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【慶大の卒業者】どういうビジネスパーソンになるのか

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慶応義塾大学にはどうしても「お坊ちゃん校」というイメージがつきまといます。実際、慶大を卒業したある大物経済人は、自分を「超お坊ちゃん」と呼んでいます。慶大を卒業すると、将来どのような人物になるのでしょうか。日本経済界を代表する慶大卒業者ビジネスパーソンを2人紹介します。慶大受験生が入試に勝利すれば、彼らの後輩になれるわけです。
(肩書とデータは2019年9月のものです)

トヨタ創業家出身社長の豊田章男さんはこのような人

トヨタ自動車株式会社(本社・愛知県豊田市)を創業した豊田(とよだ)家出身で、取締役社長の豊田章男氏は1956年生まれ、慶大法学部を出ています。年間売上高30.2兆円、純利益2.2兆円、従業員数36万人の企業のトップには、創業家3代目という出自だけでなれるわけではありません。

もちろん、慶大を出ただけでなれるわけでもありません。創業家出身で、慶大を出て、超お坊ちゃんだから、巨大企業のトップに就くことができるのです。

超お坊ちゃんといっているのは、豊田氏自身です。その真意を、豊田氏の友人はこのように分析しています。

・普通のお坊ちゃんは、家柄とか学歴で目線を合わせる
・超お坊ちゃんは、人の上下の区別をつけない

その友人はさらに豊田氏の人物像を「どんな人にも好奇心があるし、そこに本質をみたら生まれや地位に関わらず心を開く」と評しています。

また、超お坊ちゃんだから荒波に耐えられたといえるでしょう。豊田氏の社長就任は2009年です。前年の2008年には「100年に一度の経済事件」といわれているリーマンショックがありました。トヨタも大打撃を受けました。

そして、豊田・トヨタは、大規模リコールと東日本大震災にも見舞われます。豊田氏は、この試練に真っ向から立ち向かい、過去最高益を叩き出しました。

自動車業界は今、100年に一度の変革のときに突入しています。豊田氏はこれから訪れるであろう難局を「仲間づくり」と「未来づくり」の2つのキーワードで乗り切ると話しています。泥臭いクルマづくりのなかで仲間と未来をスローガンに掲げるのは、超お坊ちゃんならではの品格といえるでしょう。

ドンキの安田隆夫さんはこのような人

激安スーパーマーケットのドン・キホーテを運営する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(旧、ドン・キホーテホールディングス、本社・東京都目黒区)の創業者、安田隆夫氏は1949年生まれで、慶大法学部を出ています。

ある大学の出身者のなかには、いかにもその大学を卒業した人がいる一方で、その大学のイメージとかけ離れた人もいます。豊田章男氏がいかにも慶大らしい卒業者の代表だとしたら、安田氏は慶大らしからぬ卒業者の代表といえるでしょう。

安田氏は、慶大のキャンパスライフになじめず、学生時代はボクシングジムに通い詰めていました。慶大を卒業して入社したのは小さな不動産会社で、そこはオイルショックのあおりを受けて倒産してしまいます。そこから麻雀に明け暮れる生活に転落します。

20代後半に「このままではまずい」と思い直し、わずか18坪の雑貨店「泥棒市場」で起業します。それが従業員数13,546人、年間売上高1.3兆円のドン・キホーテになったわけです。

安田氏は成功の秘訣を「逆張り」といいます。逆張りとは、当たると大きいけれど損する可能性が高いほうに投資する方法です。安田氏は流通業界の素人として流通業を始めました。

スーパーやショッピングモールなどの小売のことを流通業といいますが、流通の素人だから、流通業界の常識にとらわれない物の売り方を構築することができたのです。そのお陰で流通業界が不振に陥ったときも、ドン・キホーテは業績を伸ばすことができました。

慶大受験生は、自分の先輩になるかもしれない人のなかに「こういう人もいる」ことを覚えておいてください。

まとめ

私大のトップである慶大に入学して卒業すれば、誰よりも好条件で、就きたい仕事に就くことができるでしょう。そのメリットが得られるからこそ、慶大受験生は慶大受験という過酷な道を選んだのではないでしょうか。しかし、慶大卒者に約束されているのはそこまでです。就きたい仕事に就いたからといって、成功できるわけではありません。豊田氏と安田氏はまったくタイプが異なる慶大卒者ですが、苦労と努力の量は同じです。「なりたい自分」になるには、慶大に入ってからが重要です。そのことを肝に銘じながら、慶大受験に励んでください。

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