英検取得のススメ!大学受験の英語試験で得られる優遇措置とは?
中学校から馴染みのある英検ですが、大学受験の英語試験で優遇措置を受けられることをご存知でしょうか?
「英語外部検定利用試験(以下外検入試)」といい、国公立・私立共に導入する大学が増えているのです。
外検入試が利用できるのは英検ならびに、TOEIC、TOEFL、TEAP、IELTSという英語検定も該当します。
今回は「英検」に焦点を当て、どのような優遇措置が受けられるのかをご紹介します。
英検の入試優遇措置は3種類
英検で外検入試をした場合に受けられる優遇措置は、次の3種類の内、どれか1つを設定しているのが一般的です。
出願資格
英検の資格取得が受験資格の対象になっている学部に対し、出願できる資格が得られることです。
得点換算
英検の取得している「級を大学独自に点数化」し、それを英語試験に加点する措置のことです。
例をあげると、英検2級で80点、準1級で100点とし、英語試験の点数に換算されます。
また、大学独自の英語試験を満点にするという大学もあり、英語の入試対策に有利に働くのが特徴です。
加点
得点換算と異なる点は、英語の試験だけでなく「総合点に加点」されることです。
2級で10点、準1級で20点と、加点数が高くないというデメリットがあります。
しかし、英語以外に苦手な科目がある人にとって、総合点の底上げになるのは大きなメリットといえるでしょう。
英検は合否だけじゃない!CSEスコアに注目
かつての英検は合否が出るだけでしたが、2015年度から「CSEスコア」が導入されました。
CSEスコアとは、試験で解答する「読む・聞く・書く・話す」のスキルを点数化することです。
多くの大学では英検級2以上が外検入試の基準になっていますが、「合否ではなくCSEスコアを基準にする」大学も存在します。
つまり、試験に不合格だったとしても、CSEスコアが高ければ外検入試を利用できるのです。
CSEスコアは2,000点前後が外検入試の基準になっているため、合否だけにとらわれず、高いスコアを目指すようにしましょう。
英検を利用できない大学もあるので注意
主要都市にある大学の中で、高い英語力を必要とする難関大学は、英検が対象外としている場合があるので注意が必要です。
たとえば、英語で講義を受ける国際基督教大学や、上智大学、青山学院大学(国際政治経済学部などは除く)が代表的です。
外検入試を利用すると考えている受験生は、どの資格が該当するかを事前に確認するようにしましょう。
ただし、高校3年から外検入試を目指して英検に挑戦すると、受験勉強の時間が足りなくなる可能性があります。
英語は多くの学部で必須科目になっているので、高校1・2年の内に英検を受験することをおすすめします。