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早慶の共通テスト利用入試の特徴は?難易度や受験対策を解説

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早稲田大学や慶應義塾大学の合格を目指して共通テストを利用する場合、どのような特徴があるのでしょうか。早稲田大学では、学部によって共通テストを利用する受験方法で定員が少ない場合があります。また、すべての学部に併願可能なので、倍率が高くなることも押さえておきたいポイントです。 一方、慶應義塾大学では共通テストを利用した入試方式はないため、志望する大学の組み合わせによっては共通テスト受験をどうするかの検討が必要となります。本記事では、早慶受験で共通テストをどのように活用していくかを解説します。

共通テスト利用入試とは

共通テスト利用入試は、大学入学者選抜の方法の一つで、国公立大学や私立大学などが共通の試験を利用して学生を選抜する制度です。

共通テストは国が主催する試験であり、言語・国語、数学、外国語、理科、社会科目などの科目で出題されます。

受験生は共通テストの成績を基に大学の出願を行い、各大学は受験生の成績や適性を総合的に評価して入学者を決定します。

共通テスト利用入試は、従来の大学入試に比べて受験科目が統一され、負担の軽減や受験生の能力を総合的に評価することができる利点があります。

早慶の共通テスト利用入試はできる?

早慶の共通テスト利用入試は、以下のような違いがあります。

●早稲田大学:共通テスト利用入試が可能
●慶應義塾大学:共通テスト利用入試ができない

そのため、国公立をはじめ、私大受験で共通テストをベースに合格したい受験生は、注意が必要です。特に、早慶の受験は慶應義塾大学での共通テスト利用がない点を押さえて計画を立てる必要があります。

早稲田大学で共通テスト入試を利用できる学部は?

共通テストの入試が採用されている早稲田大学の場合、利用できる学部は次の通りです。

学部

 学科 募集人数

政治経済学部

(学科併願不可)

政治学科

15名

経済学科

25名

国際政治経済学科

10名

法学部

100名

社会科学部

社会科学科

50名

人間科学部

(学科併願可)

人間環境科学科

5名

健康福祉科学科

5名

人間情報科学科

5名

スポーツ科学部

(各方式の併願可)

スポーツ科学科

共通テストのみ方式:50名

共通テスト+競技歴方式:50名

共通テスト利用入試の場合、早稲田大学の試験場での受験は必要ありません。共通テストの成績や大学独自の書類選考のみで合否を判定します。

共通テスト利用は難しい?

早稲田大学の共通テスト利用は、併願できる学部が多いことが特徴です。そのため、専門対策が必要な慶應義塾大学と比べると難易度はそれほど高くないものの、倍率が高くなる可能性があります。さらに、「政治経済学部や人間科学部は定員数が少ない」「スポーツ科学部には競技歴方式が導入されている」といったことも、共通テストの成績よりも倍率やその他の要素が入りやすいポイントです。

一方で、慶應義塾大学の受験は、上述の通り共通テストが利用できないため、大学独自の試験対策をしなければなりません。慶應義塾大学の傾向と対策をしっかりと行った受験生が有利となるだけに、全体的に受験の難易度が高くなっています。例えば、2022年度の一般選抜の主な学部の倍率は次の通りです。

学部

倍率

文学部

約3.8倍

経済学部(A方式)

約4.0倍

法学部(法律学科)

約4.9倍

法学部(政治学科)

約4.1倍

商学部(A方式)

約2.6倍

理工学部

約3.2倍

総合政策学部

約6.3倍

このように、学部によっては6倍超と、高倍率のなかで競わなくてはいけません。試験問題の難易度が高いだけでなく、慶應義塾大学に特化した受験対策が必要な分、綿密な準備をする必要があります。

まとめ

早慶の共通テストを利用する受験のうち、早稲田大学は併願できる学部が多いため、倍率が高くなりやすい特徴があります。一方、慶應義塾大学では共通テスト利用の試験方式がなく、大学独自の対策をしなければならないため、難易度が高くなりやすいことがポイントです。共通テスト利用の受験は、早慶のそれぞれの大学で、特徴や難易度に大きな違いがあることを押さえて受験を考えましょう。

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