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【2025年版】大学入学共通テストとは?科目や日程を簡単に解説

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本記事では、大学入学共通テストについての基礎知識をわかりやすく解説します

2024年度入試(2025年4月入学者向け試験)より変更となる、出題教科や科目についても紹介します。

大学入学共通テストとは何か、どのように活用できるか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

大学入学共通テストとは

大学入学共通テストとは、独立行政法人「大学入試センター」及び各大学が協力して実施する試験のことです。大学受験に利用するため試験で、同一日程かつ同一問題で行われます。

では、この大学入学共通テストはどのような内容で実施されているのでしょうか。

以下で解答方式や出題科目、試験日程について紹介していきます。

解答方式

大学入学共通テストの解答方式は、全問マークシート方式です。選択式問題のみで、記述式問題は出題されません。

ただし、試験の内容は単に知識量だけで解けるものとはなっていません。大学教育の基礎となる資質となる、思考力・判断力・表現力を問うような設問が多く、マークシート方式とはいえ解答には工夫が必要です。

出題教科・科目

2025年度入試(2025年4月入学者向け試験)より、大学入学共通テストの出題教科・科目が変更されます。出題科目は以下表の通り、7教科21科目で構成されます。

教科

科目

配点

試験時間

選択方法

国語

『国語』

200点

90分

地理歴史

『地理総合,地理探究』
『歴史総合,日本史探究』
『歴史総合,世界史探究』
『公共,倫理』
『公共,政治・経済』
『地理総合/歴史総合/公共』

1科目100点
2科目200点

1科目60分
2科目130分
(うち解答時間120分)

最大2科目を選択解答。
※組み合わせ不可の科目あり
『地理総合/歴史総合/公共』は3分野のうち2つを選択解答。

公民

数学

 ①

『数学Ⅰ,数学A』
『数学Ⅰ』

100点

70分

1科目を選択解答。

『数学Ⅱ,数学B,数学C』

100点

70分

理科

『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』
『物理』
『化学』
『生物』
『地学』

1科目100点
2科目200点200点

1科目60分
2科目130分
(うち解答時間120分)
2科目130分
(うち解答時間120分)

最大2科目を選択解答。
『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』は4分野のうち2つを選択解答。

外国語

『英語』
『ドイツ語』
『フランス語』
『中国語』
『韓国語』

■英語
リーディング100点
リスニング100点

■その他外国語
筆記200点

■英語
リーディング80分
リスニング60分
(うち解答時間30分)

■その他外国語
80分

1科目を選択解答。
※英語は【リーディング】及び【リスニング】を出題。

その他外国語は【筆記】を出題。

情報

『情報Ⅰ』

100点

60分

上記より、志望大学の募集要項に応じて必要な教科及び科目を受験します。

2024年度入試(2024年4月入学者向け試験)までは6教科30科目で構成されていたので、変更についてはきちんと把握しておきましょう。

試験日程

2025年度入試(2025年4月入学者向け試験)の試験日程は以下の通りです。

本試験

2025年1月18日(土)、19日(日)

追・再試験

2025年1月25日(土)、26日(日)

追試験は、事故や感染症といったやむを得ない事情で本試験を受けられなかった方向けの試験です。再試験は、大学入学共通テストの運営側による不手際で本試験を受けられなかった場合に実施される試験です。

いずれも、受験者自身の都合で受けられるものではないので注意してください。

大学入試センター試験との違い

大学入学共通テストは2021年度入試から始まったもので、それまでは大学入試センター試験が実施されていました。

これまでの大学入試センター試験は、主に知識や技能を問うような設問が中心となっていました。

しかし、大学入学共通テストでは知識や技能だけでなく、思考力・判断力・表現力を問う方針に移り変わったことが主な違いです。

試験時間や配点も変更されていますが、この方針の変更が最も大きな違いと言えるでしょう。

大学入学共通テストと一般選抜試験の違い

一般選抜試験とは、大学ごとに用意された入学試験のことです。大学入学共通テストのように、同一問題が用意されているわけではありません。試験の日程も大学ごとに決められており、同一日程では開催されません。よって、一般選抜試験では、複数の大学及び学部を受験することができます。

また、大学入学共通テストは全問マークシート方式での解答となっていますが、一般選抜試験では記述式での解答が求められる場合もあります。解答方式が異なることも覚えておきましょう。

さらに、大学入学共通テストと一般選抜試験では必要とされる科目数にも違いがあります。大学入学共通テストでは、7教科21科目の中から必要なものを選択して受験しますが、私立の一般選抜試験では、基本的に3教科前後の試験のみが課されます。

大学入学共通テストの受験科目の選び方

大学入学共通テストでは、7教科21科目が出題されますが、その全てを受験する必要はありません。地理歴史や公民・理科・外国語については、大学に求められる科目を選択して受験することが求められます。

大学入学共通テストの受験科目の選び方は国公立大学と私立大学で異なるので、以下でそれぞれ解説していきます。

国公立の場合

国公立大学を目指す場合、大学入学共通テストの受験は必須です。大学入学共通テスト(通称:一次試験)と、大学別に実施される個別試験(通称:二次試験)の合計点数を元に合否が判断されるためです。

