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早慶は東工大の併願校にできる?受験科目や日程・難易度を比較!

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大学を受験する場合、併願校選びは非常に重要です。同じようなレベルに感じられても状況によって受験のしやすさなどが異なります。

本記事では、早慶大(早稲田大学、慶応義塾大学)と、東工大(東京工業大学)について、科目・日程・難易度の3つの観点から、早慶が東工大のすべり止めに向いているのかを比較して紹介します。志望校を検討する際の参考としてください。

早慶大(早稲田大学、慶応義塾大学)の特徴

早稲田大学は、学問の幅広さと実学の力を重視した教育を特徴としています。学部や学科の数が非常に豊富であり、多様な学問領域をカバーしています。

また、産学連携や国際交流など、実践的な教育プログラムが充実しており、実社会での活躍を目指す学生にとって魅力的な環境です。さらに、早稲田大学は都心に位置しており、様々な文化や産業の中心地である東京に近いことも特徴の一つです。

一方、慶応義塾大学は、グローバルな視野と国際的な教育を重視しています。特に、留学プログラムや国際交流活動が盛んであり、多様な文化や言語を学ぶことができます。

また、総合大学としてのカリキュラムが充実しており、幅広い分野の学問を学ぶことができます。慶応義塾大学は学生自治が盛んであり、学生が自主的に活動することを奨励しています。

両大学とも、優れた教育環境と学生生活を提供していますが、入学試験の難易度は高く、競争が激しいと言われています。

そのため、受験生は早めの準備と計画的な学習を行う必要があります。

また、それぞれの大学には独自の入試制度がありますので、入試情報をしっかり把握し、戦略的に受験に臨むことが重要です。

総じて、早稲田大学と慶応義塾大学は、日本を代表する名門私立大学であり、個々の特徴と強みを持っています。

受験生は自身の学びたい分野や教育スタイル、キャンパス環境などを考慮し、自分に合った大学を選ぶことが重要です。どちらの大学も優れた教育環境を提供しており、卒業後の進路やキャリア形成において大いに期待が持てると言えます。

東工大(東京工業大学)の特徴

東京工業大学は、理工系の教育・研究に特化した国立大学です。その特徴は、高い学術水準と実学の融合にあります。

工学や理学を中心とした幅広い学問領域で卓越した教育と研究を行い、科学技術の発展に貢献しています。

また、産学連携が盛んであり、企業との密接な協力関係を築いています。

そのため、実践的な教育や研究成果の社会への展開に強みを持っています。さらに、優れた研究施設や実験設備を備えており、学生は最新の技術や知識を身につけることができます。

東京工業大学は、理系分野に興味を持つ学生にとって、高い専門性と実践力を身につける機会を提供している大学です。

受験科目から見る早慶と東工大の比較

東工大を第一志望として早慶を併願するのであれば、極力東工大の受験に必要な科目を中心として集中的に学ぶ必要があります。受験科目から見た場合、効率よく学べるかについてみていきましょう。

東工大の受験科目

東工大の2次試験では、「数学」「物理」「化学」「英語」の4科目が出題されます。特に、数学の配点が倍になっているため、集中的に対策をして得意教科にしておくことが重要です。

試験科目

配点

数学

300点

物理

150点

化学

150点

英語

150点

合計

750点

一方、東工大は共通テストで以下表にある科目の受験が必須のため、共通テスト対策も必要です。しかし、2次試験で得点が加味されるのではなく、総合得点をもとにして足切りを行う場合に利用されています。足切りのボーダーラインは、学科により異なり、約75~80%と推定されます。

共通テストの900点満点のうち、足きりのボーダーラインとなる675~720点以上(約75~80%)を取得しようとすると、例えば以下のような得点でも2次試験に挑めます。

 

国語

地理歴史、公民

数学①

数学②

理科①

理科②

外国語

得点合計

配点

200点

100点

100点

100点

100点

100点

200点

900点

得点例

120点

60点

90点

90点

90点

90点

180点

720点

つまり、国語や地理歴史公民よりも、2次試験で出題される数学、物理、化学、英語の比率を高めた学習ができるため、早慶を受験する際の受験科目と比較した場合に無駄がありません。

