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【総合型選抜】大学入試を成功させるプレゼンテーションの作り方

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総合型選抜(旧AO入試)で多くの受験生が悩むのが、プレゼンテーション試験の対策です。特にプレゼンテーションを経験したことがない学生は、資料の作り方や練習の仕方が分からず困ってしまうでしょう。

そこで今回は、大学入試を成功させるプレゼンテーションの作り方や、質疑応答のポイントなどを中心に解説します。志望大学の総合型選抜にプレゼンテーションが出題される方は、ぜひ参考にしてください。

大学入試で実施されるプレゼンテーション試験とは?

大学入試で実施されるプレゼンテーション試験とは?

はじめに、大学入試で実施されるプレゼンテーション試験の概要を解説します。

総合型選抜(旧AO入試)で多く利用される試験

大学入試におけるプレゼンテーション試験は、主に総合型選抜(旧AO入試)で出題される試験科目のひとつです。

総合型選抜では、受験生の学ぶ姿勢や大学への適正・人物像など、筆記試験だけでは測れない総合的な能力が判断されます。プレゼンテーションでは現代社会において重要な「コミュニケーション能力」を評価できるので、総合型選抜の試験科目として採用する大学も増えてきました。

プレゼンテーション試験の出題テーマや発表方法は、大学により異なります。紙の資料をホワイトボードに貼って使用する形式や、データで作成した資料をプロジェクターに投影する形式などさまざまです。

プレゼンテーション試験では何が求められる?

大学入試のプレゼンテーションを成功させるためには、分かりやすく簡潔に情報を伝える情報伝達能力やコミュニケーション能力に加えて、大学側の求めていることを正しく理解する読解力が必要です。

例えば、出題テーマに多いものは「志望動機」や「学生時代に力を入れたこと」などが挙げられます。これらのテーマを設定する意図として、単純に受験生の能力や人間性を見たいという側面もありますが、大学側が最も評価したいのは「入学後にこれまでの経験をどのように活かしたいのか」「どのくらい適正があるのか」という点です。

大学側のニーズに対して的確な答えを用意できなければ、プレゼンテーションではなく独りよがりな「発表」となってしまいます。提示されたテーマを表面だけで捉えず深堀りし、大学側が「何を評価したいのか」を思考することで、はじめてプレゼンテーションの方針が見えてくるでしょう。不慣れな方は、まずこの点を意識してみてください。

合格を引き寄せるプレゼンテーション資料の作り方

合格を引き寄せるプレゼンテーション資料の作り方

プレゼンテーションで使用する資料の作成は、大きく以下の3ステップで行います。

  • 1.与えられたテーマや制限時間、発表方法を確認する
  • 2.全体の構成を組み立てる
  • 3.原稿を作成する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①与えられたテーマや制限時間、発表方法を確認する

はじめに取り組むべきは、与えられたテーマや制限時間、発表方法などの確認です。

ここで抜け漏れや認識違いがあると、プレゼンテーションの内容が試験の趣旨から大きく逸脱してしまいます。募集要項をしっかりと確認したうえで、大学側が指定したルールを厳守しながら準備を進めていきましょう。

②全体の構成を組み立てる

プレゼンテーション試験の基本的な条件が確認できたら、それに基づき全体の構成を組み立てていきます。分かりやすく効果的に面接官へメッセージを伝えるためには「PREP法」の活用がおすすめです。

PREP法とは、以下の単語の頭文字を取った略称を指します。

  • ・Point(結論)
  • ・Reason(理由)
  • ・Example(具体例)
  • ・Point(結論)

プレゼンテーションで使用されるフレームワークの中で、最も有名なものがPREP法です。結論を端的に述べることからスタートするので、言いたいこと(コアメッセージ)を明確に伝えやすいメリットがあります。

特に慣れていない学生がプレゼンテーションを実施する場合は、説明が回りくどくなってしまうケースも少なくありません。「結局何が言いたいの?」と面接官に感じさせないためにも、積極的にPREP法を活用していきましょう。

③原稿を作成する

全体の構成が作成できたら、実際に話す内容を原稿に記していきましょう。

原稿作成時のポイントは「書き言葉」ではなく「話し言葉」で書いていくことです。書き言葉で作成した原稿を記憶してしまうと、発表時に脳内で変換する必要が生じ、不自然な日本語を話してしまう恐れがあります。このような事態を避けるためにも、はじめから話し言葉で原稿を作成しておくのがおすすめです。

ただし、文章表現など一言一句を完璧にする必要はありません。むしろ丸読みするための原稿を作成してしまうと、感情が入りきらず聞き手に退屈な印象を与えてしまう可能性があります。アドリブで話すのが苦手な方や、緊張しやすい方は原稿を作りこんでおくのも一手ですが、得意な方は備忘録程度に認識しても良いでしょう。

プレゼンテーション試験における質疑応答のポイント

プレゼンテーション試験における質疑応答のポイント

大学入試におけるプレゼンテーション試験の多くは、受験生の発表のあとに質疑応答の時間が設けられます。質疑応答の内容は試験の評価に大きく影響するので、しっかり準備しておくことが重要です。

