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英検資格は大学受験に使える!活用のメリットや英検以外の資格も紹介

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大学受験を控えている方の中で、「英検資格が活用できるかどうか」が気になる方は多いのではないでしょうか。

本記事では、英検資格が大学受験で使えるかどうかと、活用するメリット・デメリットを解説します。記事後半では、大学受験で活用するために取得すべき級や、英検以外の資格も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。

英検資格は大学受験で使える?

結論、英検資格は大学受験で使えます。英検などの外部検定を合否判定の材料とする「英語外部検定利用試験(外検入試)」を導入している大学は年々増えてきています。中でも英検を採用しているところは多いため、大学受験で活用しやすいでしょう。

下記では、そもそも「英語外部検定利用試験(外検入試)」とは何なのかについてより詳しく解説していきます。

英語外部検定利用入試(外検入試)とは

英語外部検定利用試験(外検入試)とは、英検やTOEIC・TOEFLといった外部検定を合否判定の材料とする入試制度のことです。英語試験が免除されたり、加点・得点換算がされたりしますが、大学によって優遇措置はそれぞれ異なります。また、外部検定で取得している級やスコアによっても受けられる優遇は変わります。

大学受験に英検資格を活用するメリット3つ

大学受験に英検資格を活用するメリットは、以下の3つです。

  • 出願資格をクリアできる
  • 試験への得点換算や加点がされる
  • 英語の試験が免除される

それぞれのメリットを詳しく確認していきましょう。

出願資格をクリアできる

大学によっては、出願資格に英検資格〇級以上といった条件を設けている場合があります。特に総合型選抜や学校推薦型選抜の場合、条件を設けられるケースが増える傾向です。

例えば、青山学院大学の国際政治経済学部の国際政治学科・国際コミュニケーション学科を個別B方式で受験する場合、出願要件として英検準1級が求められます。その他にも、英検資格を出願要件とする大学は多々あります。

試験への得点換算や加点がされる

英検資格が試験への得点換算や加点となる場合もあります。

例えば、学習院大学の国際社会科学部をプラス試験方式で受ける場合、英検の結果が以下のように得点換算されます。

英検(級)

英検(CSEスコア)

換算点数

1級

2630~

150

準1級

2540~

140

準1級

2304~

130

2級

2260~

120

2級

2120~

110

2級

1980~

100

上記の場合、英検準1級かつCSEスコアが2320点であれば130点に換算されます。

また、成蹊大学の2教科型グローバル教育プログラム統一入試(G方式)では英検の結果が以下のように加算対象となります。

英検(CSEスコア)

加算点数

2304~

50

2125~2303

45

1980~2124

30

1825~1979

15

大学や学部、また試験方式によって加算および得点換算の条件は変わります。大学によっては、英検の級やスコア次第でみなし満点とするところも少なくありません。

英語の試験が免除される

英検資格を取得していると、英語の試験自体が免除されるケースもあります。

例えば、法政大学の英語外部試験利用入試の場合、一定の級・スコア以上を取得している方は英語の試験が免除され、それ以外の1科目のみで受験することができます。

英語の試験を受ける必要がなくなるので、その他の科目に集中でき、効率的に受験勉強を進められるでしょう。

大学受験に英検資格を活用するデメリット

英検資格を大学受験に活用するメリットは上記の通りですが、一方で下記のデメリットもあることを覚えておきましょう。

  • ・英語以外の教科で高得点を狙う必要がある
  • ・大学受験のためだけに英検を受けるのは非効率的

それぞれ詳しく説明します。

英語以外の教科で高得点を狙う必要がある

英検資格を活用することで勉強すべき科目が絞られる分、その他の教科での得点の高さが求められます。

実際に、早稲田大学の文化構想学部では、英検資格を利用する者としない者で以下のように得点が異なります。

教科

受験者平均点
(一般方式)

受験者平均点
(英語4技能テスト利用方式)

国語

49.686

51.417

日本史

29.845

32.146

世界史

22.107

23.096

こちらの結果から分かる通り、英検資格を利用するとその他の教科で高得点を取る必要性が高まります

ただ一教科分の試験が減って楽になるわけではないことを覚えておきましょう。

大学受験のためだけに英検を受けるのは非効率的

上述の通り、英検資格を活用したとしても他教科の勉強は必要になってくるため、大学受験だけを目的として英検に多くの時間を費やすのは非効率的です。他教科の勉強が疎かになり、試験を通過できなければ元も子もありません。

「外国について学ぶ学部に入りたい」「将来、英語を活かした仕事に就きたい」といった将来の目的があった上で英検資格の取得を目指し、結果として受験にも活用できる、といった形が好ましいです。

大学受験で有利になるのは英検何級から?

