京都大学と一橋大学のどっちが難しい?偏差値や入試傾向を比較
志望校を選ぶ上で、京都大学と一橋大学のどっちが難しいのか気になる人も多いのではないでしょうか。大学の難易度を知りたい場合、各大学の偏差値や倍率、入試の傾向などを確認しましょう。
本記事では、京都大学と一橋大学のどっちが難しいのか、偏差値や入試傾向を比較しながら解説します。京都大学や一橋大学に受かるために必要な入試対策についても紹介しますので、大学選びの参考にしてください。
京都大学と一橋大学の概要
まずは、京都大学と一橋大学の基本情報について紹介します。それぞれの大学についてあまりよく知らないという人は、理解を深めるためにチェックしていきましょう。
京都大学とは
京都大学は、10の学部・18の大学院・13の研究所を擁する総合大学です。「自由な学風」や「自学自習」をスローガンに掲げ、ドイツ式の自由な教育を取り入れています。授業だけでなく、サークルやボランティアなどの課外活動を通じて、積極性を養えるところが魅力です。
約23,000人の学生のなかには、約110の国や地域から来た留学生が約2,700人含まれており、グローバルなキャンパスとなっています。世界各国から多数の研究者が集まり、多彩な研究活動に取り組んでいる点も特徴です。学問・産業・政治など、国内外を問わず社会における重要な分野で貢献できる人材を輩出しています。
一橋大学とは
一橋大学は、1875年に創設された社会科学系の国公立大学です。理系学部がなく、政治経済分野の発展に貢献しています。
人文科学を含む多種多様の分野にて、新たな課題の発見・解明を推進する教授陣が在籍しています。2023年4月には、情報技術の進展に貢献できる人材の育成を目的に、ソーシャル・データサイエンス学部が設立されています。
一橋大学は、少数精鋭型のゼミナールを教育の中心としている点が大きな特徴です。ゼミナールでは、担当教員の指導のもとで特定のテーマについて討論を行います。学生たちが授業に自発的に参加する機会が多いところも魅力の1つです。
【偏差値・倍率比較】京都大学と一橋大学のどっちが難しい?
以下では、京都大学と一橋大学の偏差値や倍率を比較しながら、どっちが難しいのかについて解説します。
偏差値や倍率で判断すると一橋大学のほうが難しい
京都大学よりも一橋大学のほうが、平均偏差値や倍率が高い傾向にあります。偏差値と倍率で判断するなら、一橋大学のほうが難しいといえるでしょう。
なお、単科大学である一橋大学は文系学部しかありません。理系学部よりも文系学部の偏差値が高くなる傾向にあるのを理解した上で、各大学を比較することをおすすめします。
平均偏差値:一橋大学のほうが高い
以下は、京都大学と一橋大学の偏差値をまとめた表です。
大学名 | 偏差値 |
京都大学 | 総合人間学部 65.0~67.5 文学部 67.5 教育学部 65.0~67.5 法学部 67.5 経済学部 65.0~67.5 理学部 65.0 医学部 60.0~72.5 薬学部 65.0 工学部 62.5~67.5 農学部 62.5~65.0 |
一橋大学 | 商学部 65.0 経済学部 65.0~72.5 法学部 67.5 社会学部 67.5 ソーシャル・データサイエンス学部 67.5~70.0 |
全体でみると、一橋大学のほうが京都大学よりも偏差値が高くなっています。また、文系学部の偏差値に絞って比較すると、同じくらいの難しさであるといえます。
倍率:一橋大学のほうが高い
以下は、京都大学と一橋大学の倍率をまとめた表です。
大学名 | 倍率 |
京都大学 | 総合人間学部 4.0 文学部 3.0 教育学部 3.6 法学部 2.6 経済学部 3.5 理学部 2.7 医学部 3.1 薬学部 2.6 工学部 3.0 農学部 2.8 |
一橋大学 | 商学部 3.5 経済学部 3.4 法学部 3.2 社会学部 3.4 ソーシャル・データサイエンス学部 3.8 |
表をみると、一橋大学のほうが京都大学よりも高倍率であることがわかります。
なお、京都大学のなかで最も倍率が低い法学部と薬学部でも2倍を超えているため、どの学部を選ぶにしても油断はできません。
【入試難易度比較】京都大学と一橋大学のどっちが難しい?