ここでは質疑応答のポイントとして、以下の3つを解説します。

  • ・質問内容に対して端的に答える
  • ・あらかじめ質問内容を想定しておく
  • ・プレゼン内容との齟齬が生じないよう意識する

不安を感じる方は、ぜひ参考にしてください。

質問内容に対して端的に答える

質疑応答では、質問内容に対して端的に答えることが重要です。

大学によって若干の違いはありますが、プレゼンテーション試験における質疑応答の時間は概ね3~5分程度です。ひとつの質問に対して回答に時間をかけ過ぎてしまうと、面接官の聞きたかったことが時間の関係上聞けなくなってしまい、疑問が残ったまま試験が終了してしまいます

簡単な質問であれば、30~40秒程度が理想的な回答時間の目安です。時間配分を意識しながら、分かりやすく簡潔な回答を意識しましょう。

あらかじめ質問内容を想定しておく

人前で話すことが苦手な方でも、プレゼンテーションは原稿の活用や暗記などで乗り切れるでしょう。しかし、質疑応答に関しては、飛んでくる質問の内容が当日まで分かりません。そのため、プレゼンテーションよりも質疑応答に不安を感じる受験生は数多く存在します。

おすすめの対策は、あらかじめ質問内容を想定しておくことです。総合型選抜におけるプレゼンテーションの質疑応答で、意地悪な質問をしてくる面接官はそれほど多くはありません。基本的な質問に対する回答をあらかじめ練習しておくことで、入試本番でも自信を持って回答できるようになります。

プレゼン内容との齟齬が生じないよう意識する

当然ですが、質疑応答ではプレゼンテーションの内容に関する質問が投げかけられます。

このときに重要となるのが、話の「一貫性」です。プレゼンテーションで伝えた内容と齟齬が生じるような回答をすると、信ぴょう性が一気になくなってしまい、面接官からの評価を落とす原因となります。

原稿を丸暗記して話してしまったり、見栄えを良くするためエピソードを大げさに伝えたりすることで、このような状態に陥る可能性が高まります。回答に矛盾を生じさせないためにも、自分が作成したプレゼンテーションの内容はきちんと把握しておきましょう

プレゼンテーション試験の対策におすすめの方法3選

プレゼンテーション試験の対策におすすめの方法3選

プレゼンテーション試験の対策におすすめの方法として、以下の3つを紹介します。

  • ・自分のプレゼンテーションを録画してチェックする
  • ・上手い人の話し方を参考にする
  • ・大学受験予備校でプロの指導を受ける

プレゼンテーションは対策に時間をかけることで、自信がつき当日の緊張も緩和されるメリットがあります。自信がない方や苦手と感じる方は、これから解説する対策方法をぜひ実践してみてください。

自分のプレゼンテーションを録画してチェックする

プレゼンテーションでは、話し方の印象が評価を分けます。どれだけ上手に資料を作成できても、話し方の印象が悪ければポジティブな評価は得られないでしょう。

とはいえ、自分の話し方を客観的に分析することは簡単ではありません。そこでおすすめの対策方法が、自分のプレゼンテーションを録画してチェックすることです。

自分自身のプレゼンテーションの様子を映像で見返すことで、これまで気付けなかった課題や問題点を見つけられます。話すスピードやリズム、抑揚などにも注意しながら、改善できるポイントを探っていきましょう。

上手い人の話し方を参考にする

プレゼンテーション能力を高めたいなら、上手い人の話し方を参考にするのが1番の近道です。

最近では著名人のプレゼンテーションの様子を、YouTubeなどの動画配信サービスで手軽に視聴できます。プレゼンテーションが上手い人には共通点があるので、自分が真似できそうなポイントを見つけて積極的に取り入れましょう。

また、家族や友人など身近にプレゼンテーションが得意な方がいれば、コツや意識していることなどを聞いてみるのも良いでしょう。自分が用意した資料と原稿を渡してプレゼンテーションを実演してもらい、改善点についてアドバイスを求めるのもおすすめです。

大学受験予備校でプロの指導を受ける

最後におすすめしたいのが、大学受験予備校でプロの指導を受ける方法です。

「大学受験予備校は筆記試験の対策をする場所」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、多くの予備校では総合型選抜の試験対策にも力を入れています。カリキュラムの中にはプレゼンテーション対策も含まれており、大学受験のプロである予備校講師から直接指導が受けられる点は大きなメリットです。

以下のページでは、大学受験におすすめの予備校を厳選して紹介しています。授業の質やサポート体制など、各校の特徴をレーダーチャート形式で分かりやすく紹介しているので、予備校を活用したい方は比較の際にぜひ役立ててください。

>>大学受験対策におすすめの予備校一覧をチェックしてみる

まとめ

今回は総合型選抜試験で出題されるプレゼンテーション試験の対策として、資料の作り方や質疑応答のポイント・おすすめの対策方法などを解説しました

プレゼンテーションは得意不得意が分かれますが、苦手な方でもしっかり準備することで、自信を持って試験に挑めるようになります。本記事で解説した内容を参考に対策を徹底し、魅力的で印象に残るプレゼンテーションを披露しましょう。

自分一人で対策するのが不安な方は、予備校の活用もぜひ検討してみてください。

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