大学受験で有利になる英検資格は2級以上です。準2級以下は大学受験には活用できないケースがほとんどなので、最低でも2級以上は取得しておきましょう。

準1級や1級を取得していれば、受験する大学の選択肢が増えたり、より有利な得点換算・加点などを受けたりできます。

英検資格を大学受験で活用したい方は、志望する大学や学部がどのような条件を設けているか確認してみてください。

大学受験に使える英検以外の資格

大学受験に使える英検以外の資格を7つ紹介します。

  • ・TOEIC
  • ・TOEFL iBT
  • ・GTEC
  • ・IELTS
  • ・TEAP
  • ・TEAP CBT
  • ・ケンブリッジ英検

それぞれどのような資格なのか、下記で解説していきます。

TOEIC

TOEICは、Test of English for International Communicationの略称で、日本語に翻訳すると「国際コミュニケーション英語能力テスト」となります。アメリカのETS(Educational Testing Service)が開発した国際的な試験です。

990点満点で、リーディングとライティングの能力が測られます。英検とは異なり級があるわけではないので、大学受験においてはスコアによって出願資格を満たすかどうかが決まります。

TOEFL iBT

TOEFL iBTは、Test of English as a Foreign Language Internet Based Testingの略称です。日本語訳をすると、「インターネットで受験する国際基準の英語能力測定試験」となります。

リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を測る試験で、満点は120点です。TOEIC同様、出願資格はスコアによって判断されます。

TOEFL iBTでは大学で使う英語能力が試されるため、海外留学の際にも活用できる場合が多いです。また、英語外部検定利用試験の受験資格として、「TOEICは非対応だがTOEFL iBTには対応している」という大学も増えてきているので、募集要項をよくチェックしておましょう。

GTEC

GTEC(Global Test of English Communication)は、ベネッセコーポレーションが運営している英語4技能検定です。下記の通りレベル別に試験が分けられています。

  • ・Junior 1
  • ・Junior 2
  • ・Junior Plus
  • ・Core
  • ・Basic
  • ・Advanced
  • ・CBT
  • ・Academic
  • ・Business

大学受験で活用できるのは「Advanced」もしくは「CBT」であることが多いです。対応しているレベルや求められるスコアは大学や学部によって異なります。

IELTS

IELTS(International English Language Testing System)は、「ケンブリッジ大学英語検定機構」「ブリティッシュ・カウンシル」「IDP Education」の3団体によって運営されている試験です。

リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を測る試験で、バンドスコアといって1.0~9.0の数値で結果が出ます。

大学受験においては、バンドスコア4.0以上からが優遇措置を受けられる場合が多くなっています。

TEAP

TEAP(Test of English for Academic Purposes)は、上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同開発した、英語4技能の能力を測る試験です。2014年に開発されたもので、他と比べると新しい試験ではありますが、導入する大学は年々増えてきています。

特に上智大学では、「TEAPスコア利用方式」という受験方法を設けているので、上智大学を受験したい方にはおすすめの試験です。

ペーパーベースのTEAPは400点満点で、コンピューターベースのTEAP CBTは800点満点となっています。大学によって必要なスコアや優遇措置は異なります。

ケンブリッジ英検

ケンブリッジ英検は、ケンブリッジ大学英語検定機構が行う英語検定試験です。受験者は世界130ヶ国以上で年間250万人以上にも及びます。世界的に見ると、TOEICやTOEFLと比較しても知名度が高く、多くの機関で導入されています。

ケンブリッジ英検は、英語力のなかでも特に「コミュニケーションとして英語を活用する力」を試す試験であるため、大学入学後の留学や就職にも役立てやすいでしょう。

レベル区分は下記のように分かれています。

  • ・A1
  • ・A2 Key(KET)
  • ・B1 Preliminary(PET)
  • ・B2 First(FCE)
  • ・C1 Advanced(CAE)
  • ・C2 Proficiency(CPE)

大学によって、求められるレベルとスコアは異なります。

英検資格が使える大学一覧

英検資格が付ける大学は多数あります。2023年度における、「英語外部検定利用試験(外検入試)」を導入している私立大学は下記の資料にまとめられています。英検や、その他の利用できる資格を一覧で確認できます。ぜひ参考にしてみてください。

>>2023年度入試 英語外部試験利用入試を実施する主要私立大学一覧

まとめ

本記事では、英検資格が大学受験で使えるかどうかと、活用するメリット・デメリットなどを解説してきました。

英検資格を活用することで、出願資格をクリアできたり、得点換算・加点がされたり、英語の試験が免除されたりといった恩恵を受けることができます。

一方で、英検資格を活用するとその他の教科での高得点が求められるため、大学受験のためだけに資格取得を目指すのは非効率的です。

自身の学びたいことや将来像を考えた上で、英検を受けるかどうか、あるいはその他のより適した資格を取得すべきかなど検討すると良いでしょう。

また、志望校に合格するためには英語以外の勉強も欠かせません。効果的に勉強するには、自身に合った予備校選びが必要です。下記のページでおすすめの予備校をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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