予備校に通う浪人生の時間割は?理想的なスケジュールを紹介
予備校に通う浪人生は、作成した時間割に沿って勉強を進めることになります。集中して勉強に取り組むためには、無理のない時間割を組むことが大切です。
本記事では、予備校に通う浪人生におすすめの時間割や、スケジュール通りに勉強を進めるコツなどを解説します。予備校でどのような時間割になるのか知りたい浪人生はぜひご覧ください。
予備校に通う浪人生の勉強時間の理想は?
「浪人生の勉強時間と合格率の関係性に関するアンケート」によると、浪人1年目で第一志望校への合格率が高いのは、1日12時間以上勉強した浪人生であることが明らかになっています。その一方、6~8時間の勉強に留めた浪人生の合格率も高い傾向にあります。
アンケートの結果から、長時間の勉強が合格につながるケースが多いものの、短時間で質の高い勉強をした場合も合格の可能性があるとわかります。
浪人生のなかには、12時間以上の勉強よりも、6~8時間の勉強のほうが向いていると感じる人もいるでしょう。一人ひとりに合った勉強時間で、効率的に取り組むことが大切といえます。
参考:浪人生の勉強時間と合格率の関係性に関するアンケート
予備校に通う浪人生の1日のスケジュール
学習効率を高めるためには、スケジュールを立てたうえで勉強に取り組むことが望ましいです。以下では、予備校に通う浪人生の1日のスケジュール例を、平日・休日に分けて紹介します。
【平日】予備校に通う浪人生のスケジュール例
まずは、予備校がある日のスケジュール例を見ていきましょう。
7:00 | 起床・朝食・身支度 |
8:30 | 予備校に出発 |
9:00 | 授業(数学) |
10:50 | 授業(英語) |
13:00 | 昼食・休憩 |
14:00 | 授業(化学) |
15:30 | 自習室で勉強・休憩 |
17:30 | 帰宅 |
18:00 | 夕食 |
19:00 | 自宅で復習 |
20:00 | 入浴 |
21:00 | 自宅で予習・復習 |
23:30 | 就寝 |
予備校の時間割は、現役生よりも浪人生のほうが授業数が多く、午前中から組み込まれているパターンが多いといえます。浪人生は学校に通っていないケースがほとんどのため、日中の時間も予備校での学習に充てるのです。
帰宅後の時間は、その日の授業で学んだ内容の復習に充てます。受験当日は午前から始まるケースが多いため、夜型のスケジュールは立てないようにしましょう。
【休日】予備校に通う浪人生のスケジュール例
続いて、予備校の授業がない日のスケジュール例を見ていきましょう。
7:00 | 起床・朝食・身支度 |
9:00 | 自宅で復習(数学) |
12:00 | 昼食・休憩 |
13:00 | 予備校(勉強場所)に出発 |
14:30 | 自習室で復習(英語) |
17:00 | 休憩・帰宅 |
18:00 | 夕食 |
19:00 | 自宅で復習(化学) |
20:00 | 入浴 |
21:00 | 自宅で予習 |
22:30 | リラックスタイム |
23:00 | 暗記タイム |
23:30 | 就寝 |
休日は、基本的にその週の授業で学んだ内容の復習を行います。生活リズムが崩れないよう、平日と同じ時間に起床・就寝しましょう。
自宅での勉強が中心ですが、集中できない場合は予備校の自習室を利用するのがおすすめです。自習室であれば静かな環境で集中しながら効率よく学習できます。また図書館の自習ブースやコワーキングスペース、カフェなど、勉強場所の候補をいくつか持っておくと、気分転換になります。
また、長時間の勉強は集中が続かないことが多く、学習効率の低下につながるおそれもあるため、リラックスタイムを設けて疲れた脳や目を休めることも大切です。
浪人生の理想的な1年間のスケジュール
以下の表は、浪人生の理想的な1年間のスケジュールです。
時期 | 内容 |
4月~7月 | 基礎学力を身につける |
7月~9月 | 演習問題に取り組む |
9月~11月 | 過去問・赤本に取り組む |
11月~1月 | 共通テスト対策 |