以下では、京都大学と一橋大学の入試でどっちが難しいのかについて解説します。
また、各大学の入試の特徴を紹介しながら難関ポイントや対策を紹介するので、ぜひ読んでみてください。
科目全体でみると大きな差はない
京都大学は英語、一橋大学は社会・数学が難しいものの、全体でみると互角といわれています。また、得意科目・苦手科目があるかで入試の難易度が変わってくる場合もあります。
英語が得意な人であれば京都大学、社会や数学が得意な人であれば一橋大学が向いているといえるでしょう。偏差値や倍率から難易度を判断するのではなく、自身の得意科目・不得意科目を考慮しながら大学を選ぶことをおすすめします。
京都大学の入試の特徴
京都大学の入試は、いずれの科目も優れた発想力や理解力が求められます。特に論証問題の出題頻度が高く、ただ答えが合っていれば良いというわけではありません。暗記した内容ではなく、身につけた知識を限られた時間のなかで、適切に使いこなす必要があります。
京都大学の入試の英語は、複雑な長文の一部を和訳する設問やこなれた日本語の文章を英訳する設問が大きな特徴です。長文に用いられる単語は難解なものが多く、日本語に訳しても難しい文章といわれています。英語・日本語の両方に詳しい知識がなければ、高得点を目指すことは難しいです。
一橋大学の入試の特徴
一橋大学には、京都大学にはない商学部が存在します。もともと経済に強い大学であることから、社会科目の難易度はトップクラスといわれています。
なかでも地理の入試は教科書のレベルを超えた内容が出題されることがあり、出題者の意図が読みにくい点が特徴です。複雑な資料を読み取った上で、自身の考えを述べる問題も頻繁に出題されます。
また、文系大学でありながら数学の難易度も高く、理系の受験生でも苦戦を強いられるレベルです。経済学部や商学部は数学の配点が高いため、1問のミスが命取りになることもあります。
京都大学と一橋大学に受かるための対策
以下では、京都大学や一橋大学に受かるための対策を解説します。京都大学または一橋大学を受験しようとしている人は、ぜひ参考にしてください。
京都大学に受かるには
京都大学を目指す場合、質の高い問題を繰り返し解くことを意識してください。自身の解答に沿った添削指導を受けることで、優れた発想力や理解力を身につけられるでしょう。
どの科目も記述式の設問が多く、採点者にしっかりと伝わるような答案を作成するために、高度な記述力を身につける必要があります。自身の表現でわかりやすく丁寧に記述することを心がけましょう。
特に難しい科目といわれている英語は、優れた語彙力と読解力が求められます。英語が得意な人であれば京都大学、社会や数学が得意な人であれば一橋大学が向いているといえるでしょう。1つの単語に複数の意味がある場合、すべての意味を理解できるようにしましょう。和訳対策では、英文を直訳するとぎこちない文章になるため、原文の意味を保ちながら自然な日本語に訳すことが大切です。
一橋大学に受かるには
一橋大学を目指す場合、基礎力と技術力の向上が求められます。京都大学の入試と同じように、どの科目も記述式の問題が多いです。自身が作成した文章の意図が相手に的確に伝わるのか、学校の先生や予備校の講師に添削してもらいましょう。
社会科目は、教科書レベル以上に幅広い知識を身につける必要があります。日本史や世界史であれば、地名や年号の暗記にとどまらず、歴史を体系的に理解することが大切です。歴史だけでなく、政治・経済の仕組みや社会の時代背景まで意識しながら学びましょう。友人とのディスカッションや先生への質問などを通じて、理解をより深めることもおすすめです。
まとめ
京都大学と一橋大学はどっちが難しいのかについて解説しました。平均偏差値や倍率で判断すると、京都大学よりも一橋大学のほうが難しいことがわかります。ただし、難易度のみで大学を選んでしまっては、入学してから後悔する可能性があります。各大学の校風や教育カリキュラム、就職率などを理解した上で、自分に合う大学を選びましょう。
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