上智大学と同志社大学の違いは?受験の難易度から就職率まで
上智大学は、私立御三家の1校として「早慶上智」などと呼ばれています。一方で、京都市の同志社大学は関西で「関関同立」を代表する大学です。上智大学と比べて関西の同志社大学はどのような特徴を持つ大学なのでしょうか。
関西私大の雄・同志社大学
同志社大学のはじまりは、明治を代表する教育家の一人だった新島襄(にいじまじょう)が1875年に設立した同志社英学校です。アメリカでキリスト教に深く傾倒した新島は、帰国後の1888年、京都に同志社英学校を設立。2022年現在、京都御所の北側にある今出川校地と京都府南部にある京田辺校地の2つのキャンパスがあります。
関西では、トップレベルの人気と知名度がありますが、全国でもその名を知られた大学です。
学習内容の違い
上智大学と同志社大学は、受験科目の数が異なります。同志社大学は、全学部学科で3科目(3~4教科)の受験が必要です。近年、上智大学をはじめ早慶やMARCHなどの有名私大は、1~2教科で受験できるケースが増えています。そのため、同志社大学の受験勉強は教科数をカバーしなければならない点は大きな課題です。
キャンパスライフの特徴
同志社大学今出川校地のキャンパス内は、レンガ造りの重要文化財が5棟あります。また、周辺には京都御所や神社仏閣に囲まれて落ち着いた古都の雰囲気のなかで学生生活を送ることができるでしょう。さらに、京田辺市の郊外に広がる京田辺校地は自然環境に恵まれていて、79万平方メートルの広い敷地に充実した校舎が点在しています。
一方で上智大学は、四谷キャンパス(東京都千代田区)を中心に目白聖母キャンパス(東京都新宿区)、石神井キャンパス(東京都練馬区)、秦野キャンパス(神奈川県秦野市)などがあります。迎賓館赤坂離宮のそばにある四谷キャンパスには、主要な学部や大学院を設置しています。
研究や教育の拠点となる地下3階地上17階の2号館をはじめ、約110万冊の図書を所蔵する中央図書館など、充実した学習支援が受けられます。
就職率はどちらが良い?
2020年度の就職率を比較すると、同志社大学は、学部と大学院の男女合わせて97.5%でした。一方で、上智大学の就職率は94.0%です。同志社大学のほうが高い就職率をマークしています。
まとめ
東京と関西で知名度の高い上智大学と同志社大学の2校を比較してみました。2022年時点でのデータを考察すると偏差値では上智大学、就職率では、同志社大学が有利といえるでしょう。どちらも充実したキャンパスライフが期待できる研究・教育体制の整った大学です。