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受験生が知っておくべき、小論文頻出テーマまとめ!

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推薦入試や一般入試など大学受験で小論文を課す学部も最近ますます増えてきました。小論文がこれまで以上に受験科目としての存在感が強くなってきている中で、対策の仕方がなかなか難しいと感じている方も多いと思います。

小論文は基本的な型や文体を理解し、演習を重ねることで力をつけることができますが、それと同時に小論文で取り扱われる頻出テーマを頭に入れておく必要があると言えます。自分の受ける学部・学科に合わせた頻出テーマに関わる文章で練習をして、それらの知識を活かして本番でも高得点を狙っていきましょう。

小論文で頻出されるテーマ

学部・学科によって出題されるテーマは当然異なります。しかし、学部系統別のよく扱われているテーマを事前に調べ、それらのテーマについて小論文を書く練習を重ね、テーマの背景知識を頭に入れることで、本番でもその知識を応用して自分の考えを述べやすくなります。それでは近年の学部別頻出テーマの一例をご紹介します。

○経済学部・商学部・経営学部 テーマ例:TPP、訪日外国人、雇用問題、少子高齢化、格差社会、マイナス金利 など

・北海道大学 経済学部(後期)

テーマ訪日外国人
文字数1000字
訪日外国人旅行者数の推移など13の資料より,日本での消費を増加させるための課題とそ の対策などを書く。



・北海道大学 経済学部(後期)

テーマ少子高齢化
文字数1300字
少子高齢化と日本経済の現状を論じた文と図より,都市から地方への人口移動のメリット などを述べる。



これらの学部で受験生に求められているのは指定されたテーマについて、しっかりと経済、経営、商学の観点で社会問題を分析できているのかという点です。現代の社会問題に追いつくためにも、日々新聞、テレビでニュースをチェックしておきましょう。

◯教育学部
テーマ例:日本の教育制度、大学改革、学力格差、いじめ、不登校

・高知大学 教育学部

テーマ学力格差
文字数1000字
学力格差は個人差ではなく社会環境が原因で起きるという文を読んで要約し,なぜ起きる のか例を挙げて書く。



・福岡教育大学 教育学部

テーマ不登校
文字数600字
「小学校に行きたくない」と訴える子どもに対して,自分が教員としてどのように対応する か考えを述べる。



日本の現在の教育制度の問題点や実際に自分がどのような教育者になりたいのかを問われる問題もあります。

◯法学部
テーマ例:18歳選挙権(成人年齢引き下げ)、憲法改正、ヘイトスピーチ、男女雇用機会均等法

・上智大学 法学部 国際関係法学科

テーマ成人年齢引き下げ
文字数2000字
近年の国際社会において期待される法の役割について、具体的な例を挙げつつ論じなさい。



・京都産業大学 法律学部 法律学科

テーマヘイトスピーチ
文字数各400字
ヘイトスピーチについての新聞記事と差別的表現の規制について考察した論考を参考にし、 ①・②に解答しなさい。
①:「ヘイトスピーチを法律で規制すべきである」との主張について、賛成・反対の立場を明確にし、自分の意見を述べなさい。
②:①であなたが支持した意見と逆の立場からの意見を述べなさい。



昨今のニュースで取り上げられるような法律の改正について考えを述べるものから、法律について、また民主主義のあり方という漠然とした問題が出題されています。法学部に関連する基本的な用語や知識がないと問題に回答するのは難しいかもしれません。

◯理学部・工学部
テーマ例:エネルギー問題、AI 、ビックデータ、自動運転

・愛知工業大学 機械学科

テーマ人工知能
文字数600 字以上 800 字以内
人工知能(AI)が取り入れられた、10 年後の機械技術について、あなたの考えを述べなさい。



・石巻専修大学 理工学部

テーマエネルギー問題
文字数600字以内
現代社会の環境問題である「エネルギー資源の枯渇」、「地球温暖化」、「放射能汚染」の中 から一つ取り上げ、発生原因も含めて説明しなさい。さらに、この問題を解決するために何を すべきか、あなたの考えを記述しなさい。



理工系は学科によって専門分野が全く異なるため志望する学科に合わせた出題テーマをチェックしましょう。AIや自動運転など最新の技術についての知識を身に着けておくことも大切です。

時事問題をチェックしよう

以上、学部別の頻出テーマ一例をご紹介しましたが、扱われるテーマは昨今の社会で問題になっている出来事が非常に多い傾向にあります。テーマに関する背景を理解していないと、小論文を書くことはできないため、日頃から新聞、テレビでニュースをチェックしておきましよう。

しかし、受験生は受験勉強で忙しく、時事問題ばかりに時間をかけていられない方も多いと思います。新聞すべてを読むのではなく、社説やコラムや見出しだけをざっとチェックしたりと、限られた時間の中で情報を取り入れるように心がけましょう。また重要なのは情報を受け身で流すのではなく、取り入れた情報に対して自分はどのように考えるのか、小論文を意識してニュースを見るようにしましょう。

まとめ

今回は大学受験における小論文の頻出テーマについて説明してきました。 小論文は練習を重ねることで上達していきます。またお題に対しての説明ではなく、自分の思想を中心に書いていくことが重要です。自分が受験する学部・学科の頻出テーマを元に時事問題の情報を取り入れながら練習してみてはいかがでしょうか。

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