1月~2月 | 志望校対策 |
基礎学力は夏頃までにしっかりと身につけることが望ましいといえます。受験勉強に必要となる土台は早めに固めておきましょう。
秋は多くの人が焦りを感じ始める時期といわれていますが、夏の努力が現れる時期でもあります。11月頃には志望校レベルまで到達できるようにすることが理想です。年が明けたら、志望校の過去問や参考書を活用しながら志望校対策に専念しましょう。
浪人生がスケジュール通りに勉強するためのコツ
せっかくスケジュールを立てても、計画通りに進められないと感じる浪人生は多いでしょう。ここからは、浪人生がスケジュール通りに勉強するために心がけるべき5つのポイントを解説します。
計画を立てたうえで勉強する
無計画での勉強は学習効率が悪くなります。またゴールがわからずモチベーションの維持が難しくなるため、挫折してしまうおそれもあります。「何のために勉強するのか」「どこの大学に行きたいのか」などの目標を明確にすることで、自身が今やるべきことを理解でき、勉強に集中して取り組めるようになるでしょう。
予備校では模擬試験を定期的に行うケースが多く、試験の結果をもとに得意分野・苦手分野などの自己分析が可能です。現在の学力をしっかりと把握しておくと、スケジュールを立てやすくなります。
早寝早起きを心がける
浪人生が効率的に勉強するのであれば、生活リズムを整えることが大切です。受験当日の朝は早いため、早寝早起きを習慣化することで身体を慣らしておくとよいでしょう。
勉強時間を増やすことは大切ですが、睡眠不足は集中力の低下につながるため、深夜の勉強は避けるのが無難です。平日・休日を問わず、なるべく同じ時間に起床・就寝しましょう。
また、予備校に通うようになると、時間割通りに行動する必要があります。早寝早起きの習慣がつき、生活リズムを整えやすくなるでしょう。
息抜きの時間を確保する
浪人生は多くの時間を勉強に費やすことになります。休憩なしの勉強ではモチベーションを維持することが難しいため、ときには気分転換の時間を設けることも大切です。
気持ちをリラックスさせたい場合、自宅で好きな音楽を聴く・心地がよい香りを楽しむなどの息抜きがよいでしょう。長時間の勉強で運動不足を感じる人は、近所を散歩したり軽めのジョギングをしたりすることもおすすめです。
また、数ヶ月に一度の頻度で勉強しない日を設けると、心身ともにリフレッシュできます。
授業を組み込みすぎないようにする
時間割を単純化させることでスケジュールを立てやすくなり、時間管理が容易になります。授業を組み込みすぎると、復習の時間を十分に確保できません。科目ごとにしっかり復習ができていないと、授業で教わったことをすぐに忘れてしまうでしょう。
予備校によっては、出題範囲が広い科目の授業を2コマ連続で実施するケースがあります。2コマ連続の授業は、問題の解説から演習までまとまった時間を取れる点がメリットです。また、同じ教室で授業を受けることになるため、移動の手間が省けます。
時間割を定期的に見直す
勉強に対するやる気があったとしても、時間割通りに進めていくことは難しいものです。例えば、突然の体調不良により、計画通りに進められないケースが考えられます。また、想定以上にハードなスケジュールだと感じたり、志望校の変更により対策すべき科目が変わったりするケースもあります。
スケジュール通りに進められないと感じたら、なるべく早い段階で時間割を見直しましょう。計画を立てるときには想定できなかった事態が発生することも考えられるため、その都度臨機応変に時間割を調整することが大切です。
まとめ
浪人生が志望校への合格を目指すためには、勉強に多くの時間を費やす必要があります。スケジュールに沿って勉強に取り組むことで、集中力が高まるでしょう。学習効率を上げるために、無理のないスケジュールを策定し、時間割を定期的に見直すことが大切です。
モチベーションを保ちながら勉強したい浪人生は、予備校に通うことをおすすめします。自身に合う予備校を選びたい浪人生は「オススメ予備校一覧ページ」をチェックしてみてください。