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早慶の偏差値はどのくらい?難易度で知る旧帝大やMARCHとの比較

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早慶の難易度は、どの程度なのかご存じでしょうか。「私立大学の最難関」というイメージが先走っているため、本当のレベルをしっかりとつかめていない受験生も少なくありません。早慶のレベルは、併願校によく選ばれる他の大学の偏差値や難易度と比べると分かりやすくなります。

今回は、早慶とあわせて受験生がどんな大学を受験しているのか、挑戦校や滑り止めなどの大学と比較しながら早慶のレベルを考えてみましょう

そもそも早慶とは?

そもそも早慶とは?

早慶とは、早稲田大学と慶應義塾大学の頭文字をとった大学群の名称です。いずれも日本の私立大学のなかで最高峰の難易度を誇る大学なので、まとめて紹介される機会が多いことから「早慶」という略称が定着してきました。

ここでは、早稲田大学と慶應義塾大学それぞれの特徴を解説します。

早稲田大学の特徴

早稲田大学は、毎年約1万人の学生が入学するマンモス校です。「多様性」を重視した校風であり、国内外のさまざまな学生が集まっています。

早稲田大学のカリキュラムの特徴は、学部や学年の枠を超えて履修できる「全学オープン科目」です。企業や自治体と連携したワークショップや社会貢献を体験できるボランティア活動など、自身の見識を広げられる科目が数多く含まれています。卒業単位にも算入できるので、多くの生徒が所属学部の授業と組み合わせて積極的に受講しています。

また、早稲田大学は文武両道を高いレベルで実現する大学です。昔からスポーツと学業を両立させる生徒が多く、幅広い競技で優秀な成績を修めています。

慶應義塾大学の特徴

慶應義塾大学は、歴史や伝統を重んじる大学です。世の中の流行に惑わされず、創立者の福澤諭吉が提唱した「実学の精神」や「独立自尊」「半学半教」を理念に掲げ、長年にわたり社会の先導者として活躍する人材を輩出してきました。

慶応義塾大学では「学びたいことを学べる」環境が整えられています。例えば一年次の段階では専攻を指定せず多様な科目を履修できるようになっており、学びたいことのジャンルが幅広い方にはおすすめです。また、二年次以降は専攻を決める必要がありますが、他専攻の科目も幅広く受けられます。

慶應義塾大学のブランドイメージは非常に高く、就職に強い大学としても有名です。国を動かす官僚や大企業・テレビ業界で活躍する有名人に至るまで、多くの卒業生がトップレベルで活躍しています。就職する際には、慶應義塾大学の強固な縦関係が役立つでしょう。

早慶の難易度はどのくらい?偏差値を解説

早慶の難易度はどのくらい?偏差値を解説

「早慶の難易度は私大のトップクラス」とよくいわれます。河合塾が公表している「入試難易予想ランキング表」によると、早稲田と慶応の偏差値は以下の通りです。

大学名

河合塾2024年度入試難易予想

早稲田大学

約62.5~70.0

慶應義塾大学

約57.5~72.5

参考:河合塾 入試難易予想ランキング表

早慶の難易度のイメージとしては、私大トップクラス、国公立と比べると最難関の東大や京大に次ぐレベルと考えていいでしょう。ただ、同じ早慶でも自分の受験する学部によって偏差値は大きく開きがあります。そのため、自分が受ける学部の偏差値を調べておくと安心です。

私大で見れば、早慶上理の上智や東京理科やMARCHの偏差値上位の学部と同レベルの戦いとなるケースもあるでしょう。ちなみに、上智と東京理科の偏差値は以下の通りです。

