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東大で偏差値が低い学部は?東大に入るための3つの対策について

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東大は、どの学部も偏差値が65を超える難関大学です。日本の最高学府とも呼ばれており、全国から毎年多数の受験生が集まります。東大を目指している人のなかには、東大で偏差値が最も低いのはどの学部なのか気になる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、東大で偏差値が最も低い学部を紹介します。東大の選抜方法や入るために必要な対策についても解説しますので、東大の受験を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

東大の選抜方法の概要

東大の選抜方法の概要

まずは、東大の選抜方法やカリキュラムの特長について解説します。東大の選抜方法は他の国立大学とは異なるため、事前に確認しておきましょう。

学部ではなく「科類」ごとに募集する

東大は学部や学科ごとの募集を行わず、科類ごとに募集しています。

以下は、科類とその特徴についてまとめた表です。

科類 特徴
文科一類 法と政治をメインに、社会科学全般の基礎を学習する。
人文科学や自然科学への理解も深め、人間と社会に関する幅広い知識を身につける。
文科二類 経済をメインに、社会科学全般の基礎を学習する。
人文科学や自然科学への理解も深め、人間と組織に関する幅広い知識を身につける
文科三類 言語・思想・歴史をメインに、人文科学全般の基礎を学習する。
社会科学や自然科学への理解も深め、人間と文科的・社会的営為に関する幅広い知識を身につける。
理科一類 数学・物理学・化学をメインに、数理科学・物質科学・生命科学の基礎を学習する。
自然の基礎法則への探究心も培い、科学・技術と社会の関わりについての知識を身につける。
理科二類 生物学・化学・物理学をメインに、生命科学・物質科学・数理科学の基礎を学習する。
自然の諸法則についての探究心も養い、科学技術や社会に関する幅広い知識を身につける。
理科三類 生物学・化学・物理学をメインに、生命科学・物質科学・数理科学の基礎を学習する。
人間についての探究心も培い、生命と社会の関わりについて幅広い知識を身につける。

1・2年次は全員が教養学部に所属する

東大のカリキュラムは、大学4年間の課程を前期課程・後期課程に分けられている点が特長です。1・2年次の前期課程では、文科・理科に関係なく全員が教養学部に所属します。

1・2年次における教育の本質となるのがリベラルアーツ教育です。リベラルアーツ教育とは、現代社会が抱えるさまざまな問題に対応するためのスキルを身につける教育を指します。文系・理系の枠にとらわれず、幅広い知見を身につけ、自身の考えや能力を発揮できる力を培うことが目的です。

前期課程の成績と学生一人ひとりの希望によって、後期課程で所属する学部が決まります。

後期課程から各学部に分かれる

進学選択制度により、3年生以降の後期課程になると、文学部・法学部・理学部などの各学部に分かれ、より専門的に学びます。

以下は、科類と進学先の学部の対応表です。

科類 学部
文科一類 法学部、教養学部
文科二類 経済学部、教養学部
文科三類 文学部、教育学部、教養学部
理科一類 工学部、理学部、薬学部、農学部、教養学部、医学部
理科二類 農学部、薬学部、理学部、工学部、教養学部、医学部
理科三類 医学部

それぞれの学部・学科の定員数は「指定科類枠」「全科類枠」という2種類の枠で定められています。「全科類枠」では所属する科類に関係なく学生を受け入れているため、東大の学生は基本的にどの学部にも進学可能です。

東大の偏差値を比較

東大の偏差値を比較

以下では、東大の偏差値を文系・理系に分けて比較し、最も偏差値が低い学部について解説します。

東大のなかで入りやすい文系学部

以下は、東大の文系科類の偏差値をまとめた表です。

科類 偏差値 共通テスト得点率
文科一類 67.5 86%
文科二類 67.5 86%
文科三類 67.5 85%

※2024年9月時点

文系科類は偏差値には差がないものの、共通テスト得点率を見てみると、文科三類が比較的入りやすいことがわかります。

東大のなかで入りやすい理系学部

以下は、東大の理系科類の偏差値をまとめた表です。

科類 偏差値 共通テスト得点率
理科一類 67.5 88%
理科二類 67.5 87%
理科三類 72.5 91%

※2024年9月時点

理科三類の偏差値が72.5と最も高く、理科一類・理科二類の偏差値は同じです。

共通テスト得点率を見てみると、理科二類の難易度が最も低く、東大のなかでは比較的入りやすい科類であることがわかります。

東大で偏差値が低い・入りやすい学部は?