早慶の受験科目

早慶は、東工大と同じ数学、物理、化学、英語で受験が可能です。

・早稲田大学の場合

学部

試験科目

配点

基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部

数学

120点

理科①

60点

理科②

60点

外国語

120点

人間科学部(理系方式)

数学

50点

理科

50点

外国語

50点

早稲田大学の場合、理科は「物理基礎、物理」「化学基礎、化学」「生物基礎、生物」から選択します。また、創造理工学部で得意科目選考があったり、先進理工学部の学部により理科の得点の重みづけがあったりするのが特徴です。もし、理科が得意な人の場合は、すべり止めとして受験する方法も考えられます。

・慶應義塾大学の場合

学部

試験科目

配点

理工学部

数学

150点

理科(物理)

100点

理科(化学)

100点

外国語

150点

慶應義塾大学の場合、理科の科目は指定です。また、傾斜配点もありません。ただし、数学と英語の得点配分が理科よりも高く、東工大と同様のため、大学ごとの出題傾向の違いを対策すれば、受験科目を増やさずに東工大との併願が可能です。

日程から見る早慶と東工大の比較

次に、試験日程や手続き面から早慶と東工大を比較します。

理想となる受験の順番

大学受験は、併願校を選んで受験するのが一般的です。特に、合格が期待できる安全校の受験も必要となります。なぜなら安全校を合格することで、心に余裕ができ、それが第一志望の合格へもつながっていくでしょう。また万が一の際の滑り止めにもなります。

そのため、受験スケジュールは、「安全校→実力相応校(第一志望校)→挑戦校」といった順番が理想です。もし、日程が合わない場合でも、第一志望の大学を受験する前に練習校を受験しておくのがおすすめです。この考えをもとに、早慶と東工大の受験日程を比較してみましょう。

早慶東工大の日程比較

以下の表に、2022年における早慶と東工大の受験日程をまとめました。

 東京工業大学早稲田大学慶應義塾大学

基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部

人間科学部

2/12(土)

   

試験日

2/16(水)

 

試験日

  

2/18(金)

  

試験日

 

2/22(火)

   

合格発表日

2/25(金)

試験日

   

2/26(土)

試験日

合格発表日

  

2/27(日)

  

合格発表日

 

3/2(水)

   

入学金等振込締切日

3/4(金)

 

登録料(入学金)振込締切日

  

3/7(月)

  

登録料(入学金)振込締切日

 

3/9(水)

合格発表日

   

3/14(月)

   

入学手続き書類提出締切日

3/15(火)

入学手続き締切日

   

3/24(木)

 

学費等(春学期分)振込締切日

 

早慶は、東工大の試験日・合格発表よりも早いため、東工大を第一志望とした場合の併願校として適当な受験順番です。また、東工大の入試日前に慶應の合格発表が終わっているので、結果を活かして受験に臨むこともできます。ただし、東工大の合格発表前に入学金の振込日がある点は注意しましょう。すべり止めであっても、早慶に合格した場合は、入学手続きを行い、指示された金額を納付する必要があります。

仮に、東工大に合格して早慶の入学を辞退する場合でも、入学金は返還されません。そのため、資金準備も早めに行っておくことが大切です。

難易度から見る早慶と東工大の比較

次に、偏差値の視点から早慶と東工大を比較してみましょう。

偏差値はある模試の集団における相対評価のため一律ではない

偏差値とは、その人の学力が全体の中でどの程度の水準にあるかを表す値です。つまり、模試の偏差値は模試を受けた人を全体とみなす相対的な値となります。同じ学力の人でも受けた模試が異なれば、模試の偏差値も異なるのが一般的です。模試ごとに偏差値の傾向を知っておくと便利でしょう。

東工大と早慶の偏差値はほぼ同等

理工学系の学部に限定して、早慶東工大の偏差値を比較してみます。それぞれの模試により傾向は異なりますが、合格者の定員数の違いなどを踏まえると十分併願が可能です。

・模試A

偏差値

東京工業大学

早稲田大学

慶應義塾大学

75

情報理工(前期)
生命理工学院(中期・後期他)

人間科/人間環境科

 

74

工(前期)
生命理工(前期)
物質理工(前期)

基幹理工
先進理工/応用化
先進理工/応用物理
先進理工/生命医科
先進理工/電気・情報生命工
先進理工/物理
創造理工/建築
創造理工/社会環境工
創造理工/総合機械工

