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京大のビッグバンドとは?大学生活とサークル活動の両立に大切なこと

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京大には、ビッグバンドがあり、ジャズを中心にライブ活動を行っています。本記事では、京大のビッグバンドの概要や、大学で音楽と勉強を両立させるポイントについて紹介します。

ビッグバンドとは?

ビッグバンドは、ジャズやポピュラー音楽における大編成の楽団形態のことを指します。

一般的には、複数の楽器セクションから成り立ち、トランペット、トロンボーン、サックスフォーン、リズムセクション(ピアノ、ベース、ドラムス)などが含まれます。

ビッグバンドは、独特のリズム感やハーモニーを生み出し、迫力ある演奏を披露します。

ジャズスタンダードやポピュラーソングのアレンジを演奏するほか、オリジナル曲や編曲も行われます。

ビッグバンドは、鮮やかなサウンドとスイング感を追求することで知られ、コンサートやイベントでの活躍が多いです。

京大のビッグバンド団体を紹介

京大のビッグバンドは、比較的活動歴が長い文科系サークルです。ここでは、京大のサークル活動や京大のビッグバンドについて紹介します。

京大は200以上の部活、サークルがある

京大には、多くの課外活動学生団体があることが特徴です。ビッグバンドや音楽部交響楽団、軽音楽部など、公認の文科系サークルだけで約100団体、運動系を合わせると200を超えています。京大は、学部学生が約1万3,000人在籍していますが、2015年の京都大学学生生活白書によると、約71.7%の学部生が学内のクラブやサークルに加入している状態です。

白書によると、京大生がサークルに参加する理由は、以下などです。面白いだけでなく友達ができるということを魅力に感じて活動に参加していることがわかります。

・活動内容が好きだから:55.4%
・友人を得るため:14.5%
・団体生活に興味があるから:3.3%

クラブやサークルに加入していると、練習やイベントなどで時間がとられます。しかし、同調査から京大生は勉強とサークル活動をうまく両立している様子がうかがえるでしょう。

・学業をかなり犠牲にしている:6.4%
・学業を少し犠牲にしている:19.8%
・ほとんど支障はない:59.8%
・むしろ学業にプラスになっている:13.0%
・その他:0.8%
・無回答:0.2%

Dark Blue New Sounds Orchestraの活動概要

京大のビッグバンドサークルは、「Dark Blue New Sounds Orchestra」という名前で、通称「ダーク」と呼ばれています。基本的に、1軍と2軍(通称C軍、D軍)に分かれて年ごとにメンバー編成しながら活動しているのが特徴です。所属メンバーは、約40名で個性的なメンバーと仲良くジャズを楽しめる点が魅力。演奏曲は、スウィング・ジャズの巨匠であるデューク・エリントンの楽曲が中心です。

京大内の講堂や外部の施設を利用してライブ出演を行うほか、他大学のビッグバンドを招いて演奏を披露することもあり、積極的に活動している様子がうかがえます。

The Artistry Jazz Orchestraの活動概要

京大のビッグバンドは、ほかにもあります。The Artistry Jazz Orchestraは、Dark Blue New Sounds OrchestraのD軍メンバーで組織されているジュニアバンドです。アメリカのジャズトランペット奏者バディ・チルダーズの「Artistry in Jazz」から命名されています。京大ダークと同様に、The Artistry Jazz Orchestraも1年でメンバー編成を行いながら活動。

演奏では、スタンダードジャズから最近の曲まで親しみやすい楽曲を扱っています。初心者から経験者まで広く演奏が楽しめるビッグバンドで、以前はWillow Town Jazz Orchestra名義で活動していました。

京都大学ジャズ研究会の活動概要

京都大学ジャズ研究会は、学内外での演奏活動や練習を通じてジャズに親しむ学生たちの集まりです。

ジャズの演奏技術向上を目指し、定期的な練習やワークショップを行っています。さまざまなジャンルの楽曲を演奏し、コンサートやイベントへの出演も積極的に行っています。また、他の大学のビッグバンドとの交流や合同コンサートも行われることもあります。

また、京都大学ジャズ研究会は、音楽に興味のある学生だけでなく、初心者や専門的な知識を持っていない学生も歓迎しています。入部希望者に対しては、オーディションや入部面接を行う場合もありますが、一定の基準を満たせば参加することができます。

京都大学ジャズビッグバンド倶楽部(京大JBB)の活動概要

京都大学ジャズビッグバンド倶楽部は、ジャズに特化したビッグバンドの団体です。ジャズの名曲やオリジナル曲などを演奏し、定期的なコンサートやイベントへの出演を行っています。メンバーは音楽愛好者やプロを目指す学生たちで構成されています。

京都大学スイングジャズクラブの活動概要

京都大学スイングジャズクラブは、スウィングジャズを中心に演奏活動を行っている団体です。ビッグバンド形式での演奏をメインに、学内外でのコンサートやイベントに出演しています。幅広いジャンルの曲を演奏し、スウィングジャズの魅力を伝えています。

京大ビッグバンドはYBBJCの常連校

京大のビッグバンド「Dark Blue New Sounds Orchestra」は、ヤマノ・ビッグバンド ・ジャズ・コンテストの出場常連校でもあります。

ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテストとは

ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト(以下YBBJC)は、山野楽器が50年以上開催し続けている歴史と伝統のあるコンテストです。参加できるのは、大学・大学院・短大・専門学生などで、学生ビッグバンドの甲子園ともいわれています。

YBBJCの活動目的は、学生ビッグバンドジャズの質と技術の向上のほかに学生間の音楽交流、コミュニケーションの推進などです。そこで、各バンドの演奏力や表現力のほか独創性やチャレンジ性、エンターテイメント性についても評価していて、工夫をこらした演奏を楽しめるのが魅力といえます。

