大学入試で重要な暗記にも影響する!受験生に必要な睡眠時間とは?
大学合格を目指して、睡眠時間を削ってひたすらがんばっている、そんな受験生も少なくないでしょう。
しかし、睡眠と勉強は密接な関係があり、睡眠時間を削ることにメリットはないといっても過言ではないのです。
睡眠不足は勉強にどう影響する?
睡眠時間を削って勉強に打ち込んでいることで、勉強を頑張っている気分になってはいませんか?
3~4時間の睡眠時間で勉強を続けた場合、次のようなリスクが起こり得るのです。
・集中力、思考力の低下
・やる気の低下
・勉強しても記憶できない
・免疫機能が低下し、体調を崩しやすくなる
せっかく勉強をがんばっていても、記憶に定着しなければ意味がありません。そして受験本番を万全の体調で挑む必要がある受験生にとって、睡眠と勉強は切り離すことができない重要なものなのです。
受験生の睡眠時間は6時間以上がベスト
睡眠中は眠りが浅いレム睡眠と、眠りの深いノンレム睡眠を繰り返していることは良く知られているでしょう。
脳が働いていて身体が休んでいるレム睡眠中は、日中に記憶した大量の情報を整理し、必要なときに取り出せる準備をします。
つまり、その日に勉強で得た知識は、レム睡眠中に整理し、記憶に定着する働きをするのです。
日中に勉強した記憶は一時的なものであり、長期記憶として定着させるためにはレム睡眠の力が必要なのです。
そのため、3~4時間の睡眠では十分な睡眠が取れず、脳と身体を回復することができません。
18歳~25歳では7~9時間が理想的な睡眠時間というデータがありますが、「そんなに寝ていたら勉強する時間がない」と思う受験生も多いでしょう。
しかし、難関大学に合格した受験生のおよそ8割は、6時間以上の睡眠を確保していたというデータも存在します。 理想的な睡眠時間を考慮しても、最低でも5~6時間の睡眠が受験生には必要といえるでしょう。
効率よく暗記できる睡眠前の勉強法
しっかりと睡眠を取ると記憶に定着しやすいため、受験勉強にとって重要な暗記は「寝る30分前」にすると効果的です。
しかし、寝る前の行動によって、思い通りに暗記できない可能性もあるので注意が必要です。
他の情報は遮断する
そろそろ寝ようと思うタイミングは、テレビを見たり、スマホを操作したりする時間になりがちです。 しかし、脳は見聞きした情報を記憶するため、寝る前の暗記は勉強以外の情報はすべて遮断することがポイントです。
暗記後はしっかり睡眠を取る
暗記をしてからすぐに眠りに就かないと記憶に定着しないため、勉強後はすみやかに寝るようにしましょう。
そして記憶の定着を行うレム睡眠が規則的に訪れるように、睡眠時間は十分に取ることは鉄則です。
受験勉強は単なる勉強時間の積み上げではなく、解答に必要な情報を暗記し、必要なときに引き出せるかが重要です。
やみくもに勉強をしている場合は、睡眠を取って脳を休め、機能を回復させることを優先しましょう。