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早慶の英語力とは?TOEICのスコアアップで就職や単位に活かせる

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早慶で求められる英語力は、TOEICを指標とする場合があります。TOEICのスコアアップは、大学での学習を深められるだけでなく、単位獲得や就職、その後のキャリアアップに役立てることができるでしょう。この記事では、大学生がTOEICを受けるメリットや早慶におけるTOEICの活用状況、TOEICのスコアを高めるポイントについて解説します。

TOEICとTOIFLの違い

TOEIC(Test of English for International Communication)とTOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、英語の能力を測定するための試験ですが、それぞれ異なる目的や対象を持っています。

TOEICは、ビジネスや職場での英語コミュニケーション能力を測定するための試験です。主に企業や求職者が利用し、リーディング(読解)とリスニング(聴解)のセクションからなります。TOEICのスコアは、就職や昇進の際に利用されることがあります。

一方、TOEFLは、アメリカや他の英語圏で大学に進学するための英語能力を測定する試験です。リーディング、リスニング、スピーキング(口頭)、ライティング(文章作成)のセクションから構成されており、学術的な英語スキルを測ることが主な目的です。TOEFLのスコアは、大学や研究機関への入学申請時に利用されることが一般的です。

要約すると、TOEICはビジネスコミュニケーション能力の測定に使用され、TOEFLは大学進学のための学術的な英語能力の測定に使用されます。それぞれの試験は異なるコンテンツと目的を持っており、受験する際には自身の目標に合わせて選択する必要があります。

大学生がTOEICを受けるメリット

早慶と同様に、英語力の把握にTOEICを採用している学校は多く、大学生受験者は学年が上がるごとにTOEICのスコアが上がる傾向です。ここでは、大学生がTOEICを受けるメリットを紹介します。

就職活動に有利

TOEICのスコアは、英語力を客観的に証明するのに役立ちます。そのため、新卒採用で英語力を重視する企業も増加傾向です。もちろん、英語力の高さだけで採用されるわけではありませんが、英語ができれば、グローバルな企業とのコミュニケーションが向上します。そのため、グローバル企業への就職を希望していたり、入社後にキャリアを重ねたりする際に有利となるでしょう。

TOEIC Programの運営を行っているIIBCによる「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2019」調査によると、約4割の企業がTOEIC Programの各テストスコアを昇進・昇格の要件や参考として活用しています。実際に、係長、課長、部長、役員と役職が上がるごとにTOEICの平均スコアも上昇する傾向があります。

海外留学や研究のための準備

短期留学には英語の基本的な語彙力、長期留学には語彙力やリスニング力に加えて英語で書かれた文章を理解するリーディング力が必要です。TOEICを受験すると、留学前後でどの程度英語力が身についたのかが比較できます。また、TOEICの問題は日常生活に基づいて作られているものも多いため、直接英語を話す機会がなくても、使える英語を身につけるのに役立てることが可能です。

TOEICは学生に限らず社会人にも重要

英検は、「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」の4技能で一般的な英語力を評価するのが特徴です。一方、TOEICはリスニングとリーディングが中心で、ビジネス英語を対象としています。そのため、TOEICではビジネスで使われる実用的な表現やビジネスシーンに関連する語彙が頻繁に出題される傾向です。

TOEICを受験して、学生がビジネス英語や世界の表現を豊富に学べば、実際のビジネスコミュニケーションで大いに役立ちます。特に、海外部門の社員に期待するTOEICのスコアは「570~810点」といわれているため、一般的に600点以上ならば就職活動時のアピールポイントとなるでしょう。

早慶はTOEICが活用されている

ここまで紹介したように、大学受験や入学後の学びでも英語は欠かせません。この傾向は、早慶でも同様です。早慶では、学生のTOEICのスコアをさまざまな方法で利用しています。ここでは、早慶が受験に英語をどの程度重視しているか、また学内における活用事例を紹介します。

早慶では学内でTOEICを実施

慶大文学部の一般選抜では、外国語の選択科目に「英語(外部試験利用)」が新設され、「英検CSEスコア」の提出が可能です。しかし、早慶では学内でTOEICが実施されており、英検よりもTOEICを受ける機会が多くなっています。また、早稲田大学の理工学術院の1年生は、学校が費用を負担して年に2回TOEICの受験が求められているのが特徴です。

さらに、早稲田大学国際教養学部は、大学入試の選抜方式に帰国生入試がないにもかかわらず、帰国子女が他学部と比べると多い傾向にあります。また、一般選抜の一部の選抜方式で英語の配点が高く、英語が得意な学生に有利です。なかには、TOEIC800点を超える学生がいるかもしれません。

クラス分けにTOEICを活用

早慶では、英語の授業のクラス分けにTOEICを活用していることがあります。例えば、早稲田大学商学部の場合、TOEIC L&R IPテストを利用した「英語統一試験」を実施。テストは、自分の英語学習の成果確認をはじめ、習熟度別クラスのクラス分けにも用いられています。

慶大のなかでも、大学入試の一般選抜で外国語の配点が高く、英語が重視されていることがうかがえるでしょう。また、慶大商学部では、入学後に全員が受験するTOEICのIPテストの結果でレベル分けして英語の授業を行っています。

英語の授業が免除される場合も

早大商学部の「英語統一試験」では、そもそも英語の単位取得にTOEIC L&R IPテストの受験が必要です。さらに、TOEICの高得点者は英語の一部教科の履修が免除されています。「TOEIC Program 大学受験における活用状況(2022年度)」によると、332の大学でTOEICを単位認定に活用しています。つまり、早慶以外にも、TOEICが単位に換算される大学は多くあるのです。