場合によっては、大学入学共通テストの得点で足切りをされるケースもあります。

国公立大学における大学入学共通テストでは、多くの場合、6教科8科目を受験することが求められます

大学によって指定教科や科目が異なるので、あらかじめ確認しておきましょう。受験する教科や科目を誤ると、受験自体ができなくなってしまうので注意してください。

私立の場合

私立大学を目指す場合、必ずしも大学入学共通テストを受けなければいけないわけではありません。一般選抜試験の受験のみで合格することもできます

大学入学共通テスト利用入試で受験する場合には、大学入学共通テストを受けましょう。3教科3科目前後を求める大学が大半です。

ただし、大学や学部によって求められる教科や科目は異なるので、条件は必ずチェックしておきましょう。中には、1教科1科目のみで受験できる大学もあります。

大学入学共通テスト利用入試とは

私立大学には、大学入学共通テスト利用入試という制度があります。これは、大学入学共通テストの結果を利用して受験できる入試方法のことです。

大学入学共通テスト利用入試には、「単独型」と「併用型」の2種類があります。以下で、それぞれの特徴を解説していきます。

単独型

単独型は、大学入学共通テストの結果のみで大学を受験できる方法です。

一つの試験結果だけで複数の大学を受験できるので、合格の切符を勝ち取りたい場合に有効です。さまざまなレベルの大学に出願しておくことで、滑り止めの大学だけでも合格しておける可能性があります。

何度も個別の試験を受ける必要がない点が、単独型の大きな特徴です。

ただし、出願は大学入学共通テストを受ける前に行うので、試験の結果が悪かった場合の準備もしておかなければなりません。

併用型

併用型は、大学入学共通テストと個別試験の2つの結果で大学を受験する方法です。

2つの試験の合計点で判断する場合もあれば、いずれかの高い点数を採用して合否が決まる場合もあります。

点数の判断方法や個別試験で求められる科目・配点などは、大学や学部によって異なるので事前に確認してください。

大学入学共通テストの結果が振るわなかった場合でも、併用型であれば逆転合格を狙える可能性があります。

単独型と併用型のどちらが向いているか、もしくは一般選抜試験が適しているのかは、受験生ごとに異なります。自身に合う受験方法は、先生や予備校の講師などに相談しながら決めるのが良いでしょう。

大学入学共通テストのよくある質問

大学入学共通テストについて、よく寄せられる質問を以下にまとめました。

  • ・大学入学共通テストの平均点はどれくらい?
  • ・大学入学共通テストの模試は受けられる?

以下で、質問に回答していきます。ぜひ参考にしてください。

大学入学共通テストの平均点はどれくらい?

2024年度入試(2024年4月入学者向け試験)における、大学入学共通テストの平均点は以下の通りです。

教科・科目名

受験者数

平均点

国語

国語

433,173

58.25

地理歴史

世界史A

1,214

42.16

世界史B

75,866

60.28

日本史A

2,452

42.04

日本史B

131,309

56.27

地理A

2,070

55.75

地理B

136,948

65.74

公民

現代社会

71,988

55.94

倫理

18,199

56.44

政治・経済

39,482

44.35

倫理、政治・経済

43,839

61.26

数学

数学1

数学I

5,346

34.62

数学I・数学A

339,152

51.38

数学2

数学II

4,499

35.43

数学II・数学B

312,255

57.74

簿記・会計

1,323

51.84

情報関係基礎

381

59.11

理科

理科1

物理基礎

17,949

57.44

化学基礎

92,894

54.62

生物基礎

115,318

63.14

地学基礎

43,372

71.12

理科2

物理

142,525

62.97

化学

180,779

54.77

生物

56,596

54.82

地学

1,792

56.62

外国語

英語(リーディング)

449,328

51.54

英語(リスニング)

447,519

67.24

ドイツ語

101

65.47

フランス語

90

62.68

中国語

781

86.04

韓国語

206

72.83

※各科目の平均点は、100点満点に換算した点数
引用:独立行政法人大学入試センター 共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)

上記は、あくまで昨年度の平均点です。

2025年度入試(2025年4月入学者向け試験)より、大学入学共通テストの出題教科・科目は変更されるため、必ずしも上記の点数が参考になるとは限らないことを覚えておきましょう。

大学入学共通テストの模試は受けられる?

大学入学共通テストに準拠した模試は、さまざまな予備校が実施しています。定期的に受験し、自身のレベルを把握しましょう。

また、高校一年生・二年生に向けた、同日体験受験を実施している予備校もあります。同じ問題を同じ日程で受験できるので、力試しの場として最適です。

まとめ

本記事では、大学入学共通テストについての基本的な情報を解説してきました。

志望校合格を目指すためには、大学入学共通テストの対策が重要であると分かったのではないでしょうか。

大学入学共通テストの対策には、予備校がおすすめです。予備校には、過去の出題傾向を基にした授業や教材が揃っています。大学入学共通テストを徹底対策し、万全な状態で受験に挑むことができます。

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