医学部受験にも面接?!どんな質問が来るの?
「医学部受験」は、ほかの学部の受験とはまた違った意味を持ち得ます。
難易度についてもそうですし、また面接段階での判定がシビアだという点もそうです。
ここでは、医学部を受験する際に、よく聞かれる質問について見ていきます。
<医学部受験でよく聞かれること>
医学部受験の面接の際、よく聞かれることには、以下のようなものがあります。
1.なぜ医者になろうとしましたか
2.自分の目指す医師像
3.近頃のニュースで気になったこと
特に、1と2は重要です。医師を志す理由としては、「収入が多そうだったから」「子どものころに本で見て憧れたから」「人を助けたかったから」などがあるでしょう。
これももちろん間違いではありませんが、これをこのまま言ってしまえば、受験の突破は難しくなります。
また、「自分の目指す医師像」については、できるだけ明確に挙げるのが大切です。
<解答例>
「母が長く、○○病に苦しんでいました。その母を支えていたのは家族でしたが、母の病気に向き合い、治療をしていったのは医師の方々でした。
現在も○○病に苦しんでいる人は多く、その根治療法の確立は難しいとされています。
自分は医師になり、この病に苦しむ人たちの助けとなるとともに、根治療法の研究に携わりたいと考えています」
「○○病のスペシャリストとしてこの病気について研究したいと考えています。
現在はまだ○○病についての啓蒙が不十分であり、病気だということに気づかずに悪化していってしまっている人もいます。
まずは○○病について啓蒙し、そのスペシャリストになりたいと考えています」
などのような例文が考えられるでしょう。
「近頃のニュースで気になったこと」は、医学分野で大きな動きがあったのならばそれを取り上げます。
ただ、それほど大きなものがないのであれば、「小さい医学的ニュース」よりも、「大きい時事ネタ」の方を素直に取り上げた方がよいでしょう。
もちろん、「自分の専門性と深い関わりがある」という小さなニュースならばそれを取り上げるのもいいのですが、そうではないのなら、変化球は狙わない方がいいと思われます。
「大きなニュース」のなかでも、経済的な分野や国際的な話が望まれます。
これは賛否が分かれにくいからです。
ただ、新聞をすべてその話題に染め上げるほどの「大きなニュース」が、思想や政治に関わるもの(たとえば実例では、2001年の9月に起きたアメリカ同時多発テロ事件/2002年の受験)しかない場合はそれを取り上げることになるかもしれません。
このケースでは、自分の思想やスタンスを強く押し出さない方が賢明です。
慎重な姿勢を崩さないように回答しましょう。