TOEICのスコアを高めるポイント

2021年におけるTOEIC L&Rの日本人平均スコアは574点でしたが、早慶の学生にはより高い英語力が求められる可能性があります。そこで、ここではTOEICのスコアを高める学習方法の例をスコア別にご紹介します。

自分のスコアを知り勉強法を決める

自分のTOEICスコアを知ることは、スコアを高めるための学習方法を決めるうえで重要なステップです。TOEICを受けて自分の現在のスコアを確認してください。もし、リーディングのスキルが弱い場合は、長文読解や語彙力の強化が重要です。リスニングのスキルが弱い場合は、リスニング練習や聞き取りのスピードを上げる練習などを入念に行いましょう。

また、目標となるスコアを設定すると、次回の受験時期から逆算して毎日の学習時間や学習計画が立てやすくなります。弱点を改善するためには、問題集や教材を活用することもおすすめです。

600点までは基本的な単語・文法の暗記と音読

TOEICのスコアを500点から600点まで高めるには、225時間以上の勉強が必要といわれています。TOEICの600点とは、基本的な語彙や構文が身についている状態です。そのため、単語や文法を覚えることが学習の中心になります。単語帳などで語彙を覚えながら中学英語まで戻り、英語の話者を真似して発音するシャドウイングで英語の発音に慣れる学習などがリスニング力向上に役立つでしょう。

700点まではTOEIC頻出の単語・文法の暗記と問題対策が重要

TOEICのスコアを500点から700点まで高めるには、450時間以上の勉強が必要といわれています。高校英語レベルの英文法をしっかりと習得し、単語を覚える場合は発音やアクセントの学習も行いましょう。また、試験時間内に全問解答ができるように、出題傾向を分析して回答スピードを確保することが重要です。

よりハイスコアを目指す場合は派生語や語法など幅広く学ぶ

早大商学部の「英語統一試験」で英語Ⅰの単位が認定されるのは、780点以上の場合です。TOEICで800点を取る場合の学習時間目安は以下の通りで、長時間の学習が必要になります。

・TOEICスコア550点からは725時間
・TOEICスコア650点からは500時間
・TOEICスコア750点からは275時間

英文法を完璧に理解するのはもとより、TOEICの頻出単語を意識するなどTOEICの研究も必要です。リーディングスコアの向上には、問題を解く際に時間制限を設けて速読を意識する練習が有効となります。

早慶における英語を使った留学プログラムを紹介

続いて、早慶において英語を使った留学プログラムにどのようなものがあるのかを紹介します。

早稲田大学のグローバル・リーダーシップ・フェローズ・プログラム(GLFP)

早稲田大学のグローバル・リーダーシップ・フェローズ・プログラムは、国際的な視野とリーダーシップ力を備えた人材の育成を目指しています。このプログラムでは、留学や国際的なプロジェクトを通じて学生たちは異文化体験をし、自己成長やグローバルな視点を養います。また、リーダーシップトレーニングやインターンシップを通じて実践的な経験を積みます。

プログラムに応募する学生は、エッセイや面接を通じて自己表現能力や意欲をアピールします。競争が激しいですが、選ばれた学生たちは熱意を持ってプログラムに取り組みます。

プログラム修了後、学生たちは国際的な視野を持ち、異文化間でのコミュニケーション能力やリーダーシップスキルを身につけます。これは将来のキャリアや社会での活躍において大きなアドバンテージとなります。さらに、プログラム内での交流やネットワーキングの機会も得られるため、貴重な人脈形成の場となります。

早稲田大学のグローバル・リーダーシップ・フェローズ・プログラムは、学生たちが国際的なリーダーとして活躍するための総合的な教育プログラムです。学生たちは多様な経験を通じて自己成長し、社会のグローバルな課題に取り組む力を身につけます。これにより、早稲田大学の学生は国内外で活躍するグローバルなリーダーとしての地位を築くことができます。

京王大学の海外留学プログラム

早稲田大学では、学生たちの国際的な視野を広げるための海外留学プログラムを提供しています。このプログラムは、学生が異文化を体験し、言語力や国際的なコミュニケーション能力を向上させる機会を提供することを目的としています。

早稲田大学の海外留学プログラムには、短期留学や長期留学のオプションがあります。短期留学では、数週間から数ヶ月間の間、海外の大学や言語学校で授業を受けることができます。これにより、言語や文化の習得だけでなく、異なる教育システムや学術環境に触れることができます。

長期留学では、1年以上の期間を海外の大学で過ごすことができます。これにより、学生は留学先の大学のカリキュラムに従って学ぶことができ、専攻や研究に深く没頭することができます。また、異なる国の学生との交流や異文化理解を深める機会も得られます。

早稲田大学の海外留学プログラムは、学生が自己成長し、国際的な視野を持ったリーダーとなるための重要なステップです。留学先での経験や出会いは、学生たちの人生やキャリアにおいて大きな影響を与えるでしょう。さまざまな国や文化と触れ合いながら、自己を成長させる素晴らしい機会です。

早慶学生はTOEICを英語力の証明に活かす場合も

早慶などの一部の大学や企業では、英語力の客観的な証明としてTOEICが活用されています。早慶の学習に求められる英語力を身につけるためには、TOEICのスコアアップを目安にするとわかりやすいでしょう。TOEICのスコアが高い場合は、早慶の一部学部で英語の単位認定資格が得られます。

英語力を高めるには、一定時間以上の学習が欠かせません。現在のスコアと目標のスコアにより、目安となるおおまかな学習時間を把握できます。TOEIC対策を通じて実践的な英語力を磨き、国際社会で活躍する能力を身につけましょう。早慶を目指しているのであれば、受験のためだけでなく就職やその後のキャリアアップに重要な要素として、TOEICの学習も並行して始めてみてはいかがでしょうか。

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