女子のみ英語科のみ・上智大学短期大学部の歴史や偏差値などを徹底分析
上智大学短期大学部が開学したのは1973年ですが、その歴史は上智大学とともに古く、1905年当時の教皇の要請に端を発します。
ここでは、上智大学短期大学部への進学を検討している人に向けて、その歴史や教育上の精神をはじめ、入試の難易度や倍率までを詳しく紹介します。教育上の特徴などもしっかりとチェックしてください。
英語教育に特化した上智大学短期大学部の歴史
上智大学・上智大学短期大学部の起源は、かのフランシスコ・ザビエルの「日本の都に大学を」との提言にさかのぼります。日本における高等教育機関開設は、残念ながら禁教令によってかないませんでした。
しかし、明治に入ってから、教皇・ピオ10世の要請により実現のはこびとなります。1913年(大正2年)に上智大学が開設。1973年(昭和48年)には、上智大学短期大学部の前身・上智短期大学が設立されることになりました。上智大学短期大学部へと名称を変更したのは2012年4月のことです。
もともとイエズス会が中心となっての設立のため、大学のモットーは「他者のために、他者とともに」。英語教育に特化した短期大学として、徹底的な英語教育を行い、語学力はもちろん幅広い知識を身につけることを目指しています。
上智大学短期大学部の偏差値・入試時の倍率など
実際に、上智大学短期大学部への進学を考えている人が気になるのは、入試難易度と入試時の倍率ではないでしょうか。上智大学短期大学部における一般入試の募集人数は、2019年、2020年ともに100名で、倍率はそれぞれ2倍と1.6倍。
しかし、推薦入試で109名、AO入試で35名の募集があり、推薦入試は2年ともに1.1倍、AO入試は1.7倍、1.9倍となっていて、全体では1.7倍、1.5倍です。大学とは異なり、2年間専門的な知識に特化した学びを得る短期大学のため、偏差値としてはさほど高いものではありません。目安としては、50程度です。
上智大学短期大学部の場合、偏差値のみならず、「英語単科」「女子短期大学」「自分の適性」などをしっかりと考慮することが大切になります。
上智大学短期大学部では英語を聞く・書く・話す・読む力をバランスよく学べる
上智大学短期大学部には、英語科しかありません。ここで重視されているのは、英語を「聞く」「書く」「話す」「読む」といった技能それぞれをバランスよく修得することです。カリキュラムとして用意されている「英語科目」「教養科目」「基礎科目」「専門科目」の中から自分が興味を抱いているものを選択できます。
英語教育に特化しているだけに、eラーニングによる学習支援や英語カフェなども用意されていて、授業以外でも自然と英語に触れられるのも特徴といえるでしょう。さらに、夏休みや春休みといった長期の休みを利用してイギリスやオーストラリアに留学できる「海外短期語学講座」があります。
また、数週間海外で過ごして異文化を体験できる「海外スタディーツアー」、海外大学協定校との国際交流なども盛んです。
まとめ
上智大学短期大学部は、「英語科および女子のみ」という特色ある短期大学です。英語に特化した授業が行われ、日ごろから自然に英語に触れられるだけでなく、海外への留学の機会も多く設けられています。
英語力を磨き、TOEICなどでの高得点をマークできれば、海外の大学への本格的な留学なども夢ではありません。また、上智大学短期大学部ではキャリア支援も盛んで、就職率も高いのが特徴です。