第1回のYBBJCは1970年6月で、慶應義塾大学、中央大学、早稲田大学など計12バンドが参加しました。第51、52回はコロナ禍のため順位付けを行わずにYouTubeで配信する形式でしたが、通常8月下旬~9月上旬に定期開催され、学生ビッグバンドジャズの頂点が争われているコンテストです。

YBBJCに出たことをきっかけに、プロミュージシャンとして活躍することになったメンバーも多く、音楽関係など多方面から支援されています。なお、2023年に開催される第54回のYBBJCは2023年8月30日(水)、31日(木)に東京都北区の「北とぴあ さくらホール」で行われる予定です。

第53回YBBJCの入賞校

京大は、1987年開催の第18回YBBJCで審査員賞を獲得して初入賞して以降、これまでに10数回の入賞を果たしています。2022年に行われた第53回YBBJCの順位は以下のとおりで、京大ダークは7位に入っています。京大は国内の大学ビッグバンドのなかでも上位にいることがわかります。

・第1位 青山学院大学 Royal Sounds Jazz Orchestra
・第2位 明治大学 Big Sounds Society Orchestra
・第3位 早稲田大学 ハイソサエティ・オーケストラ
・第4位 Light Music Society(慶應義塾大学)
・第5位 東北大学 New Forest Jazz Orchestra
・第6位 東京工業大学 ロス・ガラチェロス
・第7位 京都大学 Dark Blue New Sounds Orchestra

京大でビッグバンド活動を行う魅力や注意点

ジャズは、年代を問わず長年の趣味として楽しむこともできるため、学生時代に取り組んでみるとよい経験ができるかもしれません。ここでは、学業とサークル活動を両立させるために気をつけたいことをピックアップしてご紹介します。

「好きなことを続けたい」という気持ちを持つ

音楽は、年齢を問わずに続けることができます。大学でビッグバンドに親しんでいると、将来的に何か仕事をしながら音楽活動が続けられるかもしれません。また、先輩後輩や外部の対バンメンバーなど、ビッグバンドの活動で培う人間関係の築き方や練習がうまくいかない場合などの苦労は、今後の学業や仕事などに活かせます。

「学生の本分は勉強だから」と割り切るのではなく、「好きなことと学業は必ず両立できる」という気持ちで楽しむことが大切です。

時間の使い方を工夫する

勉強や課題をこなしつつ、好きなビッグバンド活動を続けるには、時間の使い方に工夫が必要です。京大の修士や博士へのアンケートでは、クラブ・サークル活動について「むしろ学業にプラスになっている」と回答した人の割合が学部生よりも多くなっています。

うまくビッグバンドと学業を両立させるには、大学受験の勉強と同様に、以下のように時間の使い方を工夫しましょう。

・朝勉強する習慣をつける
・通学時間などのスキマ時間を活かす
・授業をおろそかにしない
・帰宅後にのんびりしすぎない
・規則正しい生活を心がける

不安を明らかにして困難を解決する

学生がビッグバンドを続ける際は、「課題の締め切りが迫っている」「練習時間がとれない」「楽器が欲しい」など、さまざまな課題や不安が付きまといます。漠然と不安を感じていると、気持ちが落ち着かず勉強もバンド活動もおろそかになってしまうかもしれません。そのため、何を心配しているのかを明らかにして、不安と向き合う習慣を身につけることが大切です。

例えば、京大のビッグバンドでは、コロナ禍で制限の多い活動を続けていくなかで練習会場費、機材の運搬費などにかかる活動資金が不足する問題に直面しました。2022年には、この資金問題を解決すべく、京大ビッグバンドとしてクラウドファンディングを行い資金の募集を行ったのです。結果目標金額を超えてネクストゴールまで支援金を募ることができ、活動資金の確保に大きく役立ちました。

課題は、個人のものとバンド全体にかかわるものとさまざまですが、まずは「ビッグバンドをやっているからできない」と自分でブレーキをかけずに、事実を把握して論理的に解決を図る姿勢が大切です。

京大に入学してビックバンド団体へ参加するまでの流れ

情報収集: 入学後、京都大学の公式ウェブサイトや学生団体の情報を確認し、ビッグバンドサークルについての情報を収集します。

 

同好会紹介会: 新入生歓迎活動の一環として、ビッグバンドサークルが主催する同好会紹介会が開催されることがあります。そこで団体の活動や参加方法について詳しく説明を受けることができます。

 

参加申し込み: 同好会紹介会やウェブサイトで受けた情報を元に、ビッグバンドへの参加を希望する学生は、参加申し込みを行います。申し込み方法や締切は団体ごとに異なる場合があります。

 

オーディション: ビッグバンドによっては、参加希望者に対してオーディションを行うことがあります。オーディションは楽器演奏やリズム感、音楽理論などのテストが含まれる場合があります。

 

受講登録: オーディションに合格した学生は、ビッグバンドの授業(演奏練習やリハーサルなど)に正式に登録することが求められます。登録には所定の手続きと期限があります。

 

練習や活動参加: 登録後は、ビッグバンドの指導者やメンバーと共に練習や活動に参加します。定期的な練習や演奏会、イベントへの出演などが行われることで、ビッグバンドの一員として成長していくことができます。

なお、具体的な手続きや流れは団体や年度によって異なる場合がありますので、入学後に京都大学の学生支援機関やビッグバンドサークルの公式情報を確認することが重要です。

京大生でもビッグバンドができる!楽しい大学生活を想像してみよう

京大のビッグバンドは、通称「ダーク」という通称で活動していて、各大学のビッグバンドが目指すYBBJCの常連校です。大学受験を目指す高校生がYBBJCを見ると、大学生が学業以外にどのような活躍をしているかを知るきっかけになるかもしれません。

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