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夏休みの受験勉強は何をしたらいいの? 失敗談から学ぶ上手な学習計画の立て方

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夏休みに入ると受験本番まで残すは半年。「受験の天王山」といわれる夏休みをいかに効率よく過ごすかによって、夏休み明けの学力に大きな差が出ます。夏休みが終わって「受験勉強したはずなのに学力が上がらなかった」とならないように今からしっかり学習計画を立てましょう。

この記事では夏休みの受験勉強での失敗談や効率のよい学習計画の立て方について解説していきます。

夏休みに失敗しがちなパターン

夏休みの受験勉強ではどのような失敗が起きるのでしょうか。いくつか事例をご紹介します。

【Case1】基礎固めができていない

『国公立大学を目指していたが、高校1・2年生は部活とアルバイトの日々で勉強はあまりしていなかった。高校3年生になり、危機感をつのらせて受験勉強に取り組もうとしたが、基礎問題すらまともに解けない。何から手をつけたらよいかわからず、いろいろな教科をがむしゃらに勉強したが時間が足りず、中途半端なまま夏休みが終わってしまった。』

このケースでの問題点は3つあります。まず受験勉強を始めるのが遅いこと、自分の苦手分野や弱点を把握していないこと、無計画で勉強をしたことです。

受験勉強開始時期は志望校のレベルにもよりますが、国公立大学合格を本気で目指している人は高校1年生からコツコツ受験勉強を始めています。遅くても高校2年生から本格的な受験勉強を始める人が多いでしょう。しかし、高校3年生の夏からでも挽回の余地はまだあります。まずは自分の苦手分野・得意分野をしっかり把握し、基礎を固めるための学習計画を立てましょう。

【Case2】生活習慣の乱れ

『夏休みは学校がないからお昼過ぎまで寝ていたり、夜更かししたり生活習慣が乱れてしまった。受験勉強をやろうと思っても眠くて集中できない。友達から遊びに誘われて、「明日からやればいいや」とつい自分を甘やかしてしまった。そのまま何もせずに夏休みが終わった。』

これは極端なケースですが、自己管理がしっかりできていないと誰にでも起こりえます。夏休みは自由に使える時間が膨大にある分、自分で責任を持って管理しなければなりません。まずは生活リズムを整えましょう。学校に行っていた時と同じ時間に起き、同じ時間に寝るのを心がければ生活習慣が乱れることはないはずです。日中は勉強する時間と休憩する時間を区切ってメリハリをつけると、受験勉強のモチベーションも保てます。またあらかじめ遊びに行く回数を設定しておくのもよいでしょう。自己管理が難しい人は予備校や塾に通うと学習習慣もつくのでおすすめです。

【Case3】無理な学習計画

『夏休みだからと意気込んで参考書や問題集を複数買った。夏休み中にすべての参考書を終わらす計画を立てた。最初は順調だったけど、だんだん辛くなってきた。参考書も問題集もレベルが高くてあまり理解できない。結局1冊も終わらなかった。』

これは受験に対する気合いの入りすぎが逆効果になったケースです。受験勉強に参考書や問題集を利用したり、目標を立てるのはよいのですが、自分のレベルに合ったものを適度に解くようにしましょう。1冊終わったら新しいものをもう1冊買うと決めるのもよいです。また目標が高すぎるとモチベーションも下がってしまうので、頑張れば達成できるレベルの目標を立てるようにしましょう。

夏休みを無駄なく過ごす学習計画とは?

夏休みに失敗したケースをお伝えしてきましたが、ではどうすれば有意義な夏休みにすることができるのでしょうか。ここからは効率のよい学習計画の立て方について解説していきます。

1.自己分析をする

夏休みの学習計画を立てるには、自分がどこを伸ばせば志望校の合格ラインに到達できるかを考えることが重要です。そのためには苦手分野や弱点を把握する必要があります。過去問を解いたり、模試を受けて自分の学力を測るなど、自己分析の方法はさまざまです。自己分析や振り返りをする際は、間違った問題や解けなかった問題だけ見直しがちですが、それはあまりよくありません。正解した問題の中には、たまたま正解した問題もあるからです。自分が自信を持って解けなかった問題はすべて見直すようにしましょう。そこから苦手分野や得意分野の傾向が見えるはずです。

2.優先順位をつける

自己分析をした後は、どこにどれくらい時間をかけるべきなのか優先順位をつけましょう。優先順位をつけずに片っ端から手をつけてしまうと、すべてが中途半端で終わってしまう可能性があります。例えば、習得に時間がかかるものや苦手意識の度合いが高い分野を優先するのもよいかもしれません。1つずつ確実に苦手を克服していきましょう。優先順位は紙に書き出して克服したらチェックを入れるようにするとより明確になります。

3.使用する参考書や具体的な学習方法を決める

優先順位をつけたら、具体的な学習方法を決めましょう。使用する参考書は、自分のレベルに合ったわかりやすいものを選ぶとよいでしょう。可能であれば、購入前に中身を確認してみてください。参考書はたくさんやればいいものではなく、1冊を完璧にする方が大切です。どのテキストをどれくらいこなせば自分の学力が上がるのか、分量を決めましょう。学習方法は、「数学を2時間、英語を3時間勉強する」ではなく、「毎日数学の参考書を20ページ進める」「毎日英単語を50個覚える」など、勉強時間ではなく具体的な勉強量で計画を立てるとよいでしょう。

4.学習計画を立てる

・週単位→日単位の学習計画を立てる
まずは大まかに週単位の学習計画を立てます。週ごとの計画を立てたら、それを日単位に割り振っていきます。勉強内容だけでなく、「○時~○時に数学の参考書を○ページやる」のように時系列に沿って表に書き込んでいくとよいでしょう。学習計画は夏休み中のものを一度に作成してしまうと計画倒れが起きやすいので、一週間後に次の予定を立てるようにすることで修正しやすくなります。

・復習時間を組み込む
勉強をする上で復習がとても重要です。一回の勉強ですべて覚えられる人はあまりいないと思います。知識を定着させるには定期的な復習をする必要があり、復習せずに知識だけ詰め込むと以前覚えたことを忘れてしまいかねません。そのため、週に1日は復習日を設けましょう。また1日のうちに数時間でも復習時間を組み込むようにするとさらによいです。

・休憩時間を入れる
四六時中勉強をしていたら疲れやストレスが溜まって、受験勉強のモチベーションが下がりやすいです。そのため、ストレス発散のための休憩時間や休憩日を予定に入れておくとよいでしょう。気持ちも切り替わって、勉強への意欲も増します。

5.日々振り返りを行う

毎日の学習が終わったら、勉強した時間と内容を表に書き込みます。そしてどこが悪くてどこが良かったのか振り返り、改善していくようにしましょう。もし計画通りに進んでいなかったら、できなかった分を次の日に進める、計画を練り直すなど調整が必要です。

まとめ

受験の天王山といわれる夏休みを効率良く過ごすには、自己分析をして無理のない計画を立てることが大切です。恐らく、これから学習計画を立てようとしている方はやる気に満ちているでしょう。失敗談のケース3でもお伝えしたように、勢いで無理な計画を立ててしまうと逆効果になってしまうので、本当にその計画が達成できるのかよく考えてから作成してください。自分で計画を立てるのが苦手という方は、予備校に通うこともオススメです。

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