大学名

河合塾2024年度入試難易予想

上智大学

約55.0~70.0

東京理科大学

約40.0~65.0

参考:河合塾 入試難易予想ランキング表

早慶の偏差値を学部別に詳しく紹介

早慶の偏差値を学部別に詳しく紹介

ここでは、早慶の偏差値を学部別に紹介します。

早慶の偏差値をさらに詳しく比較したい方は、ぜひ参考にしてください。

早稲田大学の学部別偏差値

河合塾の「入試難易予想ランキング表」では、2024年度における早稲田大学の学部別偏差値を以下のように予想しています。

学部名

河合塾2024年度入試難易予想

文学部

約67.5~70.0

教育学部

約62.5~65.0

国際教養学部

約70.0

文化構想学部

約65.0~70.0

社会科学学部

約67.5

法学部

約67.5

政治経済学部

約67.5~70.0

商学部

約67.5

基幹理工学部

約65.0

創造理工

約62.5~65.0

先進理工学部

約65.0~67.5

人間科学学部

約62.5~65.0

参考:河合塾 入試難易予想ランキング表

全体として約62.5~70.0の間で偏差値が推移しており、文学部・国際教養学部・文化構想学部・政治経済学部では個別試験の偏差値が70を超える学科も存在します

慶應義塾大学の学部別偏差値

続いて、慶應義塾大学の偏差値予想を学部別に紹介します。

学部名

河合塾2024年度入試難易予想

文学部

約65.0

法学部

約67.5

総合政策学部

約70.0

経済学部

約65.0~67.5

商学部

約65.0~67.5

理工学部

約65.0

医学部

約72.5

薬学部

約62.5

看護医療学部

約57.5

環境情報学部

約72.5

参考:河合塾 入試難易予想ランキング表

全体的な偏差値の推移は約57.5〜72.5です。最難関は医学部と環境情報学部の約72.5となっており、この数字は早稲田大学のどの学部よりも高い予想です。

挑戦校・併願校・滑り止めのポイント

挑戦校・併願校・滑り止めのポイント

受験先は、一般的に以下の3パターンに分けることができます。

  • ・記念受験に近いことも多い挑戦校
  • ・本命校と同レベルの併願校
  • ・滑り止め校

私大をはじめ、国公立も含めて受験校選びをする場合、以下のような違いがあることから、偏差値だけで難易度を比較するのは難しい傾向です。

  • ・試験形式や科目数が異なる
  • ・マーク方式 or 記述形式
  • ・大学入学共通テストの有無

受験スタイルが大きく異なるので、たとえ早慶に合格しても国公立がうまくいかなかったり、その逆があったりすることも珍しくありません。そのため、早慶のレベルを単純に比較することは簡単ではないと言えます。

早慶の偏差値を上位の難関大学と徹底比較

早慶の偏差値を上位の難関大学と徹底比較

偏差値だけで各大学の難易度を測るのは難しいですが、比較の際の重要な指標であることは変わりません。

ここでは、早慶の偏差値を上位の難関大学と比較します。早慶の難易度が日本全体でどのくらいの位置づけなのか知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

旧帝大との比較

旧帝大とは、東大・京大・そして北海道大・東北大・名古屋大・大阪大・九州大の7大学です。偏差値だけで比較すると、早慶は京大と重複する学部が多くなっています。東大は、早慶より難易度は高めです。

大学名

河合塾2024年度入試難易予想

東京大学

約67.5~72.5

京都大学

約62.5~72.5

北海道大学

約50~65

東北大学

約52.5~67.5

名古屋大学

約50.0~67.5

大阪大学

約57.5~70

九州大学

約52.5~67.5

参考:河合塾 入試難易予想ランキング表

※偏差値は2次試験

ただし、実際の受験では早稲田は国語や英語の配点が多かったり、慶應は小論文が入る学部があったりなど、理数系が苦手な受験生でも受けやすいのがポイントです。

MARCHとの比較

MARCHとは、明治大、青山学院、立教大、中央大、法政大の5大学です。早慶の滑り止めに選ばれることが多く、学部によって大きく異なりますが偏差値ではやや低めで、50台前半~65前後です。早慶とMARCHを比べると、難易度に少し差がついています。

大学名

河合塾2024年度入試難易予想

明治大学

約55.0~65.0

青山学院大学

約55.0~65.0

立教大学

約55.0~65.0

中央大学

約52.5~65

法政大学

約52.5~65.0

関関同立との比較

関関同立は、関西にある同志社大・関西学院大・立命館大・関西大の4大学です。偏差値が50前後の学部もありますが、おおむね60前後で推移しています。全体的に見ると、早慶の方が難易度は高めです。