理工/学門A
理工/学門B
理工/学門C
理工/学門D
理工/学門E

73

環境・社会理工(前期)
理(前期)

先進理工/化学・生命化
創造理工/環境資源工

 

72

 

創造理工/経営システム工

 

71

 

教育/数
教育/理 生物学 ほか

 

模試Aの場合、早稲田大学の先進理工学部の化学・生命化学科や、創造理工学部の環境資源工学科、経営システム工学科、教育学部の数学科などは比較的安心して志望しやすいといえます。

・模試B

偏差値

東京工業大学

早稲田大学

慶應義塾大学

75

 

人間科/人間環境科

環境情報

74

 

基幹理工
創造理工
先進理工

理工

73

 

人間科学/人間情報科学科

 

72

情報理工学院

  

71

理学院
工学院

  

70

物質理工学院
環境・社会理工学院

  

69

生命理工学院

  

模試Bの場合、早慶のほうが東工大よりも偏差値が高く算出されています。この模試で見ると東工大を第一志望として併願するのは難しい印象があります。

・模試C

偏差値

東京工業大学

早稲田大学

慶應義塾大学

67

 

先進理工/生命医科学(67.5)

 

66

   

65

情報理工


物質理工
生命理工/生命理工

基幹理工
先進理工/応用科学

先進理工/電機・情報生命工
創理工/経営システム工学、環境資源工学

理工

64

   

63

   

62

 

教育/理生物、地学、数学B
創造理工/総合機械工

創造理工/社会環境工学
先進理工/応用物理

※すべて62.5

 

模試Cでは、一般入試のボーダーラインにあたる偏差値を算出しています。この場合、早慶と東工大はほぼ偏差値が同等で、併願受験の志望先に向いているでしょう。また、早稲田大学の創造理工など総合機械工の社会環境工学、先進理工の応用物理などの偏差値が低く、比較的安心して受験できる見込みだとわかります。

キャンパスの立地から見る早慶と東工大の比較

早稲田大学と慶應義塾大学は、東京都内にキャンパスを有する大学であり、都心に位置しています。

そのため、アクセスの便利さや都会の魅力を享受することができます。

一方、東京工業大学は、東京都市部からやや離れた立地に位置していますが、交通の便は良好です。

そのため、自然環境に恵まれたキャンパスで学ぶことができます。

また、東京工業大学は工学や理学に特化した教育を行っており、その専門性や研究力は非常に高く評価されています。

一方、早稲田大学や慶應義塾大学は、幅広い学問領域をカバーしており、多様な専攻や学部が存在します。

そのため、学生は自分の興味や目標に合わせた学問領域を選択することができます。

立地や専門性など、早稲田大学・慶應義塾大学と東京工業大学はそれぞれ異なる特徴を持っていますが、どの大学も高い教育水準と学術環境を提供しており、学生が自己の能力を最大限に伸ばすことができる環境を整えています。

早慶と東工大を比較する際に見るべきポイント

大学を比較検討する際には、以下のポイントに注目することが重要です。

  1. 学問領域とカリキュラム: 各大学の学問領域や専攻、カリキュラム内容を比較して自分の興味や将来の目標に合致するか確認しましょう。

  2. 教員陣と研究活動: 大学の教員陣の研究実績や専門性を調査し、自分が学びたい分野での教育・研究の質を確認しましょう。

  3. 学生生活とキャンパス環境: 学生寮や学生クラブ・サークルの活動、キャンパスの施設や設備、地域の環境など、学生生活を豊かにする要素や居住環境を比較検討しましょう。

  4. キャリアサポートと就職実績: 大学のキャリアサポート制度や卒業生の就職実績を調査し、自分の将来の進路に向けたサポート体制が整っているか確認しましょう。

  5. 授業料と奨学金制度: 授業料や奨学金制度について比較検討し、経済的な負担や支援体制を考慮しましょう。

以上のポイントを基に、自分の学びたい分野や将来の目標に合致し、充実した学生生活やキャリア形成が期待できる大学を選択しましょう。

早慶は東工大の併願校におすすめ

早慶や東工大は、どちらも上位校ではあるものの、偏差値や受験科目、試験日程などを比べるとそれぞれに特徴があります。併願するための方向性を決めて、万全の準備を整えましょう。

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