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東大最難関理科三類は医学部じゃない!理三の前期後期課程をチェック

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東大の中でも最難関として知られるのが、理科三類です。理科三類と聞くと「医学部」や「医学科」をイメージするかもしれません。しかし実は、「理科三類=医学部」ではありません。東大には「リベラル・アーツ教育」と呼ばれる制度があり、2年次までは自らの視野を広めるための教育が施されます。

後期課程にあたる3年次から、学生自身の希望とそれまでの成績に基づき、進学先を選択します。つまり、理科三類から医学部以外にも進学できるわけです。ここでは、東大の「リベラル・アーツ教育」の内容や前期・後期の教育課程、後期課程の学部を決めるための「進学振分け」についてわかりやすく解説します。

前期課程はリベラル・アーツ教育に基づき視野を広める

東大には、「文科一類~三類」「理科一類~三類」があります。受験における倍率を見ると、この中でも特に難しいのが理科三類です。毎年約5~6倍もの倍率となっており、実に狭き門です。

理科三類は、「生物学や化学、物理学などを中心に据えた学びを深め、生命と社会のかかわりについて理解を深める学科」とされていますが、一般に認識されているような「医学部」ではなく、教育学部の一つです。

東大では、理科一類~三類に合格した学生はすべて、「教育学部」に所属することになっています。1~2年次にかけての2年間(前期課程)を教育学部で過ごし、自分自身の専門分野に偏らない幅広い知識を得て視野を広げていく――これが、東大が掲げる「リベラル・アーツ教育」の方法論です。

学部を決める「進学振分け」には第3段階まである

3年次からは後期課程に入ります。この段階で、各々の専門課程を学び始めることになります。理科三類から進学するのは、主に「医学部」の医学科です。しかし、東大には「全科類枠」と呼ばれる枠が設けられていて、その枠に入ればどの学科へも進学できます。つまり、もともと理科三類でない人も後期課程から医学部へ進学することが可能ということです。

同時に、理科三類から必ず「医学部」へ進まなければならないわけでもありません。本人の希望があれば、他の学部学科へ進むことも可能です。しかし、「東大に進みさえすればどの学部へでも進学できる」というわけではありません。後期課程で希望学部に進学するためには、前期課程でそれなりの成績をおさめることが必要です。

後期課程は専門課程へ│医学部以外にも進学可能

前期課程で1年半を経た段階で、それまでの成績と学生自身の希望をもとに進学先が決まります。これが、「進学振分け」(進振り)です。進振りは、先に述べた「全科類枠」と「指定科類枠」の2つ。

すべての科に進学でき、文科から理科、理科から文科など専門分野の変更すら可能なのが「全科類枠」です。一方、進学先の学部と対応関係にある科から一定数の進学が認められるのが「指定科類枠」となっています。

2年次の6月上旬、学生は最初の志望登録をした後、志望者数が発表され、それまでの成績で内定可能な学部・学科の中から志望順位が最も高いところに内定される流れです。7月上旬には、約7割の学生の進学先が決定します。これが、進振りの第1段階です。

第2段階では、学部をまたいだ希望を出すことができます。3つまでしか学部を登録できない第1段階とは異なり、第2段階では無制限。また、それまでの成績などにとらわれず志望できるのも第2段階の特徴です。

7月下旬に第2段階の内定者が発表され、ここでほとんどの学生の進学先が決まりますが、ここで決まらなかった場合は第3段階へと進みます。第3段階の志望者登録が始まるのは、9月中旬です。第3段階で内定先が決まるのは、9月下旬になっています。

内定後も気を抜かず勉強を続け、指定の科目の単位を修得していなければ、内定が取り消しになる可能性があります。注意しておきましょう。

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