東大で偏差値が低い・入りやすい学部は?

以下では、東大のなかで偏差値が低い・入りやすい学部について解説します。

偏差値を見ると「文学部」「教育学部」が低い

東大受験の偏差値・共通テスト得点率を比較した場合、文科三類の難易度が最も低いです。文科三類の主な進学先である文学部・教養学部・教育学部は入りやすいことがわかります。

なお、難易度が最も低いとされる学部でも偏差値が67.5と非常に高いです。偏差値67.5は、全受験生の上位約6.7%以内に入る必要があります。東大のなかで最も偏差値が低い学部だからといって、簡単に入れるというわけではありません。

倍率・募集人数を見ると「理科一類」が入りやすい

以下は、東大の倍率・募集人数の比較表です。

科類 倍率 募集人数
文科一類 2.9倍 401人
文科二類 3.0倍 353人
文科三類 3.2倍 469人
理科一類 2.8倍 1,108人
理科二類 4.2倍 532人
理科三類 4.3倍 97人

※2024年度

表を見てみると、理科一類のみ募集人数が1,000人を超えています。ほかの科類と比べると募集枠が多い分、倍率がやや低くなっています。

理科一類の主な進学先は、工学部・理学部・薬学部・農学部・教養学部・医学部です。入りやすさで選ぶなら、理科一類を選択肢の候補として考えるのもよいでしょう。

偏差値が高い東大に入るための対策3つ

偏差値が高い東大に入るための対策3つ

東大に入るためには、高度な学力を身につける必要があります。偏差値が最も低い学部を選んだ場合でも、全受験生の上位約6.7%以内に入らなくてはなりません。

以下では、東大に合格するために必要な3つの対策を解説します。

学習スケジュールを立てる

受験勉強を始める前に、試験当日までの大まかなスケジュールを立てましょう。無計画で学習を進めても、効率よく学力を伸ばすのは難しいです。過去問の演習や共通テスト対策など、本番までにやるべきことを明確にすることで、優先順位を把握しながら効率的に学習を進められます。

また、自身の得意不得意を理解するために、自己分析を行いましょう。得意分野ばかりに時間を費やすことは避け、苦手分野を克服できるように綿密な学習スケジュールを立てることが大切です。思い通りに学力が上がらないと感じる場合、その都度学習スケジュールを調整してください。

東大の入試傾向を把握する

学力レベルを伸ばすためには、学習時間を確保するだけでなく、東大の入試傾向を把握しながら受験対策を行うことも大切です。やみくもに勉強するだけでは、東大合格に必要な学力を効率よく身につけることは難しいでしょう。

東大の試験内容は科類ごとに異なりますが、頻出分野や問題の難易度はある程度決まっているといわれています。試験問題の傾向を把握するには、東大の過去問に何度も取り組むことがおすすめです。頻出分野は重点的に対策し、理解をしっかりと深めることによって、質の高い受験勉強ができます。

塾や予備校へ通う

独学で東大の受験対策をする場合、周囲にサポートしてくれる人がいないため、勉強に対し不安や迷いを感じてしまいます。塾や予備校であれば、他の生徒と切磋琢磨しながらモチベーションを維持できます。時間割通りに受験勉強を進めることになるため、規則正しい生活を送りやすい点もメリットです。学習方法でわからないことがあれば、講師から有益なアドバイスをもらえます。

それに、東大を目指すのであれば、東大の合格者が多い予備校を選ぶのがおすすめです。東大への合格実績が多い予備校は、東大に入るために必要なノウハウを持っていることが予想できます。

まとめ

まとめ

日本の最高学府と呼ばれる東大には、全国各地から多数の志願者が集まります。東大のなかで偏差値が最も低い学部を選んだとしても、トップレベルの学力と十分な受験対策が必要です。東大受験を目指すなら、ライバルとの切磋琢磨でモチベーションを保ちながら東大受験の実践的ノウハウも得られる塾や予備校に通うことをおすすめします。

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