大学名

河合塾2024年度入試難易予想

同志社大学

約52.5~62.5

関西学院大学

約50.0~70.0

立命館大学

約50.0~60.0

関西大学

約50.0~60.0

参考:河合塾 入試難易予想ランキング表

高校別で見た早慶合格者ランキング

高校別で見た早慶合格者ランキング

ここでは、高校別で見た早慶合格者ランキングを紹介します。

予備校大手の武田塾によると、2023年度の早稲田大学における高校別合格者ランキングは以下のとおりです。

順位

高校名

合格数

1位

渋谷教育学園幕張高校

226名

2位

開成高校

210名

3位

横浜翠嵐高校

188名

4位

日比谷高校

184名

5位

聖光学院高校

171名

参考:武田塾 【早慶志望必見】~至高の戦場~早慶の高校別合格者ランキング

続いて、慶應義塾大学の高校別合格者ランキングを以下に記載します。

順位

高校名

合格数

1位

開成高校

189名

2位

横浜翠嵐高校

146名

3位

渋谷教育学園幕張高校

136名

4位

浅野高校

135名

5位

頌栄女子学院高校

130名

参考:武田塾 【早慶志望必見】~至高の戦場~早慶の高校別合格者ランキング

順位に違いはありますが、どちらの大学もトップ3には「開成高校」「横浜翠嵐高校」「渋谷教育学園幕張高校」の3校がランクインしています。

上記3校は、いずれも偏差値75を超える有名な超進学校です。早慶合格を目指すのであれば、中学・高校から偏差値の高い学校に通うのも有効な選択肢と言えるでしょう。

早慶合格に向けたおすすめの対策方法

早慶合格に向けたおすすめの対策方法

早慶合格に向けたおすすめの対策方法として、以下の2点が挙げられます。

  • ・必要な勉強時間を確保する
  • ・予備校の特化コースに通う

それぞれ詳しく解説します。

必要な勉強時間を確保する

早慶の合格をつかみ取るためには、膨大な勉強時間が必要です。早い時期から受験勉強を開始し、必要な勉強時間を確保することが、早慶合格を実現させる鍵となるでしょう。

一般的に、早慶合格に必要な勉強時間は2,800時間と言われています。もちろん、スタート時のレベルや勉強効率には個人によって差があるので、あくまで目安として認識してください。

2,800時間もの勉強時間は非常に膨大に思えますが、高2の春〜夏頃から毎日5時間以上学習を進めれば、十分達成できる数字です。仮に毎日8時間以上勉強できれば、高2の終わり頃から勉強をスタートしてもギリギリ間に合います。

一方で、見切り発車で勉強をスタートさせてしまうと、早慶合格に必要な勉強時間が網羅できない恐れがあります。早慶合格を目指すなら、入試本番から逆算して必要な勉強時間を網羅できる学習スケジュールを作成しましょう。

予備校の特化コースに通う

早慶合格を目指して効率的に勉強したい方には、予備校の特化コースの活用がおすすめです。

大学受験予備校では志望校別のコースやカリキュラムが提供されており、その中には早慶の受験対策に特化したコースも数多く存在します。

早慶の受験対策に強い予備校に通うことで、無駄を省いた効率的な学習が実現できるでしょう。早慶の受験対策におすすめの予備校は下記で紹介しているので、チェックしてください。

早慶合格を目指す方におすすめの予備校を比較

早慶合格を目指す方におすすめの予備校を比較

ここでは、早慶合格を目指す方におすすめの予備校をいくつか紹介します。

早慶の合格実績と特化型コースの名称を記載するので、予備校に通いながら早慶合格を目指したい方はぜひ参考にしてください。

予備校名

特化コースの名称

2023年度の合格実績

四谷学院

・早慶文系コース
・早慶理系コース

合格実績は合格体験記でのみ公開しているので、詳細な数は不明

駿台予備校

早慶対策コース

早稲田:3,484名
慶應義塾:2,647名

河合塾

・スーパー早慶大文系コース
・早慶大文系アドバンストコース
・早慶大文系オンライン講師個別指導プラスコース
・早慶大文系コース
・早慶大理系オンライン講師個別指導プラスコース
・早慶大理系コース

早稲田:5,849名
慶應義塾:3,608名

東進ハイスクール

早慶入試攻略ゼミ

早稲田:3,582名
慶應義塾:2,398名

大手と言われる大学受験予備校のほとんどが、早慶対策に特化したカリキュラムを提供しています。そのなかでも上記4校は毎年多くの早慶合格者を輩出しており、早慶の合格を目指す受験生には非常におすすめの予備校です。

さらに多くの予備校を比較したい方は以下のページもチェックしましょう。本サイト「大学受験合格応援隊」がイチオシする予備校を、レーダーチャート形式で分かりやすく紹介しています

>>早慶の受験対策にイチオシの予備校を見てみる

まとめ

早慶のレベルを他の大学と比較すると、早慶が私大最難関といわれる理由が分かったのではないでしょうか。東大や京大といった最難関の国公立とは、受験科目が大きく異なるため、単純に比較するのは難しい傾向です。しかし、MARCHや関関同立と比べると早慶はトップレベルの難易度となっています。

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