私立理工のツートップ:早慶の理工学部を徹底解説!
私立理工のツートップといえば、早稲田大学理工学部と慶応大学理工学部です。それぞれに非常に際立つ個性があります。しかし、上位理工学部を目指している人の中にも、「早慶理工学部の違いが分からない」という人もいるのではないでしょうか。
ここでは、そんな人に向けて早慶理工学部の特徴を分かりやすく紹介しつつ、合格するためにぜひ知っておきたいポイントについても解説しています。私立理工の難関校に挑戦したい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
数学・物理学・工学などが融合した独自のプログラム:早稲田大学理工学部
早稲田大学では一口に理工学部 といっても基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部の3つがあります。これらの特徴は、数学や物理、工学などが融合された独自のプログラムにあります。高度な英語能力を養うための英語 教育が行われており、理工学部では必須ともいえる英語でのプレゼンテーションを行う素養を磨くことが可能です。
学部 教育では、技術系職員のサポートのもと実験や演習といった体験型学習を受けるカリキュラムが組まれており、学会や産業界・企業となどとの連携も盛ん。そのため、「最先端の研究に携わりながら、社会の発展に貢献したい」「やりがいにつながる学びを得たい」という人にぴったりです。
さらに、給付型奨学金なども豊富に用意されていたり、入学から最短6年で博士の学位を取得できる可能性があったりするなど、学ぶための環境が整っているのも大きなメリットです。
基礎力と専門知識とをダブルで強化:慶応大学理工学部
慶応大学理工学部は、基礎をしっかり強化すると同時に専門知識の獲得にも力を入れていることが特徴です。「個々の理想を追求」「最先端を切り開く」など創造意欲を刺激するために重要なものこそ「基礎力」としており、高度な学習・研究に必要な基礎力を身につけることができる必修科目が用意されています。
さらに、選択科目の自由度が高く、さまざまな専門分野をもつ学者や研究者・技術者による特別講義を受けることができるなど、引き出しの多さも魅力の一つ。新たな科学技術を開拓するために、必要な創造的能力を引き出すためのカリキュラムが充実しており、専門学習にも十分な力を注いでいます。
早慶理工学部に合格するには東大・東工大の滑り止め組に打ち勝つ必要あり
私立大学の理工学部のツートップは、ご存じのように、偏差値65以上ある早稲田大学の理工学部と慶応大学理工学部です。次いで、上智大学理工学部や、東京理科大学工学部、MARCH・関関同立理系などが追っています。
これらの難関校を受験する人が意識しなければならないのは、実際に早稲田・慶応の理工学部に入学した人の多くが、「国立理系上位の滑り止め組」ということ。つまり、早稲田・慶応の理工学部に合格するためには、東大や東工大の滑り止め組に打ち勝つ実力を身につける必要があるのです。
滑り止め組の多くは、私立理工学部の過去問を解くことには集中していません。そのため、早稲田・慶応の理工学部に狙いを定める場合は、その入試傾向をしっかり把握して点数を稼ぎましょう。
長文読解が中心となる英語や、記述式の証明問題、図示問題などが出題される数学などでは、時間配分も非常に重要です。効率よく点数を積み重ねるためには、「どの問いに時間をかけるのか」を最初に見極める必要があるため、注意しましょう。
まとめ
ここでは、早稲田大学理工学部と慶応大学理工学部の多彩かつ自由度の高いカリキュラム、「学びたい」という学生の意欲に応えるための学習環境などを見てきました。それぞれの特性があり、よりよい学習環境を提供していることから、私立理工学部の中でも不動の人気を誇っています。
それだけに受験者も多く、合格を勝ち取るのは容易なことではありません。早稲田大学・慶応大学理工学部を目指す皆さんは、「自分が何を目指しているのか」を明確にすると同時に、各大学の入試傾向を細かく把握することに努めましょう。