉学部…68 スポーツ健康学部…67 |
最も偏差値が高いのは、立教大学の異文化コミュニケーション学部で76でした。大半の学部が偏差値70台を占めています。
MARCHを項目別に比較
以下では、MARCHの生徒数や就職率を比較しながら解説していきます。
MARCHの生徒数を比較
大学名 | 男子生徒数(人) | 女子生徒数(人) | 計(人) |
明治大学 | 21,336 | 11,394 | 32,730 |
青山学院大学 | 9,889 | 9,788 | 19,677 |
立教大学 | 9,002 | 12,091 | 21,093 |
中央大学 | 16,309 | 10,360 | 26,669 |
法政大学 | 16,773 | 11,846 | 28,619 |
MARCHの生徒数を比較してみると、4つのキャンパスを持つ明治大学の生徒数が最も多いことがわかります。最も生徒数が少ない大学は、2つのキャンパスを持つ青山学院大学です。
男女比を見てみると、明治大学は男子の割合が非常に高く、およそ2:1となっています。青山学院大学・明治大学・中央大学・法政大学は、いずれも男子の人数のほうが多いです。一方、立教大学は女子の人数のほうが多いことがわかります。
MARCHの就職率を比較
以下は、2022年度のMARCHの就職率についてまとめたものです。
大学名 | 就職率(%) |
明治大学 | 95.6 |
青山学院大学 | 95.1 |
立教大学 | 89.0 |
中央大学 | 96.9 |
法政大学 | 89.6 |
いずれの大学も高い就職率であることがわかります。
MARCHのなかでもトップの就職率を誇る中央大学では、就職活動の流れに合わせてキャリアに関するイベントやセミナーを実施しています。また、公務員試験の合格に向けた体系的なカリキュラムが用意されている点も特徴です。
まとめ
MARCHは、明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の頭文字をとった大学郡であり、関東を代表する難関私立大学です。大学ごとに偏差値や就職率が変わりますが、いずれの大学も難易度が高いため、合格を目指すためには学習時間を十分に確保する